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介護に明け暮れていたら、夫が離婚を突き付けた~介護体験談Oさん2

2016年6月13日

結婚後、49歳で若年性アルツハイマーと診断された母親を、26年間介護してきたO・Mさん。介護のために、実家と自宅を行ったり来たりするOさんを、夫もサポートしてくれましたが……。よく、介護家族は家庭不和になるといいます。Oさんにも、同様のことが起こりました。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

夫の母が実家に住み込んで実母の介護を

image001夫の転勤から戻ってきた私たち夫婦は、私の実家の近くに居を構え、暮らしました。私は音楽関係の仕事をしていましたので、その職場にも近く、実家には自転車で行ける距離を選びました。実家は、掃除も洗濯も誰もできない状態でしたので、私がやるしかなかったのです。父は料理が得意なので、料理は問題なかったのですが、お金の管理も含め、私の任務は増えていきました。

 

父もだんだん心臓の具合が悪くなり、通院が頻繁になっていきました。父親の介護もしなければならないとなると、ますます大変です。けれど、「おまえは、母さんの世話をしてくれ。俺はひとりで通院できるから」と言ってくれました。申し訳ないな、と思いましたが、大事なときだけは付き添い、父にはほとんどひとりで通院してもらいました。

 

母は夕暮れどきになると、キゲンが悪くなり、そわそわして、外に出たがりました。この家が自分の家なのに、「さ、帰りましょう」と言うのです。「ひとりで出ないでね」と言い置いても、黙って出て行ってしまうので、それなら、外出に付き合ったほうがいい、と思い、よく夕暮れ時に母と散歩をしました。母はとても健脚で、歩くのが早いのです。私が小走りになってようやく横を歩けるほどでした。

 

途中、持参したお茶とお菓子で、ひと休み。神社の境内や公園のベンチでお茶をすするひとときは、今思えば、母との豊かな、思い出深いシーンでした。そして、心が落ち着くと、母は「さ、家に帰りましょう」と言い、元の家に素直に戻ってくれます。気持ちが落ち着くことが、この病気には大事なんだな、と思いました。

 

母の外出が頻回になり、父も体力が落ちてきて…。私たち夫婦が転勤から戻って6年後、父は他界しました。

 

これを機に、夫に了解を得て、私だけ実家に住み込むことになりました。とにかく、母をひとりにはしておけない。何度も家がわからなくなり、パトカーで帰ってきたのですから。料理も洗濯も掃除も、私がいなければどうにもなりませんでした。

 

しかし、1年が過ぎた頃、私の頭を不安がよぎりました。介護が理由で夫と離れ離れになっていいのだろうか……。そんな折、夫から妙案が。事情があって、親戚から身を隠していた夫の母を、私の実家に住まわせ、母の介護をさせればいい、と言うのです。介護の費用と、夫の母へのお礼を私の母が支払うことにしました。父が高給取りだったので、遺族年金がたっぷりあり、問題なく支払えそうでした。夫の母も、住み込みの仕事を探すなど苦労をしていたので、落ち着いて暮らせるのはありがたい、と言ってくれました。かくして57歳の実母と68歳の夫の母との同居が始まりました。

 

両方の母と夫婦、4人で暮らせると思ったのに……

image003それは、とてもうまく行っていました。夫の母は心が温かい人で、その温かさに触れ、母はずいぶん落ち着きました。ケンカをすることもなく、夫の母は、家事や介護をしてくれていました。でも、だんだん夫の母も年をとっていきます。夫は次の提案をしました。「4人で暮らせる家を建てないか?」

 

それは、願ったりかなったりでした。私だって、夫の母に実母をみてもらうのはしのびない。一緒に暮らしてみんなで仲良くできれば、それが一番だと思い、夫に感謝するばかりでした。

 

夫はなんてやさしいんだろう。仕事も続けさせてくれる、介護にも理解がある。いい夫と結婚した、と思いました。ところが、今思えば、だいぶ前から夫は悩んでいたのでしょう。心療内科に通っていた時期もありました。無口な人で、「一を聞いて百を知れ」と言うこともありました。ある日、夫は意を決したように言ったのです。

 

「離婚してくれ」と。
家を建てる計画を進め始めた頃のことでした。

 

次回は、介護に身を注ぐOさんの様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

O・Mさん(女性 61歳)介護職員
千葉県在住。28歳で結婚してすぐに、母親の認知症を知る。夫の転勤で九州在住になり、首都圏に戻ってきた2年後から母親の介護のために実家へ通うことに。介護にまい進するが、その10年後、夫から離婚を切り出される。以後は母親とふたり暮らしに。その後、寝たきりになった母親と同居を続けて16年、通算26年間の介護生活を送る。現在は介護職員として勤務している。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
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→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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