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義父は腰を骨折、義母は頭から血を流して~介護体験談 Hさん 2

2015年4月20日

義母の認知症に気づき、在宅で見守っているうちに、同居の義父も認知症に、そして骨折――。
H・Sさんの50代は、タクシードライバーの仕事と、義父母の介護を両立する怒涛の日々でした。そんな日々を乗り越えられたのは、Hさんに、介護を乗り越えるバイタリティと、柔軟な発想があったからでしょう。2回目の今回は、Hさんの在宅介護の有り様をお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

「認知症の高齢者」として扱わない

2_1ホームヘルパー2級の資格を取得し、介護の心構えや病気について学んでからは、義父母をありのままに受け止められるようになりました。
「認知症だから困る」とか、「恥ずかしくて人に言えない」などと思うことはありませんでした。

 

私は40年間、義母と一度もケンカをしたことがありませんでした。ふたりとも、戦前戦後を一生懸命に生き抜いてきた人たちです。私が勝とうと思っても無理です。

 

また、特に義母は、私の悪口を一切言わない人でした。その貴さは、認知症になったからといって失われるものではありません。家事も孫たちの子育ても、完璧を目指して取り組んできた義母には、そのいい意味でのプライドを守って生きていってほしいな、と思いました。

 

困ったことが起きても、冗談でかわすようにしました。だから、ふたりとも、最後まで自分を認知症だと思っていなかったと思います。それが、ふたりの介護をしながら、私が明るく暮らせた要因だったとも思います。

 

ただ、今の段階で自分が仕事を辞めて、二人の介護に専念するつもりもありませんでした。私は元来膝が悪く、立ち仕事が難しいのでタクシードライバーの仕事をしていました。現実的に義父母の身体介護をするのが難しいですし、24時間、介護に向き合っていたら、煮詰まってしまい、それが義父母にも影響するだろうと思いました。

 

当時平成15年、介護保険制度が始まって3年後です。男性ケアマネジャーのIさんに、「これからは、介護は家族だけでがんばらずに、公的な介護サービスを利用する時代ですよ」とアドバイスもいただいて、デイサービスやショートステイを利用して、介護を続けることにしました。家にずっといて、義父母で同じ会話を繰り返しているだけの生活では、ますます認知症が進んでしまう気もしました。

 

デイサービスに「仕事に行く」

2_2当初、義父母は、デイサービスに行くのをいやがりました。それは、当然かもしれません。でも、私は平然と、明るくこんなふうに言ってみました。

 

「ずっと家にいたら、頭の回転が悪くなるよ。いろんな人と接して会話したほうが、絶対に向上できる」。

 

義母は80歳を過ぎても、四字熟語を覚えようとするような、知的な人です。「向上できる」という言葉に納得して、デイサービスに通う、と言いました。
義父も、義母が納得しているので、自然に通うようになりました。

 

また、義母は義母で、デイサービスに行くことを「仕事に行く」と思うことで、納得していたように思います。真面目な人なので、毎日のようにデイサービスで「遊んでいる」と自覚するのは、つらかったのでしょう。「仕事に行くんだ」と思えば、堂々としていられます。

 

しかし、ときどき、義母は言うのです。「毎日、仕事に行っているのに、給料が入ってこないねぇ」。そこで、私は「大丈夫よ、お給料は振込みなの。お義母さんの通帳にはちゃんとお金が貯まっているからね」と、何度となく答えました。義母はその都度、ほっとしたような顔をしていました。真実を言う必要はありません。相手が理解でき、心が落ち着くような言葉をかければいい。これも、ホームヘルパー2級の講習で学んだことでした。

 

しかし、82歳と87歳、すでに高齢のふたりの介護はそう簡単なものではありませんでした。義父はデイサービスに通い始めてから1年ほどで腰の骨を折り、入院。要介護4になりました。義母は足元が不安定なのに急に立ち上がるので、しょっちゅう転倒します。3回ほど頭から血を出し、救急車で運ばれました。

 

私は仕事の合間にもちょくちょく家に寄ったり、デイサービスの様子をうかがったりしていました。家に帰っても、ふたりの様子に常に気を配る日々。家事、介護、仕事があふれ、目が回るような忙しさでした。

 

ふたりの認知症も次第に進んできました。車いすになった義父の介護は特に大変で、ケアマネジャーさんと相談し、平成17年には特別養護老人ホームの申し込みをしました。幸運なことに8か月後に入居できることになり、以後は義母の介護に専念できることになりました。

 

次回は、徘徊や大金の紛失で自ら困惑する義母に、Hさんが機転をきかせて対応する様子をお伝えします。

 

*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

H・Sさん(女性 64歳)主婦
埼玉県在住。長男、夫(69歳)と3人暮らし。ほかに別居の次男がいる。
結婚と同時に義父母と同居し、義母に子育てをサポートしてもらいながらタクシードライバーなどとして仕事を続けるが、13年前に義母が認知症に。義父もその後認知症や大腿骨骨折などで介護が必要となり、要介護4で特別養護老人ホームに入居、5年前に他界する。残された義母の介護をするために仕事を辞め、専業主婦に。要介護5となった義母は2014年暮れに特別養護老人ホームに入居。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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