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食事介助や清拭…やさしくしてくれた祖母を応援したい~介護体験談Uさん4

2016年5月30日

療養病院に入院し、いよいよ長い闘病が始まった祖母。現実を受け入れがたい思いのU・Tさんでしたが、これまでどおり週末ごとに祖母と過ごすため、病院に通います。20代の男性がここまで献身的に介助や介護をするのか、と感動するほどです。どんな思いで、介護に関わっているのか。最終回は、その思いをじっくり語ってもらいます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

食事の介助をするのもごく自然だった

4_1療養病院に入院といっても、最初は少し元気がありました。手すりにつかまってベッドから降りたり、支えられてトイレまで行ったりすることもできました。食事も、やわらかなものになりましたが、自分でとることができました。

 

けれど、何度か誤嚥性肺炎を繰り返し、高熱が出るたびに、弱っていきました。一番弱ってしまったのは、食欲です。家にいた頃は食べることが好きだったのに、食事の時間になっても箸やスプーンがすすまなくなりました。病院がどれだけ工夫してくれても、やはり病院の食事は味気ないのでしょう。「食べたい」と言葉では言うのですが、なかなか食べられないのです。

 

そんな祖母を見て、自然と食事介助をするようになりました。無理強いをするのは避けたいけれど、僕が関わることで、ひとさじでも多く食べてくれれば――。そんな願いを込めました。母も、なんとか食べられるものを、と、大好きだったこしあんをゆるく溶いたものや、リンゴのゼリーなどを持参しました。好きなものは笑顔で食べてくれるので、介助もやりがいがありました。

 

もしかしたら、祖母は、孫の僕なんかに食べさせてもらうのはイヤかもしれないと思ったけれど、祖母のほうも、自然と自分に頼ってくれるようになりました。

 

「おばあちゃん、あなたのことが大好きだものね。どんなに弱ってもそれを受け入れて、やさしくしてあげたものね。だから、心を許せるのよ」。母や母の姉に言われました。僕は、そんなふうに意識して祖母に接したことはないけれど、知らず知らずのうちに、祖母と僕の絆が深くなっていったことは間違いありません。

 

でも、その食事介助も、できなくなりました。徐々に祖母の食欲は落ちていき、水分もとりにくくなり、高栄養の点滴をするようになったのです。この点滴でつながれるようになってから、祖母は完全な寝たきり状態になりました。医師からも、「どのタイミングで急変するかわかりません」と言われ、覚悟も決めました。

 

介護は人間関係を深くしてくれるもの

4_2そんな祖母に何ができるんだろう――。母や母の姉と話し合いました。「どれだけ弱っても、人としての暮らしを守ってあげたいよね」というのが、共通の願いでした。
だから、食事はとれなくなっても、朝昼晩を意識してもらえるように、あえて時間のことを話したり。病院のレクリエーションに連れて行き、刺激を得てもらうようにしました。

 

手が動くときは、折り紙を一緒に折りました。昔、折ってもらったものを一緒に折るのも、自分にとっては癒される時間でした。しかし、それも、だんだん難しくなりました。

 

今は、病院に行くと、祖母の手足をマッサージします。年を取ると皮膚が弱くなって、カサカサになったり、皮がむけたりします。だから、保湿クリームをつけながら、ゆっくりとマッサージします。すると血行がよくなって、体温が上がってくるような気がするのです。祖母も気持ちよさそうに体を預けてくれます。

 

排せつは看護師さんに任せますが、清拭といって、体をタオルでふくことは、僕もやります。毎日お風呂に入れるわけではないので、衛生を保つためにふくのです。祖母も恥ずかしがらず、気持ちよさそうにしてくれます。また、ドリンク類は勝手に飲ませるのは厳禁ですが、スポンジに水分をふくませて唇にあててあげることは、してもいい、ということです。なので、ゆっくりとしみこませて、水分をとってもらっています。

 

「疲れているのに、なんで週末ごとに介護してるの?」などと、仕事仲間に言われます。でも、そんな意識はありません。なにかもう、祖母の病院に行くことが、生活習慣に組み込まれているような感じです。マッサージも清拭も、自分がひげをそったり、歯磨きをしたりするのと同じようにとらえています。でも、どうせやるなら、気持ちいいと思ってほしい。だから、語りかけながら、心を込めながらやっています。

 

こんなふうに思えるのは、祖母と、ずっといい関係を築けてきたからだと思います。祖母はいつでも僕にやさしく、僕を応援してくれました。だから、僕も祖母にやさしくしたい、一生懸命に生きている祖母を応援したい。それだけです。

 

介護は大変、とよくいいます。僕は病院に行くだけだし、その病院も家から近いから、えらそうなことは言えませんが、介護をする前の関係性さえよければ、介護の後の関係はもっとよくなるものだと思います。祖母とも、深くつながりあえているような気がするし、以前はそれほど近い関係と意識していなかった母の姉とも、仲良くなりました。たびたびやってくるいとこたちとも、前よりずっと仲がいいです。

 

介護が僕にもたらしてくれたものは、とてもやわらかくあたたかいものです。祖母はすっかりやせて、かつてのふくよかさはありません。しかし、1日でも、元気でいてほしい。長く通わせてほしいと思います。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

U・Tさん(男性 27歳)IT技術者
東京都在住。約3年間にわたり祖母の介護を続けている。祖母は80代後半まで元気で、デイサービスを週2回利用する程度だったが、少しずつ衰え、2年前に老人ホームへの入居を考える。その前に宿泊を体験しておこうと、ショートステイを利用したところ、そこで誤嚥性肺炎を起こして救急搬送。以後、病院暮らし。現在も、療養病院に入院している。Uさんは療養病院が家から近いこともあり、忙しい仕事の合間をぬって、93歳の祖母の見舞いと世話に毎週通っている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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●映画監督/関口 祐加さん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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