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父はホームへ。私は、母の最期に寄り添うために…~介護体験談Mさん4

2016年3月7日

これまで、父親の介護にてんてこまいだったI・Mさん。父親のことは日々、気になりますが、療養病院で寝たきりになっている母親のこともまた、ずっと気がかりでした。今のままでいいのだろうか……。ここにきて、Mさんは、自分の人生を大きく変えようとしています。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

いよいよ父がグループホームへ

4_1配属された部署が家から遠く、往復4時間をかけて新幹線通勤をしてきました。朝4時に起きて父の食事の支度をし、自分は朝食も夕食も新幹線の中でとる。そんな生活が続く中、父の認知症も少しずつ少しずつ、すすんでいきました。認定調査で要介護1になったのです。

 

介護が大変だから、異動させてあげたい、と上司には何度も言われていましたが、後任がみつからず、そのままになっていました。会社側は精一杯考えてくれていたので、何も不満はないのですが、少しずつ自分が疲れてきていたのも感じていました。

 

「たまには気分転換で旅行でもしたら?」と人に言われても、ただでさえ会社に迷惑をかけているのに、旅行に行くなんて、と思ってしまう。「趣味はなんですか?」と聞かれても、絶句してしまう。本当は昔から水泳が好きなのですが、それさえ「今はそんなことをやっている場合ではないから」と口に出せない状況です。

 

介護を始めて2年たったころ、ケアマネジャーさんが、「そろそろ限界ではないですか? お父様、グループホームで暮らしてもいいかもしれませんね」と言って、新しく隣の駅にできるホームを紹介してくれました。父親に話してみたところ、私が大変なのがわかっているようで、反対はしませんでした。一緒に暮らし始めてから2年半で、父はグループホームに転居していきました。

 

転居の話が出てからも、半年間、父と一緒に暮らし続けていました。本当は、もっと早くてもよかったのです。でも、いざ、離れて暮らすとなると、私のほうが寂しくなってしまって。もっと続けられるんじゃないか、これは自分のわがままなのではないか。逡巡してしまい、踏ん切りがつかなくなってしまいました。けれど、ケアマネジャーさんは、「決断したほうがいい」と言いますし、実際、ホームのほうもいつまでも待ってはくれません。半年間引き延ばしたところで、あきらめました。

 

それからすぐに、会社の私の後任が決まり、ようやく異動することに。今度は、家から数十分の距離です。急激にラクになってきました。私はますます、認知症カフェの運営や、傾聴ボランティアに力を注ぎました。もちろん、週末には父に会い、母の見舞いに行きます。このままの生活を楽しんでもいいように思えました。

 

仕事優先の人生から抜け出して……

4_2けれど、会社員である自分に、それほど固執しなくなってきました。給料をもらうために、何もかも犠牲にしなくてもいいのではないかと、思い始めてきたのです。

 

何より、後悔しているのは、母のことです。急に倒れた母は回復の見込みがなく、命を絶たれるか、胃ろうと栄養剤で生きていくという選択しかありませんでした。父の介護が降りかかって来て、母のことをじっくり考える暇がなかったとはいえ、胃ろうは母にとって不本意だったのではないかと、ずっと後悔していました。

 

母が亡くなるときには、しっかりそばで看取りたい。その気持ちはどんどん強くなってきました。今、栄養剤と胃ろうで「生かされている」母を、命のあるままに自然にしてあげたい。つまり、療養病院を引き上げて、私の住むマンションに戻してあげたいと思うようになったのです。

 

母が死を迎えるまで寄り添う。それをすることと、会社員の生活とは、両立しません。わたしの会社は、50歳を過ぎると、退職金を割り増ししてもらえる制度があります。その制度を使って、退職をしよう。心は決まり、今年の3月で退職することを決めました。会社も受け入れてくれました。4月からは、母さえよければ母を自宅に引き取り、社会的には、認知症カフェの運営者としてやっていこうと思っています。

 

父の介護と母の看護をして、私は大きく変わりました。仕事優先、プライベートはそのあと、という姿勢をいつも崩さず、ときとして部下にそれを要求することもありました。

 

上司に言われたことがあります。「管理職は、部下全員の家庭の悩みも受け入れることが大事なのだ」と。当時はよくわかっていませんでした。けれど、今はよくわかります。現在はパートさんを含め、150人の上に立って仕事をさせてもらっていますが、その150人ひとりひとりに困りごとの相談をしてもらえるような存在にならなくては、と思います。また、実際に、家庭の事情を聴くと、以前より格段に親身になれる自分がいます。3月には会社を去る身ですが、それまでは、みなさんの心をできるだけくみ取りながら、仕事の環境を整えていけたら、と思います。

 

そして、4月からの新しい人生こそ、自分らしくやっていきたい。そう実感する日々です。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

I・Mさん(女性 51歳)会社員
千葉県在住。父母のもとを離れ、マンションを購入してひとり暮らしをしていたが、母親が脳梗塞で倒れ、母の看護とともに、軽度の認知症の父を引き取ることに。2時間の新幹線通勤を2年半続け、その後、父親はグループホームに。以後、家から比較的近い支所に異動したものの、週末は父親と過ごし、母親を見舞う日々に。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
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→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●老人ホーム入居にまつわる、さまざまなお悩みにお答えしています → 入居のお悩み相談室
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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