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要介護認定で、怒りを爆発させる父~介護体験談 Tさん 2

2015年2月23日

介護の手を借りることを拒み、身体状況が悪くなり、生活も不活性になっていくお父様。T・Iさんは焦って、行動するのですが、それがますますお父様の怒りを買う結果に……。
今回は要介護認定から、外部のサービスを利用するまでの苦心を語っていただきます。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

一度は認定員さんを追い返して

2_1どんどん脚が動かなくなっていく父をなんとかしたい。怒りっぽくなっているのは認知症かも……。
今思えば、私自身が不安だったんですね。状態が悪くなる父をながめているだけではラチがあかない、まったく動けなくなったらどうしよう……。
 
私はひとりっ子で、ほかに助けてもらえる人もいないし、相談できる兄弟もいません。夫は多忙なサラリーマンで、自分の実の親のことも気にかけてあげられないと嘆いています。そんな中で、義父である私の父のことを頼むのは、はばかられます。子供たちは当時、就活や受験に忙しく、私を助ける存在ではありませんでした。
 
私は考えた末、父の住む地域の市役所の福祉局を訪ね、ケアマネジャーさんを紹介してもらいました。ケアマネジャーさんにとっては、父のような人は「よくいるタイプ」とのこと。「うかがった限りでは要介護とはならず、要支援かもしれませんね。もし、認定されれば介護の支援を受けられますからね、認定調査の申請をしてみたらいかがですか?」と言われました。
 
私はその足で実家に行き、父母ともに要介護認定を受けてみたらどうか、と持ち掛けました。すると、言い終わらないうちに、父の怒りが爆発しました。
「バカにするな! 俺は認知症でもないし、脚が悪くなったって、ふつうに暮らしているんだ。何不自由ない。母さんだって、家事もなんとかやれてるんだ。くだらないことを考えるな。もう帰ってくれ!」
 
こんなに怒る父を見るのもめったにないこと。私は気おされて、すごすごと帰りました。「言い方が悪かったな。もっとタイミングよく言えばよかった」
そう思い、しばらくその話はせずに様子を見て、半月後ぐらいにまた切り出したのです。しかし、そのときも「また同じことを言う! 放っておいてくれ!」と怒鳴るのです。
 
私も思わずカッとしました。
「冗談じゃないわ! 何不自由ないっていうのは、お母さんが家事をやって、私がいろんな手続きを手伝って、それでなんとかなってるからじゃない! 自分ひとりで生きてるわけでもないのに、勝手なこと言わないで! 私だって仕事はあるし、子どもの受験や就活もあるし、家事はあるし、大変なのよ! 週2回も来てね、ヘトヘトなのよ! 認定員の人には来てもらいますからね!」

 
怒鳴る父と私を見て、母はおろおろして泣き出しました。苦々しい思いでいっぱいでした。こんなことを言うために、実家に通っているんじゃない。父が転倒してからというもの、たしかに頻繁に通い、それまで月に1回程度だった実家への訪問は週2回になっています。それというのも、父が家族以外の人間をなかなか受け付けないからです。私の剣幕に気圧されたのか、父は無言のままいやいや承諾した格好になりました。
 
しかし、はじめて来た認定員さんを、父は追い返しました。「今の季節はなんですか?」「お年はおいくつですか?」などと聞かれ、「まるで認知症扱いじゃないか!」と怒りを募らせました。「これは全員に聞くきまりになっているのよ。お父さんが答えられれば別に問題もないんだから。認定員さんを責めるのはやめて」と言っても、怒りが収まりません。2回目の訪問のときはしぶしぶ受けたものの、脚が悪いので要支援1になり、それがまた悔しくてたまらないようで、以来、とても怒りっぽくなっていきました。

 

訪問看護など医療なら受け入れられた

2_2怒るのは、もしかしたら認知症の始まりかな? と私はひそかに思っていました。前頭葉に萎縮が起きると、感情をコントロールしにくくなる、と何かの本で読んだのです。
 
ならば詳しい検査も受けてほしいけれど、そんなことを言ったらどれだけ怒るか……。歩けなくなり、怒りを爆発させる父を見ながら、なにもできない自分がもどかしく思える日々でした。せっかく要介護認定を受けたのに、デイサービスにも「絶対に行かない」と言うし、訪問介護も受けてくれません。なんのための認定調査だったのかと、ますます空しくなりました。
 
そんな折りに、ケアマネジャーさんが声をかけてくれました。「お父さん、『介護』は嫌がるけれど、お医者さんが来るのなら、いいんじゃないかしら? 昔の方は、お医者さんを尊敬するでしょう? 会社の健康診断を家でやってもらう、というような言い方で来てもらって、ついでに訪問リハビリもやってもらったら?リハビリで脚を動かしたら、『歩けなくなる』というリスクも少し減るかもしれませんしね」。いい申し出をしてくれたので、さっそく、父の機嫌のいい時に話してみることにしました。
 
予想どおり、父は「医者が来るのはいい」と言ってくれました。そこで、月2回の医師の訪問と、月2回の看護師の訪問を入れることにしました。最初に来た女医さんはあまり気に入らなかったようで、別の医師に変更してもらいましたが、てきぱきとして明るい看護師さんはとても気に入り、受け入れました。私としては、それよりも訪問リハビリで脚を動かしたり、家の外を歩いてもらうことを望んだのですが、これは残念ながらダメでした。

 
理学療法士さんが家に来たときには「ありがとうございます」「はい、大丈夫です」などと、ていねいなのですが、帰るなり、「あんなのは必要ない。それにあの男は気に入らない」と一蹴でした。せっかく脚を動かそうと思ったのに……。でも、父の気持ちは変わりませんでした。
 

次回は、徐々に認知症にと移行していくお父様の様子をお伝えします。

 
*写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

T・Iさん(女性 54歳)インテリアコーディネーター
神奈川県在住。夫、社会人の長女、大学生の長男がいる。電車で1時間ほどの県内に今年90歳になる父親がいる。母親は昨年、特別養護老人ホームに入居。ひとりっ子なので両親の世話はひとりで担う。以前は忙しく仕事をしていたが、介護が始まった4年前からは量を減らし、週に3回は実家に出向く。叩き上げで平社員から取締役に上り詰めた父親は、プライドが高く介護を受けることを嫌うため、ケアがすすまないのが悩みの種。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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