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【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

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孫に「盗った」と叫ぶ義母。毎日が大ゲンカに…~介護体験談Eさん3

2017年5月22日

同居して1年が経つころには、E・Iさんの義母の様子が変化してきました。本格的な認知症のような症状が出てきたのです。中でも困ったのが、「物盗られ妄想」。ちょっと見当たらないと、盗られたと大騒ぎをしてしまいます。
孫にあたる6歳の娘をも盗人扱いする義母に、さすがのEさんも激怒。しかし、認知症の義母を怒っても何も解決せず、次第に家族全員が出口のない介護に泣くことになります。
今回は義母の介護で一番つらかった時期をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

お風呂のお湯を10センチしか入れない

image0011年ほど経つと、骨折した義母の足の調子はかなりよくなったけれど、認知症のような症状が出てきました。
これまでの、お風呂に入らない、雨戸は閉め切ったまま、掃除ができないなども、認知症の一つの症状だったのでしょう。ですが、もっと顕著に表れてきました。

 

まず、お風呂は、促せばなんとか入るのですが、お湯を10センチぐらいしか入れないのです。寒くてたまらないだろうと思って足しても、「もったいない!」と怒り出す。
我々はそれでは無理なのでお湯を足すのですが、「ここは誰の家だと思っているの!? 私がお父さんと建てた家よ。勝手なことをしないで!!」とまた怒るのです。

 

お風呂のスイッチがわからなくなり、「ここを押せばいいのよ」と妻が言うと、「わかっているわよ!」と怒鳴る。とにかくことごとく怒るのです。

 

これは認知症の症状かもしれない、と思いましたが、4年前の私たちには介護の知識がまったくありませんでした。
要介護認定を受ければよかったのかもしれません。でも、どうやって受けたらいいのかもわからない。

 

それに義母の様子を考えると、認定調査員が来たら、義母は「私を何だと思ってるの!! 失礼ね、出ていきなさい!」と怒鳴って追い返したかもしれません。だから、たぶんいずれにしても介護サービスを使うこともできなかったと思います。

 

だんだん昼間ひとりでおいておくのも心配になり、妻が勤務している昼間には家政婦さんを頼もうかとも考えたのですが、義母はそれを嫌がります。
「他人を家に入れるなんて、ゼッタイいや。ここは私の家よ、私が許可した人しか入れないわ」と。
配食サービスを頼もうにも、「なんで他人がつくったお弁当を食べなきゃいけないの? そんなもん届けてもらうなんておかしいでしょう」と。でも、すでに義母には炊事の能力がなく、結局忙しい合間を縫って、妻が義母の昼ご飯を用意するのです。

 

リモコンも着物も探さずに「誰かが盗った」

image003それだけならいいのです。もっと悲惨だったのは、「物盗られ妄想」です。身の回りのものがちょっと見当たらなくなると、「盗ったでしょう!」と大騒ぎするのです。
次姉が来て、着物の整理をしてくれたときも、「1枚ない、あの子が盗っていったに違いない」と言い出しました。

 

雨戸を閉め切っているのも、「泥棒が来るから」で、なんでもかんでも盗られると思っている。あとから聞いたら、認知症の高齢者にはよくあることなんですね。しかたがないのかもしれませんが、激高してしまうこともあるので、本当に困りました。

 

しかも、小学生になりたての娘にまで、「リモコンがない、あんたが盗ったんでしょう」「ぬいぐるみを盗んだのはあんたね」と言うのです。
6歳の娘がリモコンを盗んでどうしようというのでしょうか。これには妻も私もがまんできず、「娘が盗るわけないでしょう、何言っているんですか!」と言い返してしまいました。それでも、「こんな娘に育てたのはだれなの?」というひどい返答。
娘は大泣き、妻も私も泣きました。

 

同居を始めて3年余、横須賀と埼玉の往復も疲れてきた頃です。
横須賀の仮住まいに一人帰る日もむなしいですが、娘や妻に会えると思って埼玉まで行っても、義母とのやり取りを思うと素直に喜べない。家族3人で暮らしていたときはあんなに楽しかったのに、あの楽しさはどこに行ったのか。毎日が忍耐の繰り返しで、辛くてたまらなくなりました。

 

義母は何でも人並みにできるつもりでいましたが、手元も足元も危なくなってきました。
調理も、ガスだと火災が起こりそうで怖い。義母が調理できないようにガス栓を閉め、妻はできるだけ電子レンジで調理していました。
そう、私が疲れていることなど、たいしたことはない。毎日暴言を浴び、娘をかばい、それでも義母と暮らす妻が一番大変です。
私に「不便な暮らしで申し訳ない」と頭を下げるのですが、その妻に「毎日帰ってやれなくて申し訳ない」と言っては、たいしたことが出来ない自分を不甲斐なく思いました。

 

週末は義母に夕食を食べさせ、寝かせる準備をしたら、親子3人で外食をするようにしました。せめて、週末ぐらい少し楽をさせてやりたい。そして、親子3人だけの時間を持たなければ、精神的にとてもやっていけない状態になっていました。

 

次回は、サービス付き高齢者向け住宅への入居が介護の転機になったお話です。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

E・Iさん(男性 54歳)研究者
神奈川県在住。夫婦ともに大学や企業の研究者であるEさん夫妻。しかし、埼玉県に住む妻の母親が、風呂場で転倒。以後あまり歩けなくなる。料理の食材の買い出しにも事欠く中、やむを得ず一家で埼玉県に移り住む。Eさんは職場の関係で週に4日は神奈川県で過ごす生活。認知症が進んだ義母には物盗られ妄想があり、あろうことかEさんの娘を集中攻撃。家族3人が泣く日々を送る。見かねた姉がサービス付き高齢者向け住宅を探し、2014年に入居。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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