有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

認知症のような症状が許せない。父は母に激怒~介護体験談Aさん3|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

認知症のような症状が許せない。父は母に激怒~介護体験談Aさん3

2017年6月19日

交通事故で高次脳機能性障害になり、記憶障害や社会的行動障害など、さまざまな症状が年齢とともに強くなっていくA・Tさんの母親。
でも、4歳上の父親はそれを認められず、日々、母親とのケンカが絶えません。そのうち、母親のADL(日常生活動作)が徐々に落ちてきて……。母親の交通事故のきっかけを作ったと後悔しているAさんの心境は、ますます複雑になっていきます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

デイサービスに通うようになっても不意な外出を

image001デイサービスには、週に5日、朝8時半から16時ぐらいまで通っていました。
母がいない間、父はひとりで家事をしたり、のんびりと昼食を食べたり、自由に過ごしていました。そして、母が帰ってくると夕食を作り一緒に食べるのですが、母は食後、すぐに自分の部屋に入ってしまう。
父にとってはトラブルもなくよいようですが、反面、母との会話ができなくなり、少し寂しそうでした。

 

その頃も、ちょっとした合間に家を出てしまう母の行動は続いていました。夏などは、18時ぐらいでも外は明るいです。家をふらりと出て散歩にでかけ、帰り道がわからなくなって、近所の奥様に連れて帰ってもらったこともありました。デイサービスの車が母を見つけて、家まで送ってくれたこともあります。

 

デイサービスに通い始めた頃は、母を保護したとの電話が本当にあちこちからあり、私や妹が、母を引き取りに行きました。

 

警察にもお世話になり、「服に名前を縫い付けてほしい」と言われました。けれど、1枚1枚縫い付けるなんて、大変すぎる。それで、名前や電話番号を刻印できるペンダントを作って、身につけさせていました。「お風呂に入るときにもはずさないでね」と、厳重に言って守らせました。今思えば、必要以上に神経質になっていたかもしれません。
また、その後は携帯電話を持たせ、GPS機能を使って探しました。あれは、出かけるのが好きな母のような症状の人や認知症の人にはとてもいいですね。ピンポイントでいる場所がわかるので、とても探しやすいのです。携帯電話にはずいぶんとお世話になりました。

 

でかけて行先がわからないのも困るのですが、なんといっても困るのは、その後、父が大声をあげて母を怒鳴ることです。
母が認知症の人みたいな行動をとることを、父はどうしても許せない。許せないといってもしかたがないのに、怒鳴るのです。
「何度言ったらわかるんだ!!」という怒号が聞こえると、母は自分の部屋に逃げ込んでしまう。私も妹も、「もうしょうがないじゃない、そんなに怒らないであげて。いいかげんにあきらめてよ」と言ってみるのですが、ダメです。
父のさびしく空しい気持ちもわからないではないのですが、怒っても何も解決しないのに……と、ため息をつくしかありませんでした。

 

そんなことは自分には関係ないとばかりに、母はわが道を行っていました。脳の調子はよくないのに、体は丈夫。バランスが悪くてかわいそうだな、と思っていました。

 

母の様子がいつもと違う、食欲がない

image003しかし、それから3年経つと、母のADLは落ちてきました。まずは排泄がうまくいかなくなりました。昼はリハビリパンツをつけ、夜は吸収力最大のオムツをして眠るのですが、朝になるとぐっしょりでした。
そして、少しずつ食欲も落ちてきたのです。

 

その頃、私はちょうど、ケアマネジャーの試験に合格。現場の仕事や試験勉強をする中でさまざまな知識をつけ、介護職としては一人前になったという自負もありました。

 

テキストで学んだことを思い出し、母のこの食欲のなさはなんだろう、何かのサインかも…。そう思ってあれこれ病気を思い浮かべては、どれかにあたるだろうかと考えるのですが、翌朝には、母はたいてい元気になる。
前の晩は「食べたくない」と言っていたのに、朝になると「おなかすいたわ」と、がつがつ朝食を食べたりするので、「なぁんだ、思い過ごしか」とやり過ごすことになりました。

 

ところが1週間ほどすると、デイサービスから、「お母さんの様子、ちょっといつもと違いますよね?」と言われたのです。やっぱり……?

 

しかし、そういわれても、目の前の母は朝食を完食している。何がおかしいのか、ハッキリわからないまま日々は過ぎていきました。

 

次回の最終回は、母親を振り返って今の生活を語るAさんの様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

A・Tさん(女性 50歳)ケアマネジャー
千葉県在住。自営業の夫、社会人の長男と長女がいる。現在は認知症型グループホームに勤務しながら、80歳の父親と同居中。母親が40歳のときに交通事故で脳挫傷となり、以後忘れっぽくなるなど認知症のような症状が出始める。64歳までは元気で仕事をしていたが、仕事を辞めてから出歩きやガス炊きで鍋を焦がすなどが多くなり、デイサービスに通うようになる。母親は2年前に誤嚥性肺炎がもとで71歳で死去。ケアマネジャー試験を受けたばかりなのに、母親の症状に気付かなかったことにショックを受ける。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す