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親への愛が深すぎて、介護の壁に?~介護体験談Yさん3

2015年12月7日

実母と義母を在宅介護する娘のY・Hさん。かつて仲が良かった実母と義母ですが、二人とも認知症になり、今は「お互いの存在を消したい」くらいに思っています。同じ家にいても、顔も合わせようとしない家庭内別居のような関係です。そして、夫も自分の母親と、ますます微妙な関係になっていきました。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

「自分の世界に入る母」と、「悲嘆にくれる義母」

3_1義母は2009年に同居してからすぐ、母もその後1年で、デイサービスに通うようになりました。最初は週に2日程度でしたが、年齢を重ねるにつれ、だんだん家での1日じゅうの介護が難しくなりました。いまはふたりとも週7日、通っています。母は朝8時から、義母は9時から。二人とも夕方まで、デイサービスで過ごします。週7日だと介護保険内では収まらず、自費で支払う分もありますが、しかたがありませんね。

 

実母は幻覚を見て苦しむことが多く、特に夜は自分の世界に入り、周囲をシャットアウトするような感じです。非常にマイペースで、介護していてもちょっと寂しくなりますが、本人は満足しているのかもしれません。実は、母の兄弟はみな同じような認知症の症状で、従妹たちそれぞれが在宅介護でがんばっています。だから、私も弱音は吐けないんですね。

 

夜中に起き出して声を上げるのも日常茶飯事。こういう晩は不穏になり、ほうっておくとよくないので、いつしか私が母の横で眠るようになりました。といっても、母が夜中に起き出してきてしまう日が多いので、眠れない夜を過ごすことも多いです。本人は朝になるとケロっとしていますが、私はひたすら睡眠不足に悩まされます。

 

一方、義母は、すごく悲観的。毎日のように「死にたい」と言います。歩けなくなり、日頃の生活もままならない自分が許せないのでしょう。私が、前向きな気持ちで「お母さま、こうしたほうがうまくいくかもしれないですね」といったときも、「それができないから死にたいのよ」と。ときには私に向かって、「殺してちょうだい」と言います。苦しんでいて、本当にかわいそうだな、と思うのですが、その都度困ってしまいます。

 

義母の大便については、ますます状況がひどくなっています。紙パンツを勝手に脱いでは2階のベランダにこすりつける。あるいは、トイレに紙パンツごと突っ込むので、トイレが詰まります。トイレに紙パンツを捨てた上には、隠そうとしてトイレットペーパーをぐるぐる巻きにして突っ込み、流してしまうので、ますますトイレが詰まり、水があふれ……。惨憺(さんたん)たる状態です。

 

こうなるのも、義母がひどい便秘だからなんです。自分の力ではもう、排便ができないので、もう何年も前から、私が摘便をしています。それで、腸が少しラクになると、たまっていた便が吹き出すような感じなのでしょう。

 

「よくやっているわね」と友人には言われます。「ふたりとも、もう家で見るのは限界よ。ホームに預けたほうがいいわ。あなたがまいってしまうもの」とも。でも、周囲の人たちに言われるほど大変だとは思えないんです。母の兄弟たちはみんな在宅介護をしているわけだし、私にだってできるんじゃないかと思うんですよ。

 

それに、母も義母も、デイサービスから帰ってくると、顔が和みます。「やっぱり家が一番いい」とつぶやきます。自分が介護することには意味があるんだ、必要とされているんだ、と感じます。
この笑顔を見ていたら、ホームに入れるなんて、思いもつきません。親の介護をするのはあたりまえのことだと思いますし、そのために家を建てたのです。義母や実母の残された日々を、一緒に過ごして行きたいと思っています。

 

今の母から目をそむける夫……

3_2しかし、夫は違います。同居することには賛成したものの、介護を手伝うことはありません。特に、自分の母には触れたくもないようで……。正面から母親を見ることはありません。私に対しても、「狂った人の言葉なんか聞かなくてもいいぞ」などと言います。

 

夫のことを親不孝だ、と思われるかもしれません。でも、そうではないのです。父親が亡くなるまで、毎日病院通いをするような夫です。親に対する愛情は、人一倍なのでしょう。でも、だからこそ、そんな母のことは見たくない。夫は若い頃の母親が大好きで、今の母親を見ていると辛くなってしまうのでしょうね。私がひとりでどんなに困っていても、「俺は介護はしない」と言い切ります。「そんな、かたくなにならなくても……」と、私はひそかにつぶやきますが、実は、人並みのことができなくなった母を心から哀れみ、目をそらす行為なのだろうな、と思えてきました。それだけ母親への愛情が深いのだ、素っ気なさは、愛情の裏返しなのだと思うようにしています。

 

次回は、Yさんが編み出した、とっておきのストレス解消法をお送りします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

Y・H さん(女性 65歳)パート職員
埼玉県在住。24歳で結婚し、出産後に父母と同居。6年ほど前に、実母の認知症が発覚する。ほぼ同タイミングで、急に歩けなくなった義母も同居。一時は3人の世話をし、実父が肺がんでなくなった後は、実母と義母を在宅介護している。週に3回、実母と義母はデイサービスに行き、Yさんは近くの養護老人ホームで家事介護(洗濯・掃除など生活の援助)の仕事をしている。ひとり息子は現在40歳。Yさんは、孫の送り迎えや夫の世話なども継続している。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
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●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
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さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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