有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

もう元気にならないの?望みをかけて再入院~介護体験談Dさん3|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

もう元気にならないの?望みをかけて再入院~介護体験談Dさん3

2017年4月24日

転移も見つかり、ガンの手術をしたD・Rさんの母親。しかし、手術の影響で体力を消耗してしまいます。その上、退院後に通院を始めたら、抗ガン剤治療を当然だとされ、意気消沈し、ますます弱ってしまいました。そんなとき、在宅診療のドクターの名案が、母親を救うのです。今回は、奇跡ともいえる顛末をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

親身な在宅医のおかげで、母親に転機が

image001大学病院の医師の「いつ死ぬかわからない」の言葉に傷つけられ、うちのめされた母親。生きる気力も失い、それこそ、死に向かっているように見えました。兄夫婦も私も焦り始めます。おまけに、診察を受けてから数日後、母は夜中にトイレに行こうとして転倒。ようやく這うようにしてベッドにたどり着いたのですが、それが原因でまた衰弱してしまいました。

 

骨折しなかったのが幸いとはいえ、起き上がることもできなくなってしまった母……。すると、ケアマネジャーが、「在宅診療をお願いしましょう」と提案したのです。母は「もう医者の言うことは聞きたくない」と否定的でしたが、ケアマネジャーが懇意にしているいい先生だから、と母に一生懸命に話してくれます。そして、実際にドクターが家に来ると、そのドクターは本当におおらかで優しく、大学病院の医師とは雲泥の差でした。

 

ひと目見て、母はその在宅医を気に入りました。ドクターは、「こんなに大量の薬を飲んでいたのですか? 薬をたくさん飲むのも内臓に負担がかかりますよね。もっとラクに飲めるようにしましょう」と言い、本当に必要な薬以外は飲まなくていいことにしてくれました。

 

それでも、家で過ごすには困難な状態になっている母。私も兄も兄嫁も全員働いていて、常に母に寄り添うわけにもいきません。しかも、母の容体はどんどん悪くなり、衰弱が激しくなりました。

 

いよいよ心配になり、夕刻でしたが在宅医に急いで来てもらい診断してもらいました。在宅医の判断は緊急入院。病院にあたってくれて、たまたまかかりつけの総合病院に広い個室が1つだけ空いていました。
命が消えそうな母を前に、入院という選択肢しかありませんでしたし、常時医者がいてくれる環境に母を置いておけるということで、少し安堵しました。

 

友人たちの言葉で、生きる希望を見つける

image003しかし、これがとてもよかったのです。さんさんと日が差し込む個室は、病院というより、心地よいペンションのよう。ソファがあり、来客もくつろげます。

 

医師にすぐ「会わせたい人がいたら連絡してください」と告げられ、いよいよ最期の時が近いのだと思いました。
意識が遠のいて会話もままならない母の姿を見せるのは辛かったですが、息子や娘にも会わせました。母にかわいがられていた末息子は、母の病室に見舞いに来て、涙を流し続けました。遠方にいる母の高齢な姉妹も杖をつきながら会いに来てくれました。

 

ゆったりとした部屋なので、親族もゆっくりと見舞い、この部屋で過ごしました。母が少しでも元気になることを願い、仲の良かったお友達に声をかけ、来てくれるようにお願いしました。

 

すると、みなさんこぞって来てくれるのです。母の住まいに近い病院だったので、ご近所さんにとっても通いやすく、交通の便もいいから、高齢でも疲れずに来られるのでしょう。ソファもあるので、長居してくれます。

 

「早く元気になって、花見しようよ」「また合唱やらなきゃねぇ」。点滴をしている母に、いつもどおりに話しかけてくれる友人たち。本当にありがたいと思いました。母もようやく笑うようになりました。

 

すると、みるみるうちに、母に生気がよみがえったのです。「春には花見に行きたい」とも言い出しました。「死んでもいい」と思っていた母が、生きる理由を見つけたのです。うれしくて涙が出ました。

 

食事がとれず、点滴をしていたのですが、次第にゼリー程度は食べられるようになり、そのうち食事も食べられるようになってきました。それに起き上がれなかったのに、ベッドに寄りかかり、自分の手で食事をするようになったのです。

 

「奇跡は起きるものですね」。見舞に来た在宅医はにっこりと笑いました。

 

次回の最終回は、介護付き有料老人ホームに転居する母親の様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

D・Rさん(女性 55歳)消費生活相談員
東京都在住。会社経営の夫、社会人の長男と長女、大学3年の次男がいる。現在は夫婦と大学生の次男による3人暮らし。2015年11月に84歳の母に腎臓ガンが見つかり手術をする。しかし肺の転移があらかじめわかっており、術後は衰弱。以後入退院を経て、現在母親は介護付き有料老人ホームで生活をしている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す