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「いつ死ぬかわからない」医師の言葉に衝撃を受ける~介護体験談Dさん2

2017年4月17日

体力が回復し切らないうちに、年末に退院となったD・Rさんの母親。マンションのひとり暮らしをそのまま続けるわけにもいかず、兄夫婦と交代で母親の世話に通います。そして、年明けに通院してみると、「抗がん剤治療を始める」と……。そんなことは聞いていない、どうしたらいい? 母親とDさんの不安はつのっていきます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

弱り切った母は、要介護認定を受けて要介護1に

image001母が退院して家に戻ったのは、12月26日のこと。年の瀬で何かをするにも整わず、母はベッドで寝ているしかありませんでした。実際、立ち上がる体力もないのです。せっかくの正月のお節もほとんど手をつけずじまいでした。

 

掃除や洗濯、食事づくりは、私や兄、兄のお嫁さんが交代でやりました。入浴は兄やお嫁さんでは気まずいので、私の担当。母に風邪をひかせてはいけないので、浴室を湯気であたたかくし、自分はTシャツ1枚で汗だくになりながら介助をしました。悲しいことに、母は湯船の中ですわっていることさえ疲れてしまい、お風呂の中に沈めて使う椅子も購入しました。

 

兄夫婦と正月に会ったときに、「これからどうしよう……」と相談をしました。兄嫁のお姉さんが保健師をしているということで、そのお姉さんにいろいろ聞いてくれました。すると、まずは、介護サービスを使うために要介護認定を受けることをすすめてくれたそうです。
要介護1以上になれば訪問介護なども十分に受けられ、ケアマネジャーさんもついてくれる。自分たちだけで対処するより、介護の専門家に助けてもらったほうがいいとのこと。

 

もっともだ、と思いさっそく近くにある居宅介護支援の事業所を探しました。ケアマネジャーさんは母を見るなり、「きっと要介護がつくから、使えるサービスのことを考えましょう」と言ってくれました。そして、認定員の方に来てもらい、認定調査を受けると、要介護1と認定されました。

 

ケアマネジャーさんは母のためにいろいろと考えてくれ、ベッドからトイレまでの間に突っ張り棒式の手すりをつけてくれました。これにつかまれば、なんとか自力でトイレに行けます。
私には、「あなたがひとりで入浴させるのは大変でしょう」とのことで、訪問介護のヘルパーさんに入浴介助をしてもらうことにしました。また、1日2回は配食サービスを入れてくれました。食事づくりが必要なくなり、見守りもしてくれるので、私も兄夫婦もかなりラクになりました。

 

抗がん剤治療をしないと死んでしまう?

image003ちょうどその頃に、手術を受けた大学病院の通院が始まりました。私は母に付き添って行ったのですが、また例の若い医師が言うのです。「抗がん剤の治療を始めます」と。「始めます」って、こちらの意思は聞かないのかと、びっくりしました。

 

なんでも、新薬を試せるから、やってみないかと。ちょっと強い薬だけれど、効く確率が高い。そして、治療費はすごく安くなるのだと。もうやる気満々なのです。

 

嫌な感じがしました。これは、病院が試したい薬の実験台なのではないか? そんなことのために母を使う気なのだろうか? 私はムッとして、「その抗ガン剤治療はやらないといけないんでしょうか?」と聞いてみました。すると、医師は「抗ガン剤治療をしないんですか!? 私は責任持てませんよ。そんな状態だといつ死ぬかわからないですから」と言うのです。

 

心細くなっている患者の前で、「いつ死ぬかわからない」なんて! 母を横目で見ると、もうへなへなと座り込んでいるのです。

 

このドクターは、母という「人」を見ていない。画像のガン細胞しか見ていないんだ。ますます腹が立ってきました。母の目には大粒の涙が光っています。私は「ちょっと家に帰ってから考えます」と告げ、母を抱きかかえて診療室を出ました。

 

その日から、母はさらに弱りました。食事もほとんど受け付けず、生気を失いました。病院から大量の薬をもらい、それを1回分ずつに仕分けするのは私の仕事なのですが、その仕分けた薬を渡しても、「もう飲んでもしょうがない」などと言い、脇によけてしまうのです。

 

なんのために手術を受けたんだろう。こんな結果になるなら、痛い思いも辛い思いもさせなければよかった……。私は猛烈に後悔し始めました。

 

次回は、再度別の病院に入院する母親の様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

D・Rさん(女性 55歳)消費生活相談員
東京都在住。会社経営の夫、社会人の長男と長女、大学3年の次男がいる。現在は夫婦と大学生の次男による3人暮らし。2015年11月に84歳の母に腎臓ガンが見つかり手術をする。しかし肺の転移があらかじめわかっており、術後は衰弱。以後入退院を経て、現在母親は介護付き有料老人ホームで生活をしている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
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