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引きこもりの義母が、とうとう本格的な認知症に?~介護体験談Eさん2

2017年5月15日

骨折と認知症の疑いがある義母には、3人の娘がいるものの、妻の姉である2人は同居できる状態にはありません。考えた結果、E・Iさんの妻と5歳の子どもが同居することになりました。
Eさんは仕事の関係で職場近くに部屋を借り、週に3日だけ義母の家で同居生活を送ることに。しかし、これまでの親子3人暮らしとは違う暮らしにくさに、全員が戸惑うことになります。
介護の大変さが現実になり、苦労するEさん一家の様子をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

宅配便も郵便物も取らずに、雨戸を閉め切る

image001横浜のマンションを引き払い、妻の実家に住まいを移すには、まず掃除が必要でした。雨戸を閉め切り、長年、掃除を怠ってきた実家はあちこちカビだらけで、私と妻は何日も掃除のために通いました。
5歳の娘が暮らすことにもなるので、衛生面には気を遣いたかったのです。

 

介護のためと、役所に陳情をしたためか、新年度でちょうど区切りがよかったためか、幸いにも娘の保育園も決まり、私たちは住民票を移しました。
骨折以来、少し気が弱くなっていた義母は、妻や私たちが同居することを喜んでくれました。

 

同居してからの妻は、娘を保育園に送ってから以前と同じ職場に出掛け、仕事が終わると保育園に迎えに行き、義母と一緒に夕ご飯を食べる、という生活になりました。
私も週3日は妻の実家で過ごしますし、義母は家事もままならない。妻は、以前より料理も掃除も洗濯も時間がかかるようになりました。
それに困ったのは、義母が「留守番」ができないことです。引きこもりがちなので家にはいるのですが、誰かが来ても一切外に出ません。
郵便物も取りに行かないし、宅配便も受け取ってくれない。ピンポンピンポンと呼び鈴が鳴っても、出て行かないのです。

 

家に帰ると宅配便の不在票がポストに入っていて、その後処理をすることが、仕事から帰っての最初の仕事だ、と妻は言っていました。以前のマンションは宅配ボックスがあったので、これはとても手間だと感じていたようです。

 

義母は足の様子が少しよくなっても、私たちが誘わないと一歩も外に出ませんでした。昔は登山が趣味で足腰の丈夫さを自慢していたのに、これでは弱るばかりです。

 

町ぐるみで老齢化していて、頼る人がいない

image003妻は姉たちと相談し、「ご近所に仲良しの主婦仲間がいたはず。ご挨拶して連れ出してもらおう」という結論を得ました。
さっそく、妻と私は週末にご近所に出向くことにしました。引っ越しのときに両隣やお向かいにはご挨拶をしたのですが、姉たちから得た情報で、少し離れたところの仲良しのお宅にも足を運んで挨拶をしようということにしました。

 

しかし、近所の様子に驚かされることに――。お隣のご夫婦はお元気で、母が骨折をしたときも差し入れなどしてくださったようですが、反対隣のお宅は空き家に。高齢になられ、どこか老人ホームに入られた様子でした。少し先の妻の同級生の実家も、もうだれもいません。

 

そして、義母が一番親しくしていた女性の家を訪ねたときには、とてもびっくりしました。出て来たその女性がとてもみすぼらしく、下着姿だったのです。
受け答えも少し違和感があり、もしかしたら病気なのかもしれないと思いました。

 

ご近所ではもう回覧板も回すことがなく、近隣との交流もほとんどない様子です。町ぐるみで老齢化していて、寂しい限りでした。

 

それでも最初の1年は、穏やかに過ごせました。宅配便の荷物を受け取ってくれないのは、あとで電話をかければなんとかなります。掃除も洗濯も大変だけれど、やってしまえばそれなりにきれいになる。
義母は引きこもりだと心配していましたが、週に1度くらいは美容院に行く、ちょっと散歩をしてくるなどと言って出ることもあったのです。

 

しかし、だんだん義母の様子のおかしさを感じるようになりました。
朝、あけておいた雨戸が、まだ明るい時間なのにピッタリと閉められていて。聞くと、その理由がおかしい。
「雨戸を閉めているのは、泥棒が入るからよ」などと言います。

 

そして、妻といきつけの美容院の前を通りかかったので、挨拶をしておいたほうがいいかと思ってドアをあけ、義母のことを告げました。すると、けげんそうな顔でこういうのです。
「おかあさま、もう何年もいらしていませんよ」

 

ついに、認知症が本格的になったのだろうか……。私と妻は一気に暗くなりました。

 

次回は、義母の物盗られ妄想などで、家族との関係も崩れていく様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

E・Iさん(男性 54歳)研究者
神奈川県在住。夫婦ともに大学や企業の研究者であるEさん夫妻。しかし、埼玉県に住む妻の母親が、風呂場で転倒。以後あまり歩けなくなる。料理の食材の買い出しにも事欠く中、やむを得ず一家で埼玉県に移り住む。Eさんは職場の関係で週に4日は神奈川県で過ごす生活。認知症が進んだ義母には物盗られ妄想があり、あろうことかEさんの娘を集中攻撃。家族3人が泣く日々を送る。見かねた姉がサービス付き高齢者向け住宅を探し、2014年に入居。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
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●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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