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あんなに元気な母なのに、ガンだなんて…~介護体験談Dさん1

2017年4月10日

84歳ながら、ひとり暮らしを満喫し、家事も友達との交流も楽しんでいたD・Rさんの母親。なのに、かかりつけ医からガンの疑いがあると突然言われて……。忙しく働いていた娘のDさんと自立心旺盛だった母親が、いきなり「介護する人」「される人」の関係になりました。以来1年以上、次々に変わる状況に対応してきたDさんの日常を、4回に分けてお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

母にガンだと知らせるべきだろうか

image001共働きで30年近く過ごしてきて、ようやく子どもたちも独立しかけていた2015年の11月。これから少しのんびり暮らそうかと思っていた矢先に、兄から電話がかかってきました。「おふくろがガンかもしれないんだよ」。

 

えっ!? 耳を疑いました。母は84歳ですが、父が亡くなってから15年間、兄の家の近くにマンションを買って、ひとり暮らしを満喫していました。
年齢を人に言うと「嘘でしょう!?」と驚かれるほど若く、家事をテキパキとこなし、友達との交流も大いに楽しんでいました。趣味も幅広く、ハイキング、スイミング、体操、合唱。老いを知らない人だと思っていたのです。

 

ある日、兄のところに、母のかかりつけ医から連絡があったのだそうです。「いつもの年1回の健診をしたのですが、ちょっと心配なことがあります。お母さまに伝える前に、まずは息子さんに相談しようと思いまして」。
そのかかりつけ医は、兄の家族のかかりつけ医でもあったので、気を利かせたのでしょう。そして兄は、医師との話し合いの席に私も同席したほうがいいと考え、電話をかけてきたのです。

 

最初は、兄と私だけでクリニックに行きました。すると、「お母さまの肺に影が見えます」と。肺ガンなのだろうか、手術が難しいかもしれないな……。バクゼンと思いました。とりあえず、もう少し詳しい検査が必要だというので、母には簡単な再検査だとお茶を濁し、精密な検査を受けてもらいました。

 

「検査結果を聞きに行くのに、おふくろを連れて行くか行かないか……。どっちのほうがいいと思う?」。兄に聞かれました。母は父を食道ガンで亡くしていて、ガンの末期の様子もよく知っています。告知したほうがいいのか、迷いました。

 

けれど、母は昔から冷静でしたし、身辺もきちんとしたいほうです。何も知らされず、身の回りの始末もせずに亡くなってくことを望んでいないのではないか……。しかも、察しのいい人だから、ヘタに隠しても、わかってしまうでしょう。手術をするかしないか、するとしてもいつするのかは、母が自分で決めたほうがいい。そう兄と話し、検査結果を聞きに行く日は、母も連れて行きました。

 

かかりつけ医はとてもさりげなく、そして正直に、「やはり肺の影は悪いものである可能性がありますね」と私たちに告げました。そして、大学病院に紹介状を書いてくれたのです。

 

有無を言わせず大学病院で手術、そして退院

image003大学病院で担当になった若い医師は、かかりつけ医とは違ってあまり配慮がありませんでした。大学病院での検査結果をダイレクトに伝えるのです。
「肺の影は転移によるものです。腎臓に別のこぶし大のガンがあるので、まずはそれをとってしまわなくてはなりません。手術は早ければ早いほどいい。半月後でもいいですね」

 

会うなりガンだと言われ、さらには転移していると言われ、有無を言わさず手術だなんて……。いくら気丈な母とはいえ愕然としていました。私は思わず、母の手を握りました。

 

でも、ガン細胞をとってしまえば元気になる。私たちはそう思い込みました。取ってしまわないといけないのだから取ればいい、そして元気に家に戻りましょう。そう言って、不安がる母を励まし、2週間後に手術に臨んだのです。12月10日のことでした。

 

しかし、思惑ははずれました。母は元気になるどころか、衰弱しきってしまったのです。あんなに元気に泳いだり体操をしたりしていたのに、よろよろとつかまって歩くのが精いっぱい。食欲もガタッと落ちてしまいました。

 

それなのに、若い医師は「手術は無事に終わりました。さあ、退院です。年明けから通院で大丈夫ですよ」

 

年の瀬にいきなり退院と言われ、母も私も兄も茫然としました。だって、母はすごく弱ってる。このまま家に帰しても、何もできないじゃない……。しかし、人手が手薄になる正月に病院にいてもいいことがないような気がしますし、母も「もうここの干からびたご飯と、横柄な看護師さんに付き合うのはいやだ」と言い出したのです。

 

退院してから大丈夫だろうか……? さまざまな不安はありましたが、とにかく母を退院させることにしました。

 

次回は、退院後の母親の生活とDさんの奮闘ぶりをお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

D・Rさん(女性 55歳)消費生活相談員
東京都在住。会社経営の夫、社会人の長男と長女、大学3年の次男がいる。現在は夫婦と大学生の次男による3人暮らし。2015年11月に84歳の母に腎臓ガンが見つかり手術をする。しかし肺の転移があらかじめわかっており、術後は衰弱。以後入退院を経て、現在母親は介護付き有料老人ホームで生活をしている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
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