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孫の立場で入院している祖母を介護する~介護体験談Uさん1

2016年5月9日

今回は、自身の祖母を介護している20代男性、U・Tさんの体験談です。本人は「たいした介護はしていない」と言いますが、この2年間、毎週病院に通い、食事の介助やマッサージをしてきました。なかなかそこまでする独身男性は少ないと思います。小さい頃からおばあちゃん子だったUさんだからこその、心遣いに満ちた介護。4回に分けてお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

おばあちゃん子で育ったから……

1_1よく晴れた日曜日の朝。今日は大学時代のサークル仲間と会い、映画を見ることになっています。が、17時ぐらいには友人たちと別れることにしています。家への帰り道に、93歳の祖母が入院する病院に寄っていきたいからです。仲間たちも僕が祖母のところに足しげく通っているのを知っていて、「えらいね、自分にはできないなぁ」と言われます。けれど、特別なことをしているわけではないですし、もう習慣のようになっているので、大変とかつらい、ということもありません。できるだけ長く、祖母に元気でいてほしいという思いだけで通っています。

 

我が家は、両親、祖母、兄と自分の5人暮らしでした。家は都心にあり、家業は60年続く、有名と言われる喫茶店です。祖父母が若い頃に始めました。まだ焙煎珈琲が珍しかった時代から祖父がこだわってコーヒーをいれ、それが新しもの好きな都会人に受けたそうです。始めた頃は、近隣の人たちの憩いの場でしたが、だんだん知られるようになり、全国からお客さんが来るようになりました。

 

祖母は、早くに病気で亡くなった祖父のかわりに店を引き継いで、ずっと切り盛りしてきました。娘である母が結婚すると、父も家業に参加するようになり、父が店主となって店は受け継がれました。

 

しばらくは、祖母も店に出ていましたが、「娘たち夫婦に任せよう」と70代前半で引退。以後は家で過ごすようになりました。

 

うちは父も短命で、僕が高校生のときに亡くなりました。だから、しぜんと母が喫茶店の店主に。母は昼間、店に出ているので、小学生の頃から学校が終わって帰ると、家にいるのは祖母。お菓子を出してもらい、祖母の部屋で過ごす毎日でした。祖母はずっと喫茶店に立ってお客さんとおしゃべりしてきた人なので、話上手で聞き上手。子どもの僕に対しても上手に話しかけ、二人の会話ははずみました。放課後、友達と約束をして遊ぶ日もありましたが、なんだか今日は疲れたな、と思ったら、祖母の部屋でのんびりして、母の帰りを待つことも多かったのです。まあ言ってみれば、典型的なおばあちゃん子でした。

 

祖母はとても気丈で元気。80代前半までは自分の身の回りのことはすべてやり、友達と昼食を食べに外に出て行ったり、歌舞伎を見に行ったりしていました。僕は中高時代に部活で吹奏楽をやっていたのですが、その発表会や大会にも来てくれていました。夕食こそ母が作っていましたが、洗濯物の取り込みや玄関の掃除は請け負って、家を守っていたのです。

 

一緒に散歩へも出かけた。しかし急に倒れて……

1_2その祖母が少しずつ変わってきたのが85歳になろうとする頃からです。それまでしっかりと管理できていた保険証や通帳が、なかなか、みつからない。なくしてしまうこともあり、僕が通帳の再発行のために、銀行に付き添うこともありました。

 

そのころから歩幅も小さくなり、ひとりで歩くと危ないので、散歩などに行くときには、だれかがついていくようになりました。母はそのころ、まだ喫茶店の店主でしたし、兄は関西の大学に入って、当地で下宿をしていたので、僕が散歩に付き合うことが多かったのです。当時は僕も大学生。不規則ながら時間はあり、自分があいている時間に祖母を誘って、近隣を歩いたものでした。

 

そんなときも、祖母は年齢を感じさせない知的な会話で、僕と接するのです。毎日かかさず新聞を読んでいるので、世の中で何が起きているのかもわかっています。ニュースを話題にしたり、ちょっとした流行のことをたずねてきたり。大学での勉強の内容について聞かれることも多く、「年寄りと話している」という意識を持たずに、歩きながらのおしゃべりを楽しみました。こんな穏やかな日がずっと続くといいな、と思っていました。

 

とはいえ、日中ひとりでいる時間が長いと心配なので、週に2日はデイサービスに通っていました。ここでも祖母は、年齢は高いもののリーダー格。レクリエーションのときなどは、ほかの利用者さんをサポートしたりして、職員さんに「本当にお若いですね」と驚かれました。

 

ところが、90歳になったころ、家に帰ると、祖母が階段の下で倒れているのです。動転し、母に電話をかけて、すぐに救急車を呼びました。呼びかけると、意識はある様子。毛布をかけ、手を握って、救急車が来るのを待ちました。

 

次回は、社会人になったUさんと祖母の関係性を中心にお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

U・Tさん(男性 27歳)IT技術者
東京都在住。約3年間にわたり祖母の介護を続けている。祖母は80代後半まで元気で、デイサービスを週2回利用する程度だったが、少しずつ衰え、2年前に老人ホームへの入居を考える。その前に宿泊を体験しておこうと、ショートステイを利用したところ、そこで誤嚥性肺炎を起こして救急搬送。以後、病院暮らし。現在も、療養病院に入院している。Uさんは療養病院が家から近いこともあり、忙しい仕事の合間をぬって、93歳の祖母の見舞いと世話に毎週通っている。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

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●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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