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父の死と入居施設の経営難を乗り越えて~~介護体験談 Sさん 4

2014年9月22日

高齢者の介護の体験を語る、「私の介護体験談」。認知症の母親を介護し、家族との関係に悩むS・Aさんの体験談の第4回は、まさかの大ドンデンが繰り広げられます。しかし、このようなケースもまれとはいえないのだそうです。みなさんも、体験談を参考にしてください。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

入居したてのグループホームは最高の環境

4_1母が入居した認知症のグループホームは、さんさんと太陽が降り注ぐ明るい空間です。庭には川の流れがあり、アニマルセラピーを視野に入れて室内犬が同居していたり、毎日マッサージの時間があったり。食事も美味しそうに整えられ、食欲も出て、母はむしろ、グループホームに入ってからのほうが生き生きとして見えました。
上手にトイレに誘導してくれるので、リハビリパンツははいているものの、トイレでの排泄もできるようになったのです。これは、家族にとって、とてもうれしいことでした。

 

私たちはそれぞれに、月に一、二度は面会に行きました。その都度、リビングでいっしょにお茶を飲んだり、母の好きな歌を一緒に歌ったり。父も穏やかな気持ちで母に接することができるようになりました。

 

しかし、父は母が入居して1年で、突然のようにこの世を去ってしまいました。
私や兄夫婦もそれぞれに子供たちの受験や仕事の節目を迎え、身辺が慌ただしく、年月を重ねるごとに、少しずつ母のホームに向かう頻度が少なくなっていきました。

 

まさかグループホームの経営が破綻しそうだなんて…

母が入居して4年目。3カ月ぶりにホームに足を踏み入れると、なんだか雰囲気がおかしいと感じました。明るく清潔だったリビングや居室が、ホコリっぽく、薄汚れて見えます。にこやかな笑顔で迎えてくれるいつものスタッフの姿もなく、入居者も少なくなっています。母はリビングのテーブルでうつろな目をして、姿勢の悪い姿でぼんやりしていました。

 

管理者の男性がやってきて「お兄様にはすでにご了承いただいているのですが」と声をかけてきました。「お母様には、来月、お引越しをしていただくことになっています」。

 

え、なぜ? 驚いて聞き返すと、3カ所経営していたグループホームを1つに統合することになったのだと。今入居している人たちも、そのタイミングで多くは契約を解消して別のホームに転居し、残った母など数人だけが、統合するホームに移るのだと。要するに、経営不振なわけです。

 

これは危険だ、と反射的に思いました。たとえ引っ越して系列のホームに落ち着いたとしても、この様子では、もしかしたら倒産してしまうかもしれない。現に、経営難で介護も手薄、母は夜中に何度かベッドから転落したまま朝まで放置されていたこともわかりました。3カ月も母を放っておいたことを後悔しました。

 

兄の事なかれ主義にも腹が立ちました。こんな状況なら、ほかの健全経営のホームを探すのが筋だろうし、せめて私に相談してくれてもいいのに。引越しまで、あと1カ月を切っていた時期。でも、私はどうしても、母をこの系列のホームに引越しさせる気になれませんでした。以前のケアマネジャーの連絡先をたどり、有料老人ホームの紹介所からいくつものホームを紹介してもらい、それから兄に電話をかけました。できるだけ冷静に話し、候補の老人ホームの見学に行こうと持ちかけました。

 

時間がなかったので、ふたりで10軒ものホームを週末に見学しました。一口に有料ホームといっても、その雰囲気もサービスも料金もかなり差がありました。その中で、納得のいく1軒は、私の家の最寄り駅からほど近い場所にありました。

 

ここがいい。ここなら、買い物の途中、仕事帰りにも気軽に寄ることができる。これまでのグループホームは渋滞のひどい道を通らなければならず、路地の奥にあって車で入って行きにくく、それで足が遠のいていたこともあったのです。

 

私と兄はこの有料老人ホームと契約を交わし、翌月からは新しい場所で母は暮らし始めました。

 

4_2今、母はこの老人ホームで4年間を過ごしています。その間にさらに衰え、今は要介護5になっています。自力歩行はとっくにできなくなり、緑内障で片方の目はほとんど見えず、眠るように生きている母。
いったい何歳まで生き続けるのでしょう。
でも、思う存分生きて欲しいと思います。そしてその間、できるだけ母に会いに行き、母の体に触れて、親子の情を確かめようと思っています。

 

若い頃は母とぶつかることばかりで、やさしい言葉もあまりかけませんでした。その分、今の母をそのまま受け止め、見守ろうと思っています。

 

ホームにお任せしている日々、これが介護と言えるのかどうかはわかりません。でも、私のホーム通いは、まだまだこの先も続きそうです。

 

*本文中の写真はイメージです。

 

*この体験談の1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

プロフィール

S・Aさん(女性 53歳)会社員
母親は70歳で認知症を発症し、16年間介護を続けている。短期記憶の衰えから始まり、徘徊など、さまざまな行動も始まる。同居の父親は常勤の仕事を持ち、いわゆる昔の男として、母親に以前と同様の家事などを要求し、混乱を招く。2階に長男家族が住み、同居の際には両親の介護を請け負うのも暗黙の了解であったが、いざ直面すると逃げ腰に。S・Aさんは車で30分の距離に住まいを持つ。

 

介護体験談はこちらの記事も参考に

私が思う「良い老人ホーム」より
●デザイナー・東海大学講師/山崎 正人さん
●モデル・タレント・ビーズ手芸家/秋川 リサさん
●フリーアナウンサー/町 亞聖さん
●エッセイスト・ライター/岡崎杏里さん
●フリーアナウンサー/岩佐 まりさん
●映画監督/関口 祐加さん
●漫画家/岡 野雄一(ぺコロス)さん

 
さまざまな介護体験を語っていただいています
→ 介護体験談<親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<義理の親の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<妻・夫の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<祖父母の介護 編> 一覧
→ 介護体験談<その他の介護 編> 一覧

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