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母の友人が「おかあさん、認知症じゃないの?」と…~介護体験談Wさん1

2017年1月16日

夫、息子と暮らす家に突然居候のように押しかけてきたW・Eさんの母親。Wさんは離婚を機に、その母親と息子の3人で実家暮らしをすることになりました。仕事と家事と育児に追われ、一息ついたころに、母親の認知症が発覚。華やかで個性的な母親に翻弄され、次第に疲弊していって……。母親が老人ホームに入居するまでの10年あまりの様子を4回に分けてお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

「私の家なんだから家賃を払って」

image001息子が5歳のときに父が亡くなり、以後、母は自由気ままに暮らしてきました。もともと華やかな人で、ファッションやおいしいものに興味が強く、家にいることも少ない人でした。だから、十分にあった父の遺産も気が付くとずいぶん減っていて、きっと心配になったのでしょうね。父が亡くなって5年ほどたつと、私と夫と息子が暮らす家に、いきなり転がり込んできました。「実家を人に貸して家賃をもらって暮らそうと思うの。よろしくね」

 

あきれてしまいました。そんな身勝手な……。当時、多忙な夫は開業している設計事務所に泊まることが多く、家に帰るのが月に10日ほどだったとはいえ、母が一緒に住む理由などありません。断ろうと思ったけれど、預金通帳を見れば、イエスと言わざるを得ない状況。いったいこんなに何に使ったの……? 夫も仕方なく了解し、母の居候生活が始まりました。

 

けれど、母は何をするわけでもなく、毎日のように友達に会いに行ったり、お稽古をしにでかけます。私は大学の講師になったばかりで、何かとあわただしく、母に息子の世話が頼めるなら、と思っていましたが、そんな淡い期待は見事にくだかれました。

 

しかし、2年ほど同居したところで、もともと関係が悪くなっていた私たち夫婦は離婚。そのまま同じ家に住みたかったのですが、権利の問題などでこじれ、息子が中学に入学するタイミングで、私と息子と母は、実家に戻ることになりました。

 

実家に戻って第一声が、「ここは私の家よ。賃貸にすれば家賃も出るのに、住んでしまったら一銭にもならない。あなたには家賃を払ってもらって家事もやってもらうわ」

 

そんなバカなこと! と思いましたが、母はいっこうに家事をする気配もありません。どこで遊んでいるのか、帰りも19時を回ることがほとんどです。もともと料理もあまりしない人でしたから、夕食づくりを頼んでも、近くのスーパーでお惣菜や刺身を買ってきて息子に与えるだけ。栄養があって温かいものを食べさせたいと思う私は、急いで大学から戻り、家事や育児に身を費やしました。

 

親戚からは、「もっとやってもらえばいいじゃない。なんであなたがそんなにひとりでがんばるの?」と言われましたが、母は人を使うのが本当にうまいんです。小さい頃から、私も妹も、結局家事を手伝わされ、母は上手に遊んでいました。

 

買ったケーキは冷蔵庫に入れず、何日間も放置

image003そんな日々が5年ほど続いた頃でしょうか。なんとなく母の様子が変わってきました。同じことを何回も言うようになった。そして、昨日スーパーで買ったのと同じお惣菜をまた買って、冷蔵庫に同じものがたまるのです。あるとき、母の友達から電話がかかってきました。

 

「おかあさん、しょっちゅう待ち合わせの場所や時間を間違えるのよ。認知症なんじゃない? すごく迷惑だわ。あなたが待ち合わせ場所まで連れてきてよ」

 

ガン! と頭をなぐられたようでした。もしかしたら……、と頭の片隅をよぎったこの3文字が、現実になるなんて。でも、私は仕事をしているし、息子だってまだ高校生。大学受験も間近です。こんなときに母にばっかりかまってはいられない。とにかく母の状態を把握しなければと、なんとか説得して近くの内科に連れて行ったのですが、専門医でなかったためか、「心配するほどではないですよ」と。

 

しかし、どうにもおかしくなっているのです。同じものを何度も買う行為がさらにひどくなりました。冷蔵庫の中にはヨーグルトだらけです。それに、クリスマスケーキを買ってきてくれるというので、クリスマスの日に「あれ、ケーキは?」と言うと、ああ、と言って部屋から出してきたのです。そのケーキは、何日も前に買ってきて冷蔵庫に入れてもいない代物でした。

 

お金の計算もあまりできなくなっているから、買い物をするたびに1万円札を出す。だから財布の中もバッグの中も小銭と千円札でいっぱいでした。それを落としてきてしまうこともしばしばです。

 

こんな状態なのに、「心配するほどではない?」 そんなのヘンじゃない。意を決して、大学病院に連れて行きました。そしてCTをとってもらうと、医師はこう言いました。

 

「典型的なアルツハイマーの状態です。前頭葉の部分がだいぶ萎縮しています」

 

次回は、妹との確執についてお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

W・Eさん(女性 55歳)大学准教授
東京都在住。会社員の夫、息子と暮らす家に母が同居。2年後の離婚と同時に息子、母と実家に戻る。その約5年後から認知症に。デイサービスや訪問介護を使いながら暮らしていたが、仕事と介護の両立に限界を感じ、ケアマネジャーと相談して特別養護老人ホームに母親は入居。現在、大学生の息子と2人暮らし。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
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