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いつのまにか、義母が認知症になっていた~介護体験談Hさん 1

2015年4月13日

気丈だった同居の義母が、いつの間にか認知症になっている――。
気づいたときのショックは、想像を超えるものだったと思います。それから13年間、仕事を持ちながらも在宅で義理の母と父を介護してきたH・Sさん。

 

おおらかな受け止め方と、きめ細かい心遣いで、義父母に「自分が認知症である」ことを意識させなかったというのですから、感嘆します。では、いったいどのように介護してきたのか。4回にわたってお伝えします。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

同じ食品を買ってきては縁の下に隠す

1_1あれ、と思ったきっかけは、義母の買ってきたものが、昨日と同じ食材だったことです。スーパーで買ってきたキュウリ、ナス、キャベツ。

 

それはすでに冷蔵庫の野菜室にあるものと、まったく同じでした。最初は気づかず、「あら、お義母さん、昨日と同じモノを買ってきたらもったいないわ」と話していたのですが、翌日も、その翌日も、キュウリを買ってくるのです。

 

しばらく日にちがたつと、今度はドサッとパックのお寿司を買ってくるようになりました。「スーパーで、すごく安かったのよ」と言うのですが、値段を見れば、全部で3000円ほどします。そして、翌日も、その翌日も……。

 

気まずくなった母は、次第に買ってきたものを縁の下に隠すようになりました。
日中は働いていた私に代わって家事や育児を肩代わりしてくれていた義母。ふたりの息子たちが大人になってからも、家のことは任せきりでした。ていねいに家事と向き合い、孫の世話にもプライドを持っている彼女を尊重するためにも、一家に主婦はふたりいらない、と思っていたのです。けれど、義母ももう81歳。そうもいかなくなってきました。これは、大変だ。もしかして、認知症!?

 

当時は、「認知症」という言葉さえ、まだ珍しかった時代。介護保険制度も、始まって間もない頃でした。でも、とにかくなんとかせねば、と思った私は、市役所の介護福祉の部署に飛んでいきました。そして、母の行動を話すと、「たぶん認知症でしょう」ということになり、そこで男性ケアマネジャーのIさんを紹介してもらいました。以後は、Iさんに相談しながら、今までより、きめ細かく義母を見守ることにしました。

 

とにかくまず、要介護認定を受ける必要がある。そう言われて認定を受けることにしました。同居の義父も、ここのところちょっと話のつじつまが合わないので、この際、ふたり一緒に、ということになり、認定調査を受けると、ふたりとも、要介護2でした。

 

これは、えらいことだ……。当時、私は52歳。タクシードライバーとして、家から少し離れた地区で忙しく働いていましたが、今後は、夕食前には家に帰り、昼も何度か家の様子を見たほうがいい。そう思って、自宅の近くのエリア担当にしてもらいました。ここからが、介護の始まりでした。

 

ヘルパー2級の講習を受けて自分が変わった

1_2最初は、ふたりをどう扱っていいのか、戸惑いました。ふたりとも、「最近、物忘れが激しい」とは言っていますが、まさか認知症だとは思っていないようでした。

 

しかし、失敗が多くなると、ふとした私の言葉や行動に、ふたりが傷つくことが増えたのです。これはいけない、私が介護や病気の知識をつけないと、うまくいかなくなる、と思いました。

 

ちょうどその頃、「ホームヘルパー2級(※1)」という資格があるのを知りました。介護職員として、身体介護や生活介護を行うための、基礎的な資格。しかし、家族の介護を適切にするために勉強し、資格を得る人も多いと言います。何事も経験、やってみるか。そんな気持ちで、翌年の6月にホームヘルパー2級の講習を受け、資格も取得しました。

 

最初は、漠然と、「専門的な勉強をすれば、なにかしら吸収できるだろう」という程度に考えていたのですが、実際に勉強すると、ひとつひとつが目からウロコでした。シーツの敷き方や車椅子の移乗のしかたにも技術があることを知り、また、カリキュラムの内容に驚きました。「認知症患者の尊厳を守る」などと書かれているのです。

 

介護は、どうしても「介護するほうの立場」から、考えてしまいます。だから、認知症になって「おかしな行動をしてばかり」「困る」、「迷惑だ」となるわけです。しかし、相手側に立ってみると、そのおかしな行動にも理由があります。頭ごなしに「何やってるの!?」などと言うべきではないと、しみじみと悟りました。

 

また、80歳を過ぎたら「おばあちゃん」「おじいちゃん」として扱ってしまいがちですが、若い頃にはきりっとしていた義母や、長年働いてきた義父を、もっと尊重して接しないといけない。ふたりは認知症である前に、人生の先輩であるわけです。

 

介護の基礎を身につける勉強は、本当にいい経験でした。この勉強をしたからこそ、私は13年間、介護し続けられたのだと思います。また、私は、だれからも「なんでそんなときに笑って冗談が言えるの?」と言われるほど明るい性格。この性格にも、だいぶ助けられました。

 

次回は、少しずつ認知症やほかの病気が進んでいく義母と義父の様子をお伝えします。

 

(※1)ホームヘルパー2級資格は現在、介護職員初任者研修という資格に移行しています。
*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

H・Sさん(女性 64歳)主婦
埼玉県在住。長男、夫(69歳)と3人暮らし。ほかに別居の次男がいる。
結婚と同時に義父母と同居し、義母に子育てをサポートしてもらいながらタクシードライバーなどとして仕事を続けるが、13年前に義母が認知症に。義父もその後認知症や大腿骨骨折などで介護が必要となり、要介護4で特別養護老人ホームに入居、5年前に他界する。残された義母の介護をするために仕事を辞め、専業主婦に。要介護5となった義母は2014年暮れに特別養護老人ホームに入居。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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