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【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

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カードで買い物はなくなったけれど、現金で買う母…~介護体験談Sさん3

2016年4月25日

百貨店の外商カードで、高額な買い物をすることが、唯一の楽しみになってしまった実の母親。要支援1で、判断力も衰えてきているのを、狙われているようにも思えます。今後の生活を考えても、阻止しなければ……。Sさん姉妹は立ち上がります。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

ダンディーな外商の担当者は母親のお気に入りだった

3_1外商の担当の人との話し合いは、昨年秋の土曜日に行いました。向こうより、私たち姉妹のほうが、緊張していたと思います。訪ねてきた担当は、60歳を過ぎているでしょうか。しかし、ピシッと素敵な、いかにも海外物、と思えるセンスのいいジャケットを着て、ポケットチーフを入れたような、ダンディーな男性でした。

 

母への接し方を見ると、とても丁寧で、ソフトです。昼間、長姉も外出し、ひとりでいるときにこんな男性が話し相手として来てくれたら、うれしくてたまらないでしょう。母には男女を問わずおしゃれな友達がたくさんいましたし、自分の感覚に近い人だということで、大事にしてきた方なのだろうと、容易に判断がつきました。現に、私の横にいる母は、心配そうにソワソワしています。それを見たら、大ゲンカはできないな、と思いました。

 

それに、母のことをどう表現しよう。「認知症も入っているから、お金のことがわからなくなっているんです。そんな母から買い物をさせるのをやめてください」と言うのが真意ですが、そんなことを母の目の前で言うわけにもいきません。私たちは口ごもりながら、「母も高齢になって、外出の機会があまりありません。バッグやよそ行きの服などは、あまり必要なくなっていますので……」というのが、精一杯でした。

 

今思えば、そんな状況を読んだ上での、あちらの作戦だったんでしょうね。「それでは、お姉さまの今の友の会のカードを、外商カードにして、お姉さまの家族カードにされたらいかがでしょうか?」

 

冗談じゃない! それじゃ、父のカードの家族会員と同じじゃない! 声を張り上げそうになるのを、ようやくこらえました。そして、長姉も丁重にそれを断り、1時間かけて、ついに母の外商カードの契約解除をしました。

 

その晩の母の落胆ぶりは、ひどいものでした。足も悪くなり、外商からの買い物は、まさに唯一の楽しみでした。それをねこそぎ奪われ、「もう生きる楽しみがない」と言わんばかりでした。

 

だから、つい、情にほだされて、「現金は少し置いておくからね」と、10万円程度を置いておくことにしました。このほか、母と姉が折半して出している生活費が、あわせて14万円。多い時で、家には20万円以上の現金があることになります。

 

また、新しいブラウスを買ったの…!?

3_2しばらくは、元気がなかった母ですが、だんだんと元気が出てきました。もしやと思い、洋服ダンスをチェックしてみると、また新しいブラウスが! まだ値札がついていたので見てみると、「8万円」と書いてあります。

 

外商だ、あの外商がまだやって来たんだ。今度は現金で買わせているんだ。ムラムラと腹が立ってきました。いったい、どれぐらい母から搾り取れば気が済むんだ。百貨店に電話して怒鳴りたい気持ちを抑えて、母に言いました。「また、新しいブラウスを買ったの? あの外商の人から?」 母は悪びれずに、「そうなの。現金があったからね」。

 

クラクラしました。どうしてもあの外商の男性を断ち切れない。サインもちゃんとできないうちの母のような者をいいように使う、あの男性。悔しくてたまりません。

 

とにかく、私や次姉が、できるだけ昼間頻繁に行って、外商を寄せ付けないぐらいしか、方法はありません。また、一緒に住んでいる長姉に、もっと買い物に目を光らせてもらうのも手だと思うのです。本当は、値札がついていて、領収書があるなら、返却することだってできるのですから、目ざとく見つけてほしいのです。それなのに、なぜ発見してくれないの? いくら忙しいと言っても、少しは協力してほしいのに。

 

だんだんいやな予感がしてきました。自分にもやましいことがあるから母に強く言えないのでは? もしかしたら、長姉も少しお金をごまかしている……? 次姉もそう考えているらしく、ふたりで暗い気持になりました。

 

最終回の次回は、解決に向けてのヒントを探ります。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

S・Wさん(女性 58歳)主婦・高齢者支援サービス事業所運営者
愛知県在住。3姉妹の末っ子で、結婚し、夫とともに暮らす。2人の子どもは独立。父親を2年前に亡くした後は、実家で実姉と暮らす92歳の母親の世話をするため、週2回ほど通っている。母親は物忘れなどがあり、要支援1に。特に、父親を亡くした後は、出入りの百貨店の外商から贅沢品を購入したり、悪徳な庭師に騙されたりと、金銭がらみのトラブルが続出。足腰が悪くなり、遠くにでかけられないことで、ますます買い物熱が高まる。同居の姉との金銭の割り振りなどにも不透明感があり、対策に頭を悩ませている。大学講師の姉は64歳、専業主婦の次姉は62歳。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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