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「ここが楽しい」老人ホームに入居して、母は穏やかに~介護体験談Wさん4

2017年2月6日

要介護3になり、家での暮らしが難しくなってきたW・Eさんの母親。4年間の介護を経て、Wさんの疲労もピークになってきました。しかし、Wさんの思いをくみ取れないケアマネジャーから新しいケアマネジャーに変わったことで、事態は急展開します。最終回の今回は、母親が老人ホームに入居するいきさつをお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

母を老人ホームに置いて、逃げるように帰る……

image001新しいケアマネジャーさんは、私の今の状況や母の状態をよく見て、話しを聞いてくれました。もっと家で見てあげたいと思う私に対して、「老人ホームに入ることが、そんなに不幸だと思う必要はあるかしら」と、言いました。貯金が底をついている今、私が働くことが不可欠なこの家族。私だけが一人何役もやるのは、もう無理だと思うしかない。それに、家で一人で過ごす時間が長いのなら、「かえって誰かと必ず一緒にいられる暮らしのほうが、お母さんには幸せかもしれませんよ」。たしかに、そうだと思えました。

 

ケアマネジャーさんが探してきてくれた老人ホームを3つほど見て、ちょっと遠いけれど、同じ沿線の大きな川を超えた先にある特別養護老人ホーム(特養)を選びました。ホームの雰囲気があたたかく、施設も広々として明るい。そして予算的にもここが一番マッチしていました。特養は入居待ちが多いと言われるけれど、幸いすぐに入ることもできました。

 

入居となると、やはり疎遠にしていた妹にも了解をとらなければなりません。「母をホームに預けるの?」 電話口で非難されました。でも、旦那さんと一緒に様子を見に来てもらうと、彼はとても驚いていました。「お義母さん、こんなに悪くなっていたんですね……。それにWさんも痩せましたよ。がんばったんですね」

 

妹は、その言葉の前に反論ができませんでした。そして私は、母と腕を組みながら、入居先の特養に向かいました。

 

母には、「これから老人ホームで暮らすのよ」の一言がどうしても言えなかった。ちゃんと言って、納得してもらって送り出したかったのに、それができない自分が情けなかった。「仕事ででかけるから、お泊りしてね。1週間したら迎えに来るから」。ショートステイのときに言う言葉と同じ言葉をかけることしかできない私。これじゃ嘘つきだわ……。

 

何も知らない母と別れ、玄関で号泣しました。翌日、やはり母が心配で会いに行こうとホームに電話をすると、「1週間は来ないでくださいね。大丈夫、お母様はきっとここを好きになってくださると思います」。施設長さんがやさしく言ってくれました。

 

長生きして、あと10年15年老人ホームで暮らしたい

image003おそるおそる1週間後に行ってみると、母は笑顔で迎えてくれました。担当の介護士さんを私に紹介してくれ、「よくしてくれるのよ」と。心底ほっとしました。母は食事もよく食べ、よく笑うそうです。こころなしか、少し太ったように感じました。

 

「ここは家から遠いわよね。ずいぶん田舎に来ちゃったのかしら?」というので、「大丈夫、家から1時間ぐらいよ、ここは東京都なの。私も息子も気軽に来られるわよ」というと、にっこりと笑い、「じゃ、また来てね」と言ってくれました。

 

特養に入居して1カ月半。その間、海外出張もこなしながら、5回ほど尋ねました。訪問するたびに、母がホームになじんでいるのを感じます。ときどき同行する息子も、「ババは顔色がよくなったよ。ちょっと若返ったね」と言ってくれます。

 

「生きててよかったわ、ここが楽しいもの」と、母は言います。でも、こんなことも言うのです。「あとどれぐらい生きられるかしら」

 

そんなとき、祖母を例に挙げて私は言います。「おかあさんは82歳でしょ。おばあちゃんは93歳まで生きたものね。あと10年以上はきっと元気で暮らせるわよ」。そうすると、ほっとしたように笑います。「ああ、よかった。まだ10年あるのね」「おかあさんはどこも悪いところがないもの。もっと元気でいられるわよ」

 

口に出して言うと、私も、母にあと10年、15年長生きしてほしいと心底思うようになりました。私と母との新しい関係が始まった、と感じられる瞬間でした。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

W・Eさん(女性 55歳)大学准教授
東京都在住。会社員の夫、息子と暮らす家に母が同居。2年後の離婚と同時に息子、母と実家に戻る。その約5年後から認知症に。デイサービスや訪問介護を使いながら暮らしていたが、仕事と介護の両立に限界を感じ、ケアマネジャーと相談して特別養護老人ホームに母親は入居。現在、大学生の息子と2人暮らし。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
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