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自宅中心の仕事に切り替えて、母親と暮らす日々~介護体験談Eさん4

2017年4月3日

母親の病気に気付いてから5年が過ぎた今、E・Rさんは母親と二人で淡々と暮らしています。介護離職をしたことも、「もう終わったこと」ととらえています。それでもさまざまなことが胸によぎる……。最終回は、現在のEさんの心境をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

自宅中心の仕事で、マイペースな介護を

image001外資系の証券会社を辞めたあと、しばらくは家でのんびりしていました。大学の新卒でメガバンクに就職し、独学で英語を勉強しながら転職して証券会社に勤めはじめたときには、周囲の人から「優秀だ」と言われて鼻が高かったのを思い出します。
しかし、日本の企業と違って、実績が出ないと評価は厳しい。特に介護が忙しくなってからは成績が上がらず、お給料も下がり続けていました。辞めようと思ったのは、そんな背景も大きかったのだと思います。
辞めたことは、いまだに後悔していません。疲れていたのでしょうね。

 

今は、フリーランスで翻訳や通訳の仕事をしています。3つくらいの得意先を持ち、定期的な仕事をもらっています。収入はこれまでの半分ぐらいになったけれど、それでも二人で暮らしていけますし、母の年金だってある。こうやって暮らしていくのもいいかな、と思っています。

 

通訳をするために、年に数回は出張をしなければいけないのですが、そういうときはショートステイを利用します。家にヘルパーさんが来るのはいやがりますが、外泊するのはいやではないようで、「ホテルに泊まりに行くみたい」と言い、行ってくれるので助かります。

 

都心に勤務しているときとは違い、スーツも着なくなり、話す人も少なくなりました。ケアマネジャーさんは私のことを心配して、「もっと友達と遊んだらいかがですか?」とか、「介護家族の会に入会すると、同じ思いを分かち合えますよ」などと言ってくれますが、幼い頃からひとみしりで、一人で過ごすことが好きだったのです。
仕事でたまに打ち合わせに出て、月に1度ほど、知り合いとお茶を飲むくらいでちょうどいい。そういう意味では、いつも人に囲まれていた会社員時代は、ずいぶんとがまんしていたのかもしれません。

 

介護家族の会も、正直に言ってちょっと苦手なのです。皆さん大変な思いをされているのでしょうが、私はたいしたことをしていないので、肩身が狭く感じてしまうのです。母は突然外に出てしまって帰らないようなこともないし、暴れることもなく、実際それほど大変ではありません。たまにオムツを汚してしまい、洗濯が大変なことと、食事づくりや掃除が面倒なぐらいです。「大変でしょう」と同情されるのですが、周囲の方々が思うほどではないのだろうと思います。

 

不安はあるけれど、今のこの時間を大事にしたい

image003いつまでもこのままでいいのか、というバクゼンとした不安はあります。フリーランスで何歳ぐらいまで働けるのだろうか。母が死んだら年金がなくなるけれど、自分が持っているお金だけで暮らせるだろうか。私はこのままずっと独身なのだろうか……。

 

でも、考えてみても答えが出ないのだから、今考えなくてもいいのかな、とも思います。目の前の食事づくりや翻訳・通訳の仕事を淡々とこなし、いやなことは考えないようにしている、というのが本音でしょうか。

 

願わくば、この状態が長く続いてほしい。母と二人で穏やかに暮らせる時間を、もう少し過ごしたい。幼い頃から厳しく、口うるさかった母が私の言うことをきいてくれるのも、心地よいのかもしれません。もしかして、今がお互いにとって、一番いい時期なのかもしれないと思えてくるのです。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら
 

プロフィール

E・Rさん(女性 50歳)翻訳・通訳者
神奈川県在住。86歳の母と二人暮らし。かつては外資系証券会社で激務をこなしていた。80歳を過ぎて母に物忘れや歩行不良、失禁の症状が出て検査をしたところ、正常圧水頭症(認知症・歩行障害・尿失禁が主な症状と言われている)が発覚。治療が難しいことがわかり、断念してそのまま様子をみることに。デイサービスも訪問介護もいやがる母に手を焼く。仕事を続けていくことも難しく、退職して自宅中心に翻訳と通訳の仕事に切り替える。訪問入浴、訪問リハビリテーション、在宅診療を受け、ときどきショートステイを利用する形で自宅介護を続けて5年になる。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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