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訪問介護のヘルパーさんを母がやめさせてしまう~介護体験談Sさん3

2017年2月27日

認知症の影響でハイテンションに日々を過ごすS・Tさんの母親は、介護サービスを使うようになってからも、さまざまな言動で周囲を驚かせます。訪問介護のヘルパーさんとソリが合わず、とうとう辞めさせることにも……。今回は、母親と介護職の人たちとのやり取りをお送りします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

はじめての要介護認定で母は4に

image0012010年に脳神経外科に行き、認知症だと診断されたものの、すぐに要介護認定を受けたわけではありませんでした。本人がいやがって、「もう医者に行かない」と言っていましたし、当時存命だった父も、母に認定調査を受けさせたくないようでした。脳の調子がよくないのだ、という事実を、父も母も受け入れたくなかったのですね。

 

考えてみれば、父だって肺気腫で日常生活も不自由だったのですから、要介護認定を受ければ何かしら介護サービスを受けられたのではないかと思うのです。でも、父は要介護認定なんてとんでもない、と思っていたでしょうし、受ける気はなかったと思います。重い体を引きずりながら、亡くなる直前まで自分のことは自分でやろうとしていました。

 

ようやく母が認定を受けたのは、2011年の初春。驚いたことに、母ははじめての認定調査で4をもらいました。「もっと早く認定を受けて、いろんなサービスを使えばよかったですね」とケアマネジャーなど、みんなに言われました。

 

父も母も、当初は家にだれかが来て家事やらなんやらやるなんて、絶対に嫌だと言っていました。また、母に要介護認定がおりたあと、デイサービスにお試しで行きましたが、帰ってくると「あんなとこ、絶対にいやや! 折り紙なんかやりたくない!」と母は叫びました。
しかし、父はどんどん体力を失っていきますし、僕が頻繁に来るといっても、2人分の介護はできません。ここは父にも母にも折れてもらわねばなりません。ケアマネジャーさんに説得してもらって、なんとか、介護サービスを使わせてもらうことになりました。

 

介護サービスにすっかり慣れた頃に父が亡くなったので、やはり使ってよかったと思っています。

 

ヘルパーとソリが合わず、変えてもらうことに

image003最初は訪問介護週3回に、デイケア1回、訪問入浴を1回、訪問看護を週1回でした。特に訪問入浴では、一部始終を見て感動しました。簡易浴槽を持ってきて、2人がかりで手際よく入浴させてしまう。当初は父が、その後は僕が母を抱えて入浴させていたのですが、足元が危なくて、難儀していました。プロの介護は安定していて、本当にすごいと思いました。

 

デイケアを選んだのは、もともと膝が悪かった母の歩行がどんどんあやしくなるので、少しでも歩いたほうがいいというケアマネジャーさんの判断によるものでした。行くと30分ほどは歩行器で歩き、マッサージもしてもらいます。作業療法として、手作業もしました。

 

慣れてくると、ショートステイも利用するようになりました。家にいることが大好きな母をショートステイで何日も泊まらせるのはかわいそうだと思いました。ですが、父の具合もどんどん悪くなりますし、その後に父が亡くなって自分ひとりで介護するようになると、ショートステイのありがたみがよくわかりました。幸いにも、気難しい母なのにショートステイ先を気に入っていたので、母の気分転換のためにもよかったように思います。

 

父も僕も、母がショートステイにいる間は介護から解放されました。僕はその間、東京に戻り、仕事の打ち合わせをしたり、自分の家の用事をすませたり、自分の時間として活用させてもらいました。いくらイラストレーターの仕事はどこでもできるといっても、仕事の担当者と会って話をしたり、取材をしたりと、東京にいる時間も必要です。だから、ショートステイを利用できるのはとてもありがたかったです。

 

しかし、認知症の影響でテンションが高く、人につらく当たることが多くなった母は、訪問介護のヘルパーとよくぶつかっていました。
3人来るうちのひとりの人とは相性がいいのですが、あとの2人とはうまくいかず、特にそのうちのひとりには、「あんた、来んでもいいっていっとんのに、なんで来たん!?」と大声を張り上げます。僕から見ると特に悪い人でもないのに、なぜそんなにつらく当たるのかわからなくて。そのヘルパーさんの日誌にはいつも「また拒否されてしまいました」とばかり書いてありました。

 

しかたなく、お気に入りの一人の方だけに来ていただくように、訪問介護の事業所にお願いすることになり、気まずい思いをしました。「よくあることですよ」と言ってくれましたが、自分にはどうにも理解できず、認知症とはいえ、もっと人と仲良くしてほしいと痛感しました。「すみません、すみません」とあやまるのは僕で、母は涼しい顔をし、お気に入りのヘルパーさんに笑顔を振りまいていました。

 

次回は、現在の母親と、母親を介護するSさんの心境をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

S・Tさん(男性 57歳)イラストレーター
岡山県在住。変形性膝関節症だった母が、2010年、84歳のときに認知症になり、東京から岡山への遠距離介護が頻繁になっていく。ひとつ年上の父親は、間質性肺気腫がひどくなり、2014年1月に死去。以後はほとんど岡山に滞在し、妻子と離れて暮らす。要介護4の母親はデイサービスを週に1回、訪問介護を週3回受け、訪問看護も受けている。それ以外のオムツ変え、食事作り、洗濯・掃除なども請け負う。月に7日ほどはショートステイを利用。妻と大学生の息子は東京在住。

 

 

<さまざまな方に、介護体験を語っていただいています>

●体は弱っているのに他人の手を借りられない。威厳とプライドのある父親を介護して…
~Tさん(インテリアコーディネーター/54歳/女性)

 

●脳に血栓のある母親、骨折や肺気腫を繰り返す父親。同居して両親を介護するが…
~Wさん(歯科医院勤務/56歳/女性)

 

●同居していた義母が認知症に。徘徊・妄想が始まるが、夫は義母の認知症を認めず…
~Rさん(団体職員/54歳/女性)

 

●念願のマイホームを建て両親と二世帯同居。しかし引っ越し早々、母に認知症の兆しが…
~Eさん(主婦/55歳/女性)

 

●気づいたときには父はすい臓がんの末期。3人の子供を育てつつ実家に通う中で、奇跡的に…
~Yさん(主婦/52歳/女性)

 

●妻と二人三脚で事業を切り盛りしてきたが、気付くとしっかりものの妻の行動がおかしい…
~Tさん(自営業/74歳/男性)

 

●母が認知症?でも同居をしている兄夫婦も父も、介護に逃げ腰。別居の娘が業を煮やし…
~Sさん(会社員/53歳/女性)

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