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介護保険で階段に手すりを設置。でも、足腰が衰えて…~介護体験談Uさん2

2016年5月16日

おばあちゃん子として育ち、祖母との会話も楽しんできたU・Tさん。祖母の足腰が弱くなってからは、リハビリ代わりに、一緒に散歩にでかけることも多かったようです。しかし、やがて体力がもっと弱ってきて……。今回は、体力が衰え始めた祖母に寄り添うUさんの様子をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

90歳近くになり、徐々に体力も衰えて

2_185歳を過ぎた頃から、物忘れが少し出てきた祖母。でも、僕がもっとも気になったのは、足腰の衰えでした。それまでは、杖なしでスタスタと歩いていたのに、90歳近くなると、すり足で歩くようになる。だからちょっとした突起にもつまづきやすくなるのです。

 

庭先や小さな段差で転ぶことも何度かあり、心配になった母は、介護保険の住宅改修の制度を使って、廊下や階段に手すりをつけました。我が家は1階に祖母の部屋があり、2階がリビングなのです。階段が心配でした。けれど、長年上り下りしてきた階段ですから、足元がおぼつかなくなっても、それほど心配することはない、と思っていました。

 

ところが、階段を2段上がったところでよろけて倒れたのです。

 

病院に運ばれると、幸いなことにそれほど大きなケガはありませんでした。骨折もしていないし、歩くこともできました。

 

母は、それまで切り盛りしてきた喫茶店を閉めよう、と考え始めました。「祖母をこれ以上ひとりにしておくことはできない」と思ったのでしょう。それまでは、デイサービスの利用を週2回から4回に増やすことで、なんとかしのいできました。デイサービスから戻ってきたときに迎えることができない日も多いので、近くに住む伯母も協力してくれました。

 

僕は僕で、自分ができることとして、「店を継ごう」と決心しました。祖父の代からの店を受け継ぐことは我が家にとって、当然のこと。母もがんばってきたのです。大学だって、将来継ぐかもしれないと思い、経営学科で経営学を勉強していました。

 

でも、そのころ、母も60代後半になっていました。喫茶店の経営と家事と介護の3つをバランスよくやっていく体力と気力を、少しずつ失ってきたのでしょう。思い切って、介護に専念しようということになって、結局は60年続く店を閉店することになりました。

 

母も大変だったと思いますが、祖母もショックだったようです。自分たちが築いた店がなくなるという喪失感ゆえか、元気がなくなったような気がします。

 

継ぐ店がなくなった僕はIT業界に就職をして、あわただしく過ごしていました。IT業界の仕事は非常に忙しい。都心に住んでいて通勤時間は短いものの、家に帰るのは夜9時、10時。平日は、祖母と接するのは朝の時間のみ。それも顔を見る程度でしたが、物忘れが少しあるかな、と感じていました。

 

それでも認知症とは思っていませんでした。でも今思えば、転倒する前からデイサービスを使っていたのだから、ずいぶん前から認知症だったのかもしれません。

 

再び、祖母と濃密に過ごす日々がやってきた

2_2店をやめた母は、祖母の世話で明け暮れました。そのためにやめたのですが、いざ介護だけの暮らしになると、母もまた、元気がなくなっていきました。

 

そんな様子を黙ってみているわけにもいきませんでした。土日のどちらか1日は、祖母に寄り添って過ごそうと決心しました。とはいえ、何か特別なことをするわけではありません。大学時代のように、いっしょに散歩に行く。小学校時代のように、祖母の部屋に入って行って、一緒におしゃべりをし、おやつをもらう。

 

それも、1日中ではありません。祖母は朝起きて、昼までは元気ですが、昼食後は昼寝を長くすることも多いのです。だから、午前中の2,3時間を一緒に過ごすだけでした。でも、それでも、祖母はうれしそうにしていました。

 

晴れた日の散歩は、祖母を饒舌にしました。以前と違って杖をつくようになりましたし、歩ける距離も短くなりましたが、途中の公園のベンチでひとやすみし、鳥の声を聴くと、祖母の顔も明るく輝きます。それを見ている自分もうれしくなり、30分ほどの散歩が短く感じるほどでした。

 

祖母の部屋では、とりとめのない話をしました。何度も似たような話をするのですが、それも年齢なりに当然のこと、と構えていれば、同じ受け答えをすることも苦になりません。ゆったりとした会話のやりとりに心が和み、ウィークデーの仕事の疲れが癒されるような気がします。お互いにとって、週末の午前中は、幸せな時間でした。

 

僕が祖母と過ごす日、母は朝寝坊をしてぐっすり眠り、日ごろの睡眠不足を解消していました。母にも「ありがとう、あなたがいてくれるから、がんばれる」と言われました。家族の役に立っているんだ、という実感が、僕をあたたかく包んでくれます。こんな日々が長く続くといいな、と僕は心から思っていました。

 

次回は、ショートステイに宿泊する祖母のエピソードを中心にお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

U・Tさん(男性 27歳)IT技術者
東京都在住。約3年間にわたり祖母の介護を続けている。祖母は80代後半まで元気で、デイサービスを週2回利用する程度だったが、少しずつ衰え、2年前に老人ホームへの入居を考える。その前に宿泊を体験しておこうと、ショートステイを利用したところ、そこで誤嚥性肺炎を起こして救急搬送。以後、病院暮らし。現在も、療養病院に入院している。Uさんは療養病院が家から近いこともあり、忙しい仕事の合間をぬって、93歳の祖母の見舞いと世話に毎週通っている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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