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脳梗塞で倒れて入院、ケアハウスの退去を命じられ~介護体験談Wさん3

2017年10月9日

月々の利用料金が安いケアハウスに入れたW・Fさんの義母。しかしそのケアハウスは、“自立に近い”というのがそもそもの入居条件。要介護度が重くなると、退去しなければなりません。
そんな折、義母は脳梗塞になり重い障害を負って……。Wさん夫婦は最大のピンチを迎えます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

脳梗塞で倒れた義母を、ケアハウスは気づかず……

image001ケアハウスで4年ほど暮らしている間にも、義母は貧血で倒れたり、転んだりしたことが何度かありました。ですが、それほど大きなダメージはなく生活を続けていました。

 

しかし血圧が高かった義母は、一度、軽い脳梗塞を起こしました。
このときは、本人が「なんだか頭が痛い」「気持ち悪い」とつぶやいていたため、ケアハウスの職員が機転を利かせて私たちに連絡をくれました。
あわててホームに駆けつけ、すぐに病院に連れて行くと、「たいしたことはない、でも軽い脳梗塞の兆候もあるかもしれません」とのこと。
検査のため何日か入院して帰ってきましたが、ごく軽い症状だから問題はないと。本当にラッキーだと思いました。

 

しかし、二度目の脳梗塞は悲惨でした。
明け方に倒れたのですが、ケアハウスの担当職員が巡回には来たものの、「静かだったのでそっとしておきました」とのことで、義母が倒れたことを察知していませんでした。
そして、朝9時になっても朝食に来ない義母を呼びに行き、ドアホンを押したけれど応答がありません。
職員が合いカギを使って入ったときには倒れていたのです。
救急車を呼んだ後、私たちに連絡してくれたので、私と夫、夫の妹はあわてて病院に駆けつけました。
通算6時間近く義母は倒れていたことになり、それから数日間、義母は意識を取り戻しませんでした。

 

下半身不随、視力も失う…どこに転居する!?

image003一命をとりとめたものの、義母には大きな障害が残りました。下半身不随になり、視力も失ったのです。
義母は病院のベッドで静かに涙を流していました。

 

だれのせいでもない、と思うのです。もし、義母がひとりで生活をしていたら、もっと発見が遅かったかもしれない。
でも、もっと発見が早かったなら、私たちがちょうど面会に行っていたときなら、と思うとたまらなくなります。
「考えても、しかたがない。現状を受け止めよう」と、夫は言います。でも、悔やんでも悔やみきれず、私もひとり涙を流しました。

 

とはいえ、センチメンタルになってばかりもいられません。
一気に重度の障害者になってしまった義母を、ケアハウスは「戻って来たいというご意向はわかりますが、申し訳ないけれど受け入れが難しい」と言うのです。
入居してから弱ってくるのはしかたがないのですが、せいぜい訪問介護のヘルパーさんが日に何度か入ればなんとかなる、という程度でなくては難しい、と。

 

たしかに、最初に渡された重要事項説明書にも、そのように書かれていました。
「障害や要介護度が重くなった場合は、退去していただく場合があります」と。
我々はその上で入居契約を結んでいるので、ケアハウス側の言うことに従わなければなりません。

 

でも、そうはいっても、すぐに退去できる状態でもありません。半身不随で視力も失った高齢者を、突然自宅でみるというのも無理があります。
かといって、今すぐ転居するといっても、特別養護老人ホーム(特養)は入居待ちの状態で空きがないし、有料老人ホームに入ろうにも、今よりもずっと利用料金が高く、ほとんどの場合は入居一時金が必要です。
住まいだった借家を売ったところでたいした金額にはならないですし、こんなふうに「居場所がなくなる」場合を考えても、残しておけるものなら残しておきたい……。

 

義母が入居するケアハウスを経営している法人は、特養の運営もしています。
特養なら、今の料金より少し安く入居できる。入居金もいりません。
「入居待ちが数十人もいるんです、Wさんを優先するわけにはいきません」とすげない返事ですが、ここはすがりつくしかありません。

 

病院には、「居場所が決まらない」と言って頭を下げてなんとか長くいさせてもらい、特養には、「なんとか入れていただきたい、入居待ちの順位を上げてもらえないか」と頼み込みました。
ケアマネジャーをしている友人から、そうやって頼みなさいと、レクチャ―を受けましたが、そんなことを聞くまでもなく、もうほかになすすべはありませんでした。

 

あっちにこっちにとペコペコと頭を下げて時間を稼いでいるうちに、その特養が、「しかたないですね」と一気に順位を上げてくれ、2か月後にはケアハウスと同じ法人の特養に入居することができたのです。

 

次回は、特別養護老人ホームで終末期を迎える義母の様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

W・Fさん(女性 60歳)雑貨店勤務
義父亡き後、しばらく義母は元気だったが、交通事故に遭ったことをきっかけに、ケアハウスに4年間入居。その後、脳梗塞で2度倒れ、半身不随、失明。通算7年にわたり夫や夫の妹、そのパートナーとともに4人で介護を続ける。夫のきょうだい6人のうち4人は見て見ぬふりだった。
半身不随をきっかけに特別養護老人ホームに入居し、3年間を過ごす。入院を繰り返すと面会の回数が多くなることが負担に。仕事と私生活をどう両立させるのか、そして金銭的な厳しさが悩みのタネだった。義母は3年前に死去。現在、ひとり息子は家庭を持ち、夫と2人家族。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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