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【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

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認知症の母が、友だちを作れるカフェを開きたい!~介護体験談 Nさん 4

2015年6月29日

脳血管性の認知症になった実母に思い切って脳血管のバイパスを作る手術をすすめたNさん。結果は大成功、母親はその後、自分でも実感できるほど、脳のもやもやが晴れたといいます。紆余曲折あった「呼び寄せ介護」は、いい結果を収めたと言えるでしょう。今、Nさんは母親のために、やってあげたいことがたくさんあるといいます。最終回は、その思いを語っていただきます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

母の、今の生活を維持したい!

4_1母との暮らしも4年半、すっかり慣れてきました。手術をして前向きになってからは、「沖縄に帰りたい、むこうの友達に会いたい」と泣くことも少なくなりました。デイサービスに通い続け、友だちができたことも大きかったと思います。ちょっとした悩みも話すことができ、心も落ち着くのでしょう。

 

けれど、やはり76歳になり、少しずつ老化していることも感じます。最近は足腰が弱ってきて、立ち上がりがうまくいかないこともあります。

 

去年の暮れには私が帰宅すると、部屋の真ん中でペタンと座り込んだまま、動けなくなっていました。手すりもない場所でヘタリ込んでしまうと、自分では立ち上がれなくて困っていたようでした。食事もできず、トイレにも行けず。気の毒なことをしました。

 

以後は自分でも気を付けて過ごし、また体の向きを工夫して、立ち上がれるようになったようですが、このままではもっと足腰が弱くなるのは目に見えています。自宅に理学療法士の人が来てくれるといいのですが、人材不足でやってくれる方が見つかりません。かといって、私が散歩などでフォローしてあげることもできず、もどかしい限りです。

 

手術をしてせっかく脳が活性化してきたのだから、なんとかこの暮らしを維持したいと思うのですが、これも仕事が忙しくてなかなか継続的にはやってあげられません。ちょっとした学習をしてくれる人、母といっしょに買い物や料理をして、母の能力をもっと活性化してくれる人に来てもらいたいけれど、自費で呼ぶには費用がかさみ、今の暮らしではなかなか難しい。元気になったらなったで、介護に悩みは尽きないのだな、と思います。

 

そして、最大の悩みは、「今の生活をどれぐらい維持できるか」ということ。母もいずれはもっと老化し、私が仕事をしている間、留守番することもできなくなるでしょう。私だって、健康を害したら働けなくなります。そうしたら、今の暮らしは一気に崩壊してしまうのです。母の年金は10万円に届かない程度。私が病気をしたらこれだけで暮らせるわけはなく、都会では母ひとりでも生活が難しいでしょう。この先、いったいどうなるんだろう……。漠然とした不安がときどき襲います。

 

介護をすると家族の関係が見直せる

4_2しかし、それでも、母と暮らしてよかった、と私は思っています。
介護をすると、家族の関係が見直せます。20代で家を出て、自分のことだけ考えて生きてきた若い頃は、親のことなんて、眼中にありませんでした。けれど、こうなってみると、母を介護し、母が私の助けを求めていると同時に、私も母を求めているのだと実感します。私も母によって生かされていると感じ、私も支えられていると感じています。

 

これも、私が今の年齢になったからでしょう。働き盛りの20代から40代前半ぐらいなら、こんな心境にならなかったかもしれません。親子の関係はひとつではない。年齢を経るごとに変わっていくのだな、と感慨深いものがあります。

 

今、私が仕事以外でやりたいこと、それは、カフェを立ち上げることです。母は、デイサービスには友だちがいますが、家の近所にはなかなか話せる友だちがいません。私が帰宅しなければ、家の中でひとりで過ごさなくてはなりません。ちょっとでかけていけて、そこに行けば、だれか知っている人がいる。そんな場があれば、もっと母は楽しいんじゃないかな、と思うのです。そこにはおいしいお茶があって、お菓子があって、なごやかな気持ちになれる。高齢者にも子どもたちにもやさしい場があったらな、と思います。

 

自己資金を注ぎ込むことはできないので、知り合いのお店を休業日だけ借りるなど、何か工夫してできないかな、と考えているところです。こんなふうに思えたのも、母と暮らしたおかげですね。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

N・Mさん(女性 49歳)会社員
東京都在住。大学卒業後、上京し、以後会社員として忙しく働く。36歳のときに沖縄在住の63歳の実母が脳出血で倒れる。三姉妹で力を合わせ、看病をし、本人も懸命のリハビリで日常生活ができるようになった。10年後の2011年に、脳血管性の認知症を発症。三姉妹とも沖縄に戻って実母を介護することができず、東京に呼び寄せてN・Mさんと同居することになった。現在、実母は76歳。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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