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認知症気味の母が、外商や詐欺のカモにされている…~介護体験談Sさん2

2016年4月18日

父親の介護や入院をきっかけに、預金があまりないことが発覚したS家。父親は亡くなったものの、母の今後をどうしようかと考えているときだっただけに、S・Wさんは動揺を隠せません。今回は母親の生活のしかたなどに焦点を当てて、家庭の問題や介護の問題をひもときます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

老人を狙う訪問販売詐欺にひっかかっている?

2_1私たちが幼い頃は、姉妹3人の食費や被服費、教育費がかかりました。また、母本人はずっと自宅でピアノ教師の仕事を続けていて、収入はあっても忙しくて使う暇がなかったのでしょうね。質素な暮らしをしていました。

 

しかし、もともと母はお手伝いさんがいるような家に生まれ、幼い頃は、かなり裕福だったようです。学生時代はバレーボールの選手、結婚後も、当時は珍しかった車を乗り回すような行動的な人。おしゃれで、華やかな人でもありました。私たちが成人してからは、昔の生活を取り戻したかったのか、だんだん贅沢に暮らすようになっていったのかもしれません。私たちの前ではあまり見せなかったので、私自身は知りませんでしたが……。

 

そういえば、私たちが子どもの頃も、母は百貨店の頒布会のようなものが大好きでした。お気に入りの百貨店から、毎月果物が届く、というようなことがよくありました。果物など、近所のスーパーで買えば安いのに、「やっぱり●●デパートの果物はひと味違うわね」などと言って、ご満悦でした。

 

その当時は、百貨店の、いわゆる「友の会」のようなものに加入して、特別な物を買うと割り引きになるようなサービスを利用していたのでしょうが、最近になってカードを見てみると、それが外商のカードになっているのです。いつの間に、外商なんかと付き合うようになったんだろう……。問いただしてみると、どうやら買い物の額が多くなってきたところで、外商の人が家を訪ねて来て、カードを書き換えていったようなのです。カードは父の名義なので、父が母のために承諾したのでしょう。父もお金には無頓着で、おしゃれでみだしなみのいい母のことが自慢だったので、文句は言わなかったようです。

 

預金通帳をもう一度確かめてみると、毎月何十万円と引き落とされているのは、その百貨店への支払いでした。足が悪くなって、あまり遠くへ行けない母にとって、魅力的な商品を次々に持ってきてくれるので、「まるでデパートが家に来たみたい!」だったのかもしれません。

 

とはいえ、押し入れの中を見てみると、同じ海外ブランドのバッグが5つも6つもあります。イタリア製のベスト、フランス製のブラウス、貴金属類……。隠していたけれど、出てくる出てくる。恐ろしくなりました。

 

そういえば、父の生前、植木屋さんにごまかされたこともありました。ある時訪ねたら、庭に石がゴロゴロと……。しかも、へんな石ばかりなのです。聞けば、最初に植木を整えるのを頼んだら7万円ちょっとだった。けれど、「この庭がとてもすばらしいので、庭石を工夫したら、各段にすばらしくなる」と誘われ、34万円払ったと言うのです。34万円も!

 

どう見ても「すばらしく」ないですし、だまされたとしか言いようがありません。「領収書を見せて。業者の名前が載っているよね?」と尋ねても、もう領収書がみつからないというのです。もしかしたら、領収書も出さなかったのかもしれません。

 

とにかく、父の名義の外商カードは取り上げよう!

2_2これは、まさしく老人を狙う詐欺のようなもの。見た目は外商や植木屋さんでソフトですが、判断力が鈍ってきた母をカモにしているとしか思えません。そういえば、母は葬儀のとき、自分の名前を書くのもおぼつかず、書く場所を間違えるなど、「ついに、認知症かしら」と思ったものでした。

 

私は身震いしました。我が家で、とんでもないことが起こっている。同居している長姉は知らなかったの!? 姉は大学の講師で、毎日昼間は出ていて、知らないようでした。母もプライドがあるので、自分が失敗した話や、高すぎる買い物のことは、姉には言いません。もしかしたら、私たちが知らないところで、もっとさまざまな訪問販売の詐欺みたいなことが起こっているかも…。

 

「ねえ、一緒に住んでいるんだから、母の買い物をもっとチェックしてよ。これじゃ一文無しになっちゃうじゃない!」私は、長姉に思わず言いました。

 

すると、姉は怒り出しました。「父が弱って以来、父のことも母のことも、私がやってきたのよ。あなたたちは、家庭の都合で週に2日しか来ないじゃない。私は朝出て行って、帰って来て疲れていても、母の話し相手にはならなきゃいけないし、食事は作ってもらっているけれど、掃除だの洗濯だのさまざまな手続きだの、みんなやってるじゃない。その上、母の唯一の楽しみである買い物を取り上げるのまで、私にやれっていうの? そうしたければあなたたちがやればいいじゃない!」

 

確かに同居をしている長姉は負担が多く、申し訳なく思っています。でも、とにかく、母に外商での買い物をやめさせないと、とんでもないことになる。私は次姉と相談して、母の外商のカードを解約させようと結託しました。もともと、外商カードは父の名義の家族カードなのです。父が亡くなったあとは、使えません、名義の書き換えが必要だと百貨店から言われているそうだけれど、「今こそが解約のチャンス! 書き換えなんてするものですか!」と私と次姉は息まきます。

 

ところが、今度は母が怒り出しました。「私は百貨店の外商の人にものすごくお世話になっているのよ。それを、まるで追い返すような失礼なことはしないで。私の立場も考えてちょうだい!」。たしかに、一も二もなく解約してしまったら、母がかわいそうです。母を傷つけずに、なんとか解約せねば……。

 

気が重い、百貨店との話し合い。でも、やらねばなりません。長姉がいる土曜日の午後に外商の人に来てもらい、母、次姉、私を加えた4人で、百貨店の外商の人と渡り合うことになりました。

 

次回は、外商カードの解約、そして新たな金銭の問題についてお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

S・Wさん(女性 58歳)主婦・高齢者支援サービス事業所運営者
愛知県在住。3姉妹の末っ子で、結婚し、夫とともに暮らす。2人の子どもは独立。父親を2年前に亡くした後は、実家で実姉と暮らす92歳の母親の世話をするため、週2回ほど通っている。母親は物忘れなどがあり、要支援1に。特に、父親を亡くした後は、出入りの百貨店の外商から贅沢品を購入したり、悪徳な庭師に騙されたりと、金銭がらみのトラブルが続出。足腰が悪くなり、遠くにでかけられないことで、ますます買い物熱が高まる。同居の姉との金銭の割り振りなどにも不透明感があり、対策に頭を悩ませている。大学講師の姉は64歳、専業主婦の次姉は62歳。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
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