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ケアマネに言われた心ない一言で、途方に暮れる~介護体験談Wさん3

2017年1月30日

要介護認定を受け、デイサービスや訪問介護を使うようになったW・Eさんの母親。それなりに順調になじんでいきましたが、ひとりきりでいる2時間ほどの時間が、だんだん心配になってきました。いつかひとりで家を出たきり、帰れなくなるんじゃないか? Wさんの心配がつのります。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

認知症が進み、リモコンが使えなくなった

image001おしゃれで華やかなことが好きな母は、最初、デイサービスが苦手でした。「なんだか子どもみたいなことをするのね」と、不満をもらし、なかなかなじめないようでした。その気持ちはわからないでもないけれど、私にしてみれば、私がいない間も安心できる場所で過ごしてほしい。ますます行動があやしくなってきた母を、もう長時間家にいさせることはできないと感じていました。

 

大学生になった息子は1年間、遠いキャンパスに通っていましたが、2年生になり、都内のキャンパスに移ったので自宅に戻ってきました。忙しい国立大学の学生は、朝早くに出て帰宅も遅く、母の世話であまり負担をかけることはできません。でも、息子が戻ってきて、母の気持ちはかなり晴やかになったようです。かわいい孫が大きくなり、自分にやさしくしてくれるのがうれしくてたまらないのです。デイサービスの人にも、「うちの孫はすごく頭がいいの。国立大学に通っているのよ」と何度も自慢しているようでした。

 

とはいえ、アルツハイマーはじわじわとすすみ、今までできたことが、次々にできなくなっていきました。料理はもともとできず、ヘルパーさんにやってもらっていました。洗濯はなんとかできていましたが、それも難しくなり、次第にヘルパーさん任せになりました。それだけでなく、そのうち、リモコンが使えなくなったのです。そうなると、テレビも見られず、エアコンのスイッチも入れられない。寒くても暑くてもただがまんをしている母が不憫でなりませんでした。

 

当時、デイサービスに週4回通い、1日は私が母を見守り、残りの2日は訪問介護のヘルパーさんに来てもらっていました。が、その訪問介護の日が危ないのでした。ひとりで家にいる時間が長ければ、退屈してしまう。もともと出かけるのが好きな母ですから、思い立ったように靴を履いて出ていくのです。近所の人が何度も見かけて家に戻したといいます。

 

そのうちの1回は、商店街で買い物をしようとしていたところでした。お金も持っていないのにお惣菜を見ていたので、お隣の方が、「おうちでご飯を作りましょうよ」とうまく促してくれたといいます。

 

要介護認定で1から3になっていた

image003「まだ残りの期間はありますが、認定調査の申請をしましょう。だいぶすすんでいらっしゃるかもしれないから」。ケアマネジャーさんに促されて認定調査をしてもらうと、要介護3になっていました。4年間で1から3にすすんだことになります。

 

困ったことに、その頃にはデイサービスから帰っても、鍵を開けられないし、かけられなくなっていました。開けるのは、送迎のスタッフにお願いできても、内側から鍵がかけられない。かけても今度は開けられないので、私がうっかり鍵を忘れたりすると、中に入れず大変なことになります。一度は縁側から入ったこともありました。

 

海外出張があるときは、ショートステイでお泊りをしてもらうのですが、それも急なお願いだと難しく、途方に暮れることがあります。日程を短くし、お泊りデイのようなところにお願いしたこともありますが、そこはあまりいい環境ではなく、迎えに行くと母は憔悴しきっていました。

 

「そろそろ限界かもしれないですね……」。ケアマネジャーさんは言いました。それは、私の体をおもんばかってのことだと思っていました。けれど、ケアマネジャーさんはこう続けました。「デイサービスに通えなくなるぐらいになったら、お仕事をやめる必要も出てくるかもしれませんね」

 

えっ!?と思いました。この人は、この状況で私に仕事をやめろって言うの!? そりゃ、家で母を見てあげられれば一番いいのかもしれない。でも、私が仕事をしなければ、母も息子も食べることさえできないのに――。ますます途方に暮れ、ケアマネジャーさんが帰ったあともぼんやりしていると、ちょうど居合わせていた訪問看護師さんが言いました。
「Wさん、ケアマネジャーさんを変えたらどうかしら。もしかしたら、Wさんと気が合わないかもしれないわ」

 

またまた驚きました。ケアマネジャーさんって、合わなければ変えられるんだ……。目から鱗でした。そして、訪問看護師さんに教わった居宅介護支援事業所に連絡し、新しいケアマネジャーさんに来てもらえることになりました。

 

次回は、特別養護老人ホームに入る母親の様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

W・Eさん(女性 55歳)大学准教授
東京都在住。会社員の夫、息子と暮らす家に母が同居。2年後の離婚と同時に息子、母と実家に戻る。その約5年後から認知症に。デイサービスや訪問介護を使いながら暮らしていたが、仕事と介護の両立に限界を感じ、ケアマネジャーと相談して特別養護老人ホームに母親は入居。現在、大学生の息子と2人暮らし。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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