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高齢でも元気な両親。しかし、父の様子がおかしい?~介護体験談Sさん1

2016年4月11日

介護しているときは目の前のことに精一杯、しかし、冷静になってみると、介護やその後の高齢者の暮らしに意外にお金がかかることがわかります。そして、預金を確認してみて愕然…。S・Wさんの両親の場合も同様でした。裕福だと信じ込んでいた矢先の落胆と不安。そして、少し認知症気味のお母様を狙ったかのように、百貨店の外商が頻繁に訪問してきて、家の中が高級品でいっぱいに……。「介護」に付随することに、こんなこともあったのかと、愕然とするSさん。さて、どう対処したのでしょうか? 4回に分けてお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

突然、父に認知症のような症状が……

1_1父も母も90歳前後とはいえ、とても元気に暮らしていました。しかし、2013年の2月に、母から突然、電話がかかってきました。「なんだかお父さんが急に変になってしまったの。わけがわからないことを言うのよ」。

 

急いで飛んでいきました。すると、たしかに顔つきから少し変です。話に脈絡がないし、歩幅がすごく小さくなって、変なチョコチョコ歩きをする。「お父さん、どうしちゃったの!?」

 

父は国立大学を卒業して、生産工学の技術者として活躍してきました。いち企業を超えて、業界全体に貢献し、さまざまな賞や褒章までいただいたほどです。聡明すぎるほど聡明な父が……。まず、そのことにショックを覚えました。しかし、私はNPOで高齢者の支援サービス事業所を仲間と運営しています。たくさんのお年寄りと過ごしていますし、介護や医療の知識も多少あります。落胆ばかりしていてもしかたがない、まずは、脳神経外科のある病院にみてもらうことにしました。脳血管性の認知症なら、脳の血流が急に悪くなって、こんな症状が出るのかも、とも思いました。

 

検査をしてもらいましたが、目立った脳の萎縮も認められないとのこと。血流に関しては、不明なことが多い、という心もとない返事でした。

 

それからも、みるみるうちに父の様子が変わっていきます。洋服のままお風呂に入ってしまったり、入れ歯の上下がわからなくなり、無理やり反対につけて、大切な残った歯を折ってしまう、などということも起こりました。

 

原因がわからなくても、対処はしていかなくてはなりません。市の高齢支援課に連絡をし、要介護認定をしてもらって、ケアマネジャーさんをつけてもらいました。足腰は丈夫だったので、要介護1。それでも、介護保険が使えるので、何かと便利だと思いました。デイサービスには「いやだ」と、行ってもらえませんでしたが、相談できるケアマネジャーさんができ、病院や介護のサービスについてもあれこれ紹介してもらいました。

 

夏を過ぎると、さらに状態は悪くなり、入浴のしかたもあまりよくわからなくなりました。同居している長姉や、近くに住む次姉と協力し合いながら、父をお風呂に入れていました。入浴つきのデイサービスに通ってくれれば、父の大きな体をふたりで支えてフーフー言うこともないのに、と思いましたが、父の感性に合うところがない、というのであればしかたがありません。私も次姉も、足しげく実家に通い、入浴だけでなく、掃除や洗濯を担い、母を助けました。

 

11月の母の誕生日には、家族全員で外食をするのが恒例でした。「でも、今年はまさか無理だよね」と、自宅で食事を。でも、ちょうどそのころ、父が「うなぎが食べたい」と言っていたので、体調のいい頃を見計らってと、12月のはじめにうなぎを食べに行きました。
その頃には、箸使いもうまくできず、たくさんこぼしますし、トイレも介助が必要でした。が、食欲は十分にあって、こぼしながらもぺろりと1人前を食べたのです。「お父さん、すごいね、まだまだ長生きするね」とみんなで喜んでいたのですが……。人混みに出たせいか、そのあと風邪をこじらせて入院。肺炎を起こしていると言われました。

 

父の入院には、「お金がないから6人部屋で」

1_2父の状態はあまりよくなく、「もしかしたら肺結核かもしれない」と、隔離病棟へ。検査の結果、結核ではないということになり、ほっとしました。が、このあと、私たち3姉妹は仰天するのです。隔離病棟から一般病棟に戻るときに、「お父さんも、もう長くないかもしれないよね、みんなでかわるがわる泊まったりしたいし、個室にしよう」と姉妹は意気投合したのですが、母がいやだ、と言うのです。その理由が、「うちにはそんなお金がないから」。

 

えっ、お母さん、今なんて言った!? たしかに、夫婦には収入源がなく、年金と貯金で暮らしています。しかし、地味でこれといった趣味もない父はそれほどお金を使ってきませんでした。それに、定年退職しても、あちこちから顧問などに請われて70歳まで仕事をしていた父には、年金がかなりあるはず。それなのに……? あわてて通帳などを集めて調べてみたら、予想よりずっと少ない金額しか残っていないのです。

 

「お母さん、ずいぶんお金が引き出されているけれど、これ、何に使ったの?」 母はあいまいに笑います……。

 

認知症が重くなってきた父は、管をはずし、大声をあげるので、私たちの面会のない夜は、拘束衣を着せられ、手袋をはめさせられました。褒章までもらった父が……。涙が出ました。

 

結局父は、隔離病棟から、6人部屋に移されました。
そして、父は一般病棟に戻ってたった1晩で力尽きて、この世を去ったのです。

 

次回は、母親の買い物のしかたについてお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

S・Wさん(女性 58歳)主婦・高齢者支援サービス事業所運営者
愛知県在住。3姉妹の末っ子で、結婚し、夫とともに暮らす。2人の子どもは独立。父親を2年前に亡くした後は、実家で実姉と暮らす92歳の母親の世話をするため、週2回ほど通っている。母親は物忘れなどがあり、要支援1に。特に、父親を亡くした後は、出入りの百貨店の外商から贅沢品を購入したり、悪徳な庭師に騙されたりと、金銭がらみのトラブルが続出。足腰が悪くなり、遠くにでかけられないことで、ますます買い物熱が高まる。同居の姉との金銭の割り振りなどにも不透明感があり、対策に頭を悩ませている。大学講師の姉は64歳、専業主婦の次姉は62歳。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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