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『十年介護』…著者 町亞聖さんのインタビューつき

2016年6月15日

image001■書名:十年介護
■著者:町 亞聖
■発行:小学館文庫
■出版年:2013年5月

 

 

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18歳で母親の介護と弟妹の世話を担って、得たことは

最後となってしまった家族写真。妹の成人式にて

最後となってしまった家族写真。妹の成人式にて

介護といえば、80代の親御さんを50代、60代の子が担う、というケースが多いけれど、町 亞聖さんの場合は、それが18歳のときだった。母親がくも膜下出血で倒れ、失語と右半身麻痺の障害が残り、車いすが必要となった。制服のスカートを短くして、学校帰りに友達とファストフードのお店でおしゃべりするような、ごく普通の高校生。それが突然、病院に通い、弟や妹のために食事作りを始め、掃除も洗濯も担うことに。大学受験も現役ではうまくいかず、浪人を強いられた。父親は、母のことは心配するけれど、家事をしたり、子どもたちの気持ちを受け止めたりできるタイプではない。当時は名称すらなかった時代だが、まさに“ヤングケアラーの走り”だった。

 

そんな中、2年目で望む大学に合格し、卒業後は日本テレビのアナウンサーに。町さんの努力がいかばかりだったか、感嘆するしかない。社会人になり、朝の番組の担当であっても、早朝出勤と介護を両立させた。しかし、母親は子宮頸がんを患い、人工肛門をつけるなど、壮絶な中で最期を迎える――。町さんの18歳から10年間の青春時代は、母の生と死に寄り添うことに費やされた。

 

この著書は、そんな十年間をていねいに描いている。読むほどに、「大変な10年間だった」と思わざるを得ない。しかし、大変なのに、悲壮感を感じることはない。それは、町さんが、あふれるほどの愛情を母親に注ぎ、母はそれを心から喜び、通常の母子以上の深い関係を築いていったからだろう。

 

町さんとお母様の笑顔が印象的。仲の良さが伝わる一枚

町さんとお母様の笑顔が印象的。仲の良さが伝わる一枚

病気になってからの母親はとても無邪気でかわいらしい。町さんはそんな母親を慈しむ。弟や妹のことも、気遣い、頼りにしながらも大きな愛情で包む。町さんの人間的な大きさが、「若者が担う介護」という難題を、「かけがえのない体験」に変えているのだ。

 

テレビでは知的な面持ちで凛とした姿を見せている町さんが、自宅ではこんな奮闘をしていると、2011年の書籍発刊当時、大いに話題になった。その『十八歳からの十年介護』に、大幅な加筆改稿をして出版されたのが、この文庫版だ。局アナ当時から医療や介護の取材が多かった町さんだが、フリーになってからはさらに精力的に取材し、介護・医療の先端を走る方々と交流する。その知識と経験の深さ、視座の確かさが加えられ、より読み応えのある著書になっている。

 

特に、母親の最期をつづった部分は、壮絶ながら荘厳である。それは、町さんが「看取り」を自身の大きなテーマに掲げ、独自の死生観を持って、「命」を見つめているからだ。いわゆる介護体験談とは一線を画した家族の物語として、この本を読みたい。

 

○●○ 著者ミニインタビュー ○●○

家族を考えるきっかけになればうれしい
image007この本で、私は介護のノウハウを描こうと思ったわけではありません。
私たちに与えられた時間には限りがあり、その時間を家族とともにどう生きるか。母が大きな病気をしたことで、すごく考えさせられたんです。そして、「家族は大事にしなければいけない」と気づかされた。当たり前の幸せのありがたさを、手に取って読んだくださった方が、その方らしくみつけてくださったらいいなと思って、書きました。

 

「介護も家族の世話もあって大変だね」と人に言われましたが、母が病気にならなかったら、家族の大切さを実感できなかったかもしれません。それに、この本を書くこともなかったのですから。大切なことを教えてくれた母には、とても感謝しています。

 

逆に父は、昔からお酒飲みで家事も何も出来ず、私たちきょうだいにとって良い父とは言えませんでした。ですが、母ががんになってからは、とても弱気になり、母の心配ばかりしていました。人生の全てを母の介護に捧げてしまった父は、母が亡くなってから、すっかり自暴自棄になり病気になってしまった。自分勝手だった父は、私にとって反面教師です(笑)。

 

生きていれば、人は、節目節目で選択を強いられます。そして、選んだことを最善にするために、努力する。その繰り返しが人生なんだな、とも思います。一度選んだことを後悔しないことの大切さも、介護体験の中で学びました。

 

著者プロフィール

町 亞聖(まち・あせい)さん
フリーアナウンサー。1971年、埼玉県出身。立教大学卒。1995年、日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、報道記者、番組アシスタントプロデューサーを経験。2011年、フリーアナウンサーに転身。自身の経験から医療や介護を生涯のテーマに、取材を続ける。TOKYOMXなどの番組でMCとして出演中。関東一円で展開する在宅医療クリニック・悠翔会が主宰する勉強会「在宅医療カレッジ」学長も務める。

 

*町 亞聖さんに「現在の介護の問題や、町さんが思う良い老人ホーム」について伺ったロングインタビューを、こちらに掲載しています。

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