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脳梗塞で倒れた父を母とともに介護~介護体験談Hさん1

2016年7月4日

結婚し、実家から離れて暮らすH・Nさん。しかし、倒れた父親の介護を、母とともに3年間つづけました。ほとんど毎日、仕事がない時間は、日が落ちるまで父親のもとに寄り添っていました。そんな中で見てきた介護や医療の現実を、4回にわたって語っていただきます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

突然倒れ、父親は右半身麻痺に

image001「お父さんが倒れたの――」。動揺がそのまま伝わってくる母からの電話。これはきっと、大きな病気だ、覚悟しなきゃ、と瞬時に身構えました。すぐ来てほしい、という母の言葉に応えたい。でも、電話がかかってきたそのときには、どうしてもはずせない仕事の締め切りがあり、それをバタバタと終えてから、病院に駆けつけました。

 

会うなり母は、「だからいやだったのよ、こんなことになるなんて……」と、脈絡のない言葉を並べて、混乱しています。たしかに、父は運が悪かった。父と母とは、寝室が別ですが、それでも、普段なら、倒れた父を朝まで気づかないことはなかったと思います。
しかし、前日、母は日帰りで目の手術をしていました。よく眠る必要があったために、睡眠薬を処方され、ぐっすり眠り込んでいたのです。朝、母が父の部屋に入ると、歯ブラシを持ったまま父が床にうつぶせになっていました。2011年6月、77歳の父は、脳梗塞に襲われました。

 

私も母も、いつか父は脳梗塞になるんじゃないかと思っていました。いくらやめろといってもタバコを吸い続けていましたし、野菜がきらいで、ほとんど食べません。健康診断の数値も悪いのだから、改めてほしい、と何度もふたりで訴えたのですが、頑固に自分の生活を変えなかったのです。

 

倒れて運ばれましたが、意識はありました。話しかけると「うん」と返事をします。時間がたつと少しずつ回復し、会話もできるようになってきました。けれど、担当医師によると、「右半身に麻痺が残ると思います」とのことでした。
この若い医師、私はどうにも好きになれませんでした。言葉の遣い方というか、家族に対する思いやりが感じられないのです。心配してあれこれ聞いても、「しかたがないと思ってください、そういうものなのです」という言い方です。「ご心配ですよね。我々も最善を尽くします。が、残念ながら、この病気……」みたいに言ってくれれば、こちらの気持ちもおさまるのに。その後も会って話すたびに、怒りや悲しみを感じ、私も母も傷つきました。

 

母は、倒れたときに気付けなかったことも含め、長いことくよくよと悩んでいました。父の現実を見据えることができず、医師の話もきちんと聞けないので、私は毎日病院に通いました。私には妹がいて、彼女はとてもしっかりとしていて頼りになります。ですが、アメリカ人と結婚して、家族ともに現地在住なのです。母を日常的に助けるのは、私の役割でした。

 

私の気持ちとしては、父に話しかけて、少しでも脳の状態を改善したい。損傷してしまっていても、脳を活性化させれば、少しずつシナプスがつながって、記憶力や会話力が改善されると聞きました。なので、とにかく父に寄り添い、少しでも回復してくれるように、手助けをしたいと思ったのです。言葉が出ないことも多かったので、よく話しかけ、質問をして答えてもらうようにしていました。父もまた、回復したいと強く思っていたので、私がする質問に、ひとつひとつ、面倒がらずに答えてくれました。

 

リハビリ病院に転院し、機能がかなり回復

image003運ばれた病院は急性期病院だったので、じっくりリハビリをするために、リハビリ病院に転院しました。ここでは、前の病院での不安や怒り、悲しみはずいぶんと軽くなりました。スタッフはみな、専門知識を持って父に接し、ここでリハビリすることによって、父はかなり回復していったのです。

 

車いすで入院したのですが、歩行訓練を繰り返すうちに、なんとか杖で歩けるようになりました。ストップウォッチを片手に、何分何秒で部屋の端から端まで歩けるかをはかってくれるので、記録を伸ばすことに目標を見出した父は、リハビリに意欲的に取り組みました。転んだときの起き上がり方など、いざというときの対処もしっかり教えてもらい、家に戻っても心配がないように、配慮してくれました。言語聴覚士の先生も上手に父を促し、発音をよくしてくれ、出ない言葉もかなりたくさん思い出させてくれました。

 

父は、倒れたときもリハビリ中も、淡々としていました。強いなぁ、と思っていました。しかし、その父もリハビリ病院を退院するときは、ドーンと落ち込んでいました。父は、脳梗塞になったものの、リハビリをすれば元通りになると思っていたのです。しかし、改善はしたものの、杖なしでは歩けず、右手もうまくききません。言葉の回復もカンペキではなく、退院がうれしいはずなのに、憂鬱そうな面持ちで、家に戻っていきました。時は2011年の暮れ、倒れてから半年がたっていました。

 

次回は、自宅での療養についてお伝えします。

 

*写真はイメージです。
 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

H・Nさん(女性 48歳)イラストレーター
神奈川県在住。43歳の時に父親が脳梗塞で倒れ、入院。右半身麻痺となる。父親と同居の母親が主介護者だが、医師との面談や看護・介護の方針の決定はHさんが中心となる。仕事はフリーランスなので、時間の自由がきく。そのため、父親の入院中や退院後の在宅療養中は、仕事がないときはすべて父親に寄り添う。2度目に倒れた後の老人ホームの入居手続きもHさんが行う。しかし、2013年、父親は入居後すぐに死去。現在もイラストレーターの仕事を続けている。夫、高校1年生の長男と3人暮らし。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
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→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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