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すい臓がんになった「独身の叔父」。介護は、誰が?~介護体験談Yさん1

2016年1月18日

独身で69歳まで過ごした母親の弟が、すい臓がんで、あと数カ月の命だとわかりました。配偶者も子どももいないと、入院や老人ホームの入居手続き、不動産の売買もなかなかできません。ではどうするか…? Y・Oさんの場合、親族が、団結力を深めて、よりよい介護と、財産の整理、看取りを果たしたのです。今回は、介護の実際の担い手になった、姪にあたるYさんのお話を、4回に分けてうかがいます。

 
*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

「あと2年生きる」、その願いをかなえてあげたくて……

1_1ある日、唐突に母から電話がありました。「私のすぐ下の弟がすい臓がんになって、自宅近くの病院に入院したの。あなたは家が近いから、いろいろと手助けしてあげてくれないかしら」。

 

青天のへきれきでした。私にとって叔父にあたるその人は、母方の男5人・女の3人のきょうだいの四男。母のすぐ下だから、私が子どもの頃から、何かと親交がありました。若い頃から貿易業に手を染め、主にヨーロッパの家具やインテリア雑貨などを日本で販売し、なかなかの業績を上げていました。仕事にのめり込むタイプで、日本にいないことも多く、いつの間にか結婚もせずに69歳になっていたのです。

 

でも、私はそんな叔父を、ひそかに「カッコいい」と思って慕っていました。私が結婚するときには、自分の娘が結婚したかのように喜び、私の夫に「姪を頼むよ。いやぁ、あいつはいい人と出会った」と言いながら、親しくしてくれました。誰に対しても公平で優しく、そして、自分には厳しい人でした。

 

そんな人だから、自分の体のケアも怠ったのでしょうね。自営業なので健康診断もろくにせず、独身をいいことに世界中を旅して、気づいたらすい臓がんになっていた。すい臓がんは発見したときには手遅れになることが多く、治療もなかなか難しいようで、叔父の場合もそれに当てはまりました。

 

しかし、叔父は希望を捨てませんでした。「病院で死ぬのはいやだ。ぜひ元気になって、うまい酒を飲みたいものだ。少なくとも、あと2年は生きるぞ」。叔父の願いをなんとかかなえたい――。私は率先して、叔父の世話をすることにしました。

 

次男がマンションを買い取って相続をラクに

1_2母のきょうだい8人は小さな確執はあったものの、おおむね関係は良好です。長女はすでに亡くなっていますが、長男と次男は80代。その下に会社員を長年務めてリタイアした三男、私の母、四男である叔父、五男、三女と続きます。みんな首都圏に住んでいるので、何かと助け合うことができます。特に、もと銀行員で支店長まで勤め上げた次男は、きょうだいの全員から信望が厚く、8人の中心になっていました。

 

病院に入るにしても、その後少し元気になって退院するにしても、病気が病気なので、たぶん、自宅マンションには戻れないでしょう。退院するなら、老人ホームに入ることになると、本人も思っているようでした。

 

そうなると、自宅マンションがお荷物になります。また、こんなことを考えるのはいやですが、叔父が死去した後、不動産を持っていると、遺産相続でもめそうだな、と思いました。私は父が不動産業を営んでいたので、自宅の土地を巡ってさまざまな争いをするお客さんを見てきました。ほんの少しの遺産しかなくても、「相続」ならぬ「争族」で、もめる時代。叔父には配偶者も子どももいませんから、きょうだいが遺産を分けることになります。小さなマンション1軒といくらかの現金があっても、分けられず、たとえ仲が良いきょうだいでも、ギクシャクするのが目に見えています。

 

そこで、元銀行員の次男が、叔父にもちかけました。「マンションを売却して、有料老人ホームの入居金の一部にし、あとは貯蓄しておいたらどうだろうか」と。しかし、古いマンションを短期間で売却するのは難しく、不動産仲介業者に頼むと、手数料がもったいない。そこで次男が、正規の価格で叔父のマンションを買い取ると申し出たのです。比較的裕福な次男ですが、それでも、古いマンションを買うなんて、次男にはあまりメリットはありません。身銭を切って、きょうだいの不和を避けようとしたのでしょう。叔父もそんなやさしい気持ちを理解して、すんなりと判を押しました。

 

買い上げたからといって、次男が使うわけでもありませんでした。名義は次男のものになっていても、いざというときに戻れるように、家の中はそのままにしておきました。そして、みんなで「早く退院しよう」と声をかけました。

 

ただ、いくら仲がいい、財産管理もできるといっても、きょうだいはみな80代から60代。体だって、弱ってきています。そこで、子世代の登場なのです。病院から一番近い私が、叔父の身の回りの世話役。タオルを取り換え、洗濯をし、看護師さんに健康状態を聞いて、親族に伝えます。次男の子ども2人、つまり私にとっていとこにあたる2人は、次男の売却の手伝いをするなど、叔父の財産管理を担いました。ふたりとも、ノートをきっちりとつけ、折に触れ、叔父に見せて了解をとっていました。

 

こうして、親族が数多くかかわる介護が始まりました。

 

次回は、Yさんが老人ホームを探す経緯をご紹介します。

 

*写真はイメージです。

 
*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

Y・Oさん(女性 52歳)主婦
埼玉県在住。自身の叔父(8人きょうだいの母親のすぐ下の弟)を介護。不動産の売却、老人ホームの契約などを手伝う。自身は夫、成人したふたりの子どもとともに暮らしている。叔父は介護を始めて3カ月で他界。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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