有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

要介護5の母と認知症になった父の介護を、自分らしく~介護体験談Wさん4|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

とある日のじーちゃんとの思い出~漫画★孫娘のガチンコ介護

4月25日

とある日のじーちゃんとの思い出~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

要介護5の母と認知症になった父の介護を、自分らしく~介護体験談Wさん4

2016年11月14日

自分勝手に暴れ、要介護5の母親を軟禁状態にしている父親。その父が衰え始め、ようやく実家は少し落ち着きつつあります。修羅場を乗り越えて今があるのですが、W・Eさんは淡々と仕事と介護の折り合いをつけながら、父母の世話をしています。最終回は、そんなWさんの「今」を伝えます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

朝晩と週末は父母の家へ。ペースができてきた

image001ヘルパーさんが入り、お金の管理を兄がしてくれるようになって、ようやく実家が健全になり始めました。私もだいぶ心穏やかに介護ができるようになりました。2年前に実家を出て、すぐ隣のアパートに移り住んだのも、なんとかここまでやれた理由だと思います。夜中ぐっすり眠れて、父母との距離も取れる。この微妙な距離感が大事だとしみじみ思います。

 

朝は5時半に起きて身支度をし、実家に向かいます。歩いて10歩ですから、苦にはなりません。父の朝食を用意し、母には高カロリードリンクを飲ませます。最近、めっきり食欲が衰え、固形物を食べられなくなってきた母。飲み込みも悪くなっているのです。でも、なんとか高カロリードリンクは飲んでくれるので助かります。そして、1日分のふたりの食事を整え、洗濯を干して父と少し話をして、仕事に出かけます。

 

帰って来たら、まずは自分のアパートで着替えてから、実家に寄ります。私が実家に行くのは夜7時半ぐらいですが、すでに父母とも寝床に入っていますので、あえて起こすことはしません。ちらかったものがあれば片付け、キッチンの洗いものもして、電気を消して鍵をかけます。

 

掃除や大きな洗濯、こまごまとした用事、そして介護サービスの担当者との打ち合わせなどは、仕事のない週末にまとめてすませます。そんな生活なので、仕事先の人と食事をしたり、仕事帰りに買い物をしたりする余裕もありません。「休む暇がないね、大丈夫?」と上司に言われますが、同居していたころと比べれば、ずっとラクです。

 

息抜きは、近所の幼馴染とのおしゃべり。私はお酒が飲めないので、ファミレスでのおしゃべりで十分。実家に鍵をかけてからは自分の時間なので、ときどき楽しんでいます。苦しいときも悩んだときも、幼馴染に話して聞いてもらい、何とかやり過ごしてきました。

 

兄がお金を管理するようになり、介護の一端を担ってくれているのも、心の支えです。過去の父の暴力の記憶を乗り越えて、ここまでやってくれた兄には感謝するばかり。家に本当にお金がなくなったら、敷地内で家を建て替えて、余った土地を売ろうか、そのために成年後見人をつけようかなど、私には考えつかないようなことも考えてくれます。

 

介護サービスの力を借りて、なんとかやっていく

image003また、ケアマネジャーさんもいろいろと考え、父のプライドを傷つけないようにしながら、いい環境を整えてくれています。父が絶対に譲らなかった母の入浴介助も、時間をかけて説得してくれ、訪問入浴サービスに入ってもらうことができました。認知症の父が、要介護5で寝たきりの母を自宅のお風呂に入れるなんて。いつケガをしてもおかしくない状況でよくここまでやってきたと思います。プロにお任せできて、本当に安心できます。

 

今後もこのペースで介護をしていけたら、と思っています。
仕事は、あきらめない。実家にはもう一緒には住まない。できる範囲のことをして、過剰に関わらない。それが長続きするコツかな、と思っています。食が細くなった母は、このままでは何も栄養がとれなくなり、死に向かってくかもしれません。けれど、兄と相談して、胃ろうにするのはやめようと言っています。そこまでして生きていたいのか、母の気持ちを考えれば、ノーだと思うからです。

 

若い頃は輝くように美しく、おしゃれだった母。父と結婚して殴られてばかりで、衰えれば衰えるほどなじられ、その後に無理やり抱きしめられる。そんなゆがんだ父の愛をいつまでも受けていることが、幸せだと思っていないのでは、と想像するのです。「そろそろ自由になってもいいよね、おかあさん」。兄も私も、そんな気持ちです。

 

*写真はイメージです。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

W・Eさん(女性 57歳)事務職員
埼玉県在住。実家を出て嫁ぎ、25年たって母の認知症が発覚。独身だったため、実家に戻り、10年前から母親の介護をする。暴君だが母親を溺愛する父とともに3人暮らしが始まる。母親は3年前から歩行や排せつができなくなり、認定を初めて受けたときから要介護5に。フルタイムの仕事に出ている昼間は訪問へルパーを頼み、朝と夜はWさんが担当する。現在、母親は81歳、父親は86歳。最近、父も認知症と思われる行動が出てきた。現在は実家のすぐ横のアパートの一室でひとり暮らし。離婚する前の夫との間に、35歳、31歳の息子がいる。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す