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葬儀・遺品・遺産…叔父が親族を親密にしてくれた~介護体験談Yさん4

2016年2月8日

すい臓がんを患った叔父は、医師の告知のとおり4カ月ほどで亡くなってしまいました。病院通い、旅行への同伴、有料老人ホームを探して入居の手はずをとること……。大好きな叔父のために、短期間ながら、がんばってきました。姪の立場でこまごまとした世話をしてきたYさんの落胆は、大きなものでした。しかし、亡くなったあともお世話は続きます。遺品の整理と部屋の掃除、そして相続……、介護の最後の始末にもYさんは関わりました。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

一人暮らしの雑然とした家を片付けるのもひと仕事

4_1叔父の体調が急速に悪くなり始めたとき、叔父の2番目の兄(次男)は、聡明でした。元銀行員だったので、亡くなれば、ほかの人が叔父の預金を引き出すことができないのは、よくわかっていました。それで、さりげなく、ATMで引き出せる範囲のお金を、事前に何回かに分けて確保していました。

 

亡くなった直後は、葬儀の費用など、当座の必要なお金は多いものです。そうした費用に困らないよう、また、引き出しすぎて銀行から怪訝な視線を浴びないような、ちょうどいい金額を用意していました。

 

葬儀が終わると、すぐに遺品の片付けです。マンションは次男のものになっていましたが、家の中は生前のままです。男一人暮らしの住まいは、乱雑でした。特に、叔父は海外と行ったり来たりだったので、部屋の中をていねいに手入れするのは難しかったのでしょう。

 

お酒が好きだったので、棚には高いウィスキーがたくさん並び、ほこりをかぶっていました。帆船の形をしたビンのものなど、珍しいものがたくさんあり、きれいにすれば捨てるにはしのびないものも多くありました。ほしいと思うきょうだいもいると思って、声かけをしました。私も、車の形をしたビンが素敵なウィスキーを形見にひとつ、もらいました。

 

また、ひとり暮らしで旅行も多かったので、洗濯が面倒だったのでしょう。衣類はどれも数がたくさんあって、洗濯やクリーニングをさぼってもなんとかなるようにしていたようでした。下着も驚くほどの枚数でした。

 

下着などは処分してしまえばいいのですが、新品のワイシャツが数十枚も。また、クリーニングのすんでいないワイシャツやズボンも10枚以上あり、どの服のポケットにも小銭がジャラジャラと入っていました。それらを全部取り出すと、小銭が山になっていました。

 

車が大好きだった叔父の自家用車は、処分するかどうか悩みましたが、きょうだいはみな高齢。乗る人がいなかったので、結局、処分しました。持ち主のいない車の処分は、手続きが少しやっかいなのですが、それは「これまで何もしなかったから」と、長男が申し出て現金化してくれました。

 

そのほか、電気やガスの契約の解除、電話の解除も必要で、これらは私がやりました。

 

遺産相続に必要な書類を探すことは、次男の息子たち、つまり私のいとこたちがやってくれました。資産を全部洗いださないといけないのですが、これも時間がかかりました。あちこちに散逸する預金の通帳やカード、生命保険の保険証、有価証券。全部見つけるのは、なかなか難しい。引き出しという引き出しをあけ、紙切れがあれば全部見て、資産に関係しそうなものを集めていました。

 

集めた資産の資料をもとに、次男が資産の表を作りました。元銀行員の手腕は見事です。事業に関わるもの、個人のものを分け、売掛なども引いて、純粋に手元にいくら残っているのかを計算してくれました。叔父は堅実な事業をしていたため、1億円近い財産を残していました。それらを手に、次男はそれぞれのきょうだいのところに説明に行き、文句が出ないように均等に分けました。その処理の仕方も見事でした。

 

部屋に残ったその他の遺品は、日々のゴミ収集の日に出すだけでは収まらず、最後は家財整理の業者さんにお金を払って処分してもらいました。家を整理するだけで、2週間近くかかりました。

 

叔父を失った。でも得たものも大きかった

4_2全部が終わると、また喪失感がやってきました。もう、本当に叔父に何もしてあげることがなくなってしまったんだ……。そう思うと、苦しくてたまりませんでした。改めて失ったものの大きさを感じました。

 

けれどまた、得たものもありました。もともとそう仲が悪くなかった親族ですが、次男の采配のおかげもあり、相続が終わったあとも争うことはなく、むしろみんなで叔父の世話をしたことで、団結力が高まった気がします。

 

そして、以前から叔父と親交の深かった次男の息子のひとりが、叔父の事業の一部を引き継ぐことになりました。叔父が一生をかけて築いてきた事業。ひとりでやっていたので、規模は小さいのです。が、事業は叔父の魂です。その魂を引き継いでくれる人がいることは、親族全員にとって、本当にうれしいことでした。

 

叔父が亡くなったことは、言葉に表せないほど悲しい。でも、こうして、叔父がみんなをまとめてくれたのだと思っています。母のきょうだいは、すでに皆、高齢者。まただれかが大きなけがや病気をするでしょう。でもそのときには、今回の経験をもとに、もっとスムーズに協力ができるような気がします。叔父が残してくれたものの大きさに、改めて感謝する日々です。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

Y・Oさん(女性 52歳)主婦
埼玉県在住。自身の叔父(8人きょうだいの母親のすぐ下の弟)を介護。不動産の売却、老人ホームの契約などを手伝う。自身は夫、成人したふたりの子どもとともに暮らしている。叔父は介護を始めて3カ月で他界。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
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●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
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●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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