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毎月我が家に泊まりに来る母を支えて~介護体験談Fさん1

2017年7月3日

認知症などで判断能力をなくしていたり、寝たきりの親御さんを介護するのは、とても大変なこと。しかし、体はなんとか動くけれど一人暮らしは心配、という親御さんをサポートするのもまた、ストレスがかかるといいます。
事故が起こらないようにと苦慮しても、親御さんはそれが気に入らない。度重なる衝突で親御さんとの関係がぎくしゃくする――。
今回は、一人暮らしの母親の見守り方、付き合い方に苦戦する、F・Wさんの葛藤を4回に分けてお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

足腰が弱った母に、毎月1週間泊まりに来ることを提案

image001私が19歳のときに父が他界しました。母はそれまで専業主婦でしたが、以後、近くの医院で会計事務の仕事を見つけました。一生懸命に経理を勉強し、若い事務員の指導係をしながら、やがては医院の会計のすべてを掌握するまでの立場に。
父の逝去は、私が大学に入ってすぐのことだったので、学費のことが心配でしたが、母がすべて支払ってくれました。

 

母はもともと活動的な人で、一人娘の私が結婚すると、「世話する子どもがいなくなったら働きやすくなる」と、院長の秘書の仕事も増やしました。
67歳まで頼りにされて働いていましたが、「そろそろ迷惑になる」と、自ら退職。その後も、シニア向けの求人を自分で探し、企業の応接室フロアのお茶出しの仕事をみつけて、週に4回通っていました。74歳にその仕事を辞めるまでは「人生、フル回転」という感じでした。

 

その無理がたたったのか、もしくは仕事を辞めたことで体力が落ちたのでしょうか。75歳を過ぎると足腰が急に弱ってしまって。
スーパーで数日分の食料をまとめ買いしても、重い荷物を持って歩くのが難しくなり、だんだん行動が制限されてきました。

 

それまで、家にずっといるような生活ではなかったので、急に手持無沙汰になったようで、離れて暮らす私の家によく電話がかかってくるようになりました。
「家でできる仕事はないかしら」「内職ならできるけれど、割が合わないわ」「もう十分働いたんだから、少しゆっくりしてもいいわよね」。この3つの思いを何度も繰り返すのです。

 

もしかして、認知症……? いやいや、そんなのは早すぎる。でも、こんなにやることがなくて家にいるだけだったら、ぼんやりして早く認知症になってしまうかもしれない。恐怖にかられました。かといって、今の歩行状態だと、何をするにも難しい。

 

母が動けるきっかけを作ろうと、私の家に来てもらうことにしました。月に1度、1週間ほど来て、私のかわりに家事をしてもらう。私は自宅やカルチャースクールでフラワーアレンジメントを教えていて、家を空けることも多いのです。
当時は夫も忙しかったですし、娘も大学生。私の帰りはまちまちだったので、夕食を作ってくれたり、洗濯物を取り込んでくれたりすれば助かります。また、家に生徒さんが来るときには、教室の準備やお茶出しをしてくれればとても助かるのです。

 

母に持ちかけると、二つ返事で承諾してくれました。一人暮らしでずっと家にいるのも寂しかったのでしょう。教室が立て込んでいるときには、集中的に来てもらいました。

 

そのかわり、脚がおぼつかない母のために、車で30分ほどの距離を必ず送り迎えする。
迎えに行くときには、高いところの掃除やお風呂掃除など、母が後回しにしてしまっている掃除を代わりにやり、送っていくときには帰りにスーパーでまとめ買いをして、母の生活を助けることにしました。

 

働き者だけに家のことに口を出してきて…

image003しかし、家にふたり主婦がいると、衝突が起こるものです。母は私の家に来ると、生来の働き者ぶりを発揮してくれるのですが、「ガスレンジが汚いわね」「郵便受けを開けずにためておいて。大切なお知らせが来ていたらどうするの?」などと、小言つきでかたづけるのです。
それもまた、母の元気につながると思ってがまんするのですが、あれこれ言われすぎると、こちらもカチンときて、つい言い返してしまいます。

 

また、フラワーアレンジメントの教室のときにお茶を出してくれるのはありがたいのですが、生徒さんに話しかけられると喜んでおしゃべりをし、長くなりすぎて困ってしまう……。
あとから「お茶だけ出して早く部屋に戻ってね」と言うとすねてしまい、「おせっかいの役たたずですみませんね!」などと言う。

 

夫や娘も、母が来る1週間はこれまでと生活が変わるので、何かと気を遣ってくれ、それがまた家族の負担にもなっていました。
「母には来てもらわないほうがよかったかしら……」と後悔もしました。でも、「来月は何日に来ればいいかしら」とうれしそうにしている母を断るわけにもいかず、もやもやとした思いを重ねながら、6年ほどが過ぎていきました。

 

次回は、路上での事故でダメージを負う母親の様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

F・Wさん(女性 62歳)フラワーアレンジメント講師
愛知県在住。設計士の夫と二人暮らし。ひとり娘は結婚して独立している。母親には75歳のときから1ヵ月に1週間、自宅に泊まってもらうことに。家事をしてもらうという名目で見守りをするが、母子関係がぎくしゃくし、結局母親の一人暮らしのフォローをすることになる。現在母親は89歳。事故にあったこともあり、歩行が困難で50メートル歩ける程度。要介護2。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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