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ガン研究者から在宅医へ 地域に根差した医療を実現~在宅医・井上医師1

2017年6月13日

白血病などのガンを研究領域に、研究者として意欲的に活動してきた井上医師。アメリカのがんセンターで教授を務めたあとは、理化学研究所での研究者として13年のキャリアを持つなど、素晴らしいキャリアに圧倒されます。
しかし、50歳を過ぎてから在宅診療に目覚め、今は「この仕事が楽しくてたまらない」と優しい笑顔で語ります。
井上医師は、在宅診療の一環として、老人ホームで暮らす利用者の診療も行います。
利用者の家族にはなかなか見えにくいホームでの医療。医師や看護師とどう付き合っていいのかも、わかりにくく思う人は多いのではないでしょうか。
そこで、老人ホームでの医療の在り方や、医療を主眼にしたホームの選び方などを、語っていただきました。なかなか知ることができない「老人ホームでの医療」の話が満載です。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
井上 貴裕さん(いのうえ・たかひろ)さん 祐ホームクリニック 吾妻橋院長
image001名古屋大学医学部卒業後、同大学白血病内科にて研究と臨床を行う。東海大学にてガンの研究のため、遺伝子組み換えのモデルマウスを作り、さまざまな病気に携わる。このときに認知症のマウスが作れないことを知る。
アメリカのがんセンター教授を経て、2002年から2014年まで理化学研究所員として研究に没頭するが、在宅診療の深さに目覚め、転身。別の在宅診療所院長を経て、現職に。24時間365日の診療を掲げ、当直もこなしながら地域医療の発展を目指している。

 

在宅医になる前は、ガンの研究者として活躍

――井上先生は、ガンの研究をされていたんですね。

image003名古屋大学の医学部を卒業してから、ER(救急専門外来)、脳外科、麻酔科を経験し、血液内科に移って、そこで白血病の研究をしていました。
当時の名古屋大学 血液内科は、白血病、リンパ腫、再生不良性貧血などのさまざまな難治性血液疾患に対する根治療法(病気の原因を完全取り除くことを目的とした治療法)として、日本で最初の骨髄移植をおこなった病院のひとつです。
その頃は、ガンを外科でなく、内科で治すことに燃えました。

 

30歳すぎまで名古屋大学にいましたが、さらに研究をしたくて東海大学に移りました。ここは遺伝子組み換えのモデルマウスを作ることで有名でした。
ガンをはじめ、難病のモデルマウスを扱っていて、そこで“認知症”という病気に出会いました。余談ですが、認知症のモデルマウスは作れなかったんです。認知症というのは高度な脳を持っている人間やサルなどにしか発症しない病気。だから、マウスには発症しないんですね。

 

その後、ニューヨークのがんセンターの教授になり、2002年には帰国して理化学研究所でガンの研究をしました。
2014年まで理化学研究所にいましたが、以後は在宅診療に没頭しています。

 

在宅診療こそ、最先端の医療

――すばらしいご経歴ですね。ガン専門のエキスパートでいらして、なぜ在宅診療に興味をもたれたのですか?

井上先生が院長を務める、祐ホームクリニック(吾妻橋)のサイト

井上先生が院長を務める、祐ホームクリニック(吾妻橋)のサイト

ガンの専門研究者として、理化学研究所やアメリカのがんセンターで積極的に研究をする中で、いろいろな思いがあったんです。理化学研究所では、冗談抜きでノーベル賞を狙っていましたし、周囲もそれを期待しましたが、そうした世界の矛盾も感じていました。
もっと自分の納得のいく仕事がしたい、医療を身近に引き寄せたいと感じることが多くなったのです。

 

アメリカに行く前、東海大学時代に、診療所で診察のアルバイトをしていたのですが、その診療所は往診もやっていて、週に1回、往診専門の医師として働きました。
体に管が入っている人や歩けない人は、病院に行くのが難しい。そんな方々のために、定期的に往診をしていたのです。まだ在宅診療という医療のカテゴリーが生まれる前ですね。
そのときが楽しかった。中には、深刻な病気や高齢の人の家に入るのはいやだ、と言う医師もいますが、私は自宅を訪ねることにまったく躊躇はありませんでした。

 

また、ガンの臨床医をしていたころ、胃ガンの患者が家に帰りたいと言ったんですね。急性期治療では、治療を中断して家に帰すのは、「医学の敗北」ととらえます。だから、病院側は帰すなと言うわけです。
しかし、私は治療を中断しても、家族と家で過ごし、家で最期を迎えるメリットはとても大きいと感じました。自宅がホスピスになるということです。

 

そう考え、その患者さんを家に帰したら、院長にこっぴどく叱られた。でも、その患者さんは、ご家族に囲まれ、とても幸せに天に召されたのだと、ご家族から聞きました。
看取りも含めた在宅診療が、いかに世の中のためになり、患者さんの心をやすらがせることになるのかを知り、この世界の魅力を強く感じたのです。

 

まあ、ここまでお話してご想像されたかもしれませんが、私は新しもの好きなんです。ガンの専門家としても、教科書にない新しいことをやりたくて奮闘しました。
住み慣れた地域で治療を受けることができ、地域医療として重要な「在宅診療」――、これも、私にとって最先端の医療として非常に魅力的なのです。

 

昔は、“地域医療”といえば田舎の過疎化した山村や漁村のイメージだったんです。でも、都会にも地域医療は必要だ、という思いは以前からありました。
都市部は交通の利便性が高いので、患者さんはちょっと体のことが心配になると、地域の診療所ではなく、電車やバスに乗り、中堅以上の病院に集中してしまう。しかしそれが大きな病院に患者が集中してしまうなど、医療のさまざまな問題を引き起こしていますよね。
だからこそ、地域のかかりつけ医と大学病院、総合病院のすみ分けが必要だと感じましたし、身近な地域での在宅診療でもっとできることがあるのではないかと思うようになりました。都市部には、都市型の地域医療が必要なのだということです。

 

そうした思いで、東京の在宅診療を担うことになりました。墨田区で在宅診療をしているのはたまたまですが、この地で腰を据え、地域医療に関わりながら、まちづくりもしたいという大きな目標が生まれました。そして、今に至っています。

 

今のクリニックでは、患者さんの自宅を訪ねて診療をするほか、老人ホームを訪ね、利用者さんの診療もしています。老人ホームも、利用者さんにとっては「我が家」です。
我が家でできるだけ健康に過ごすための地域医療を、追求してきたいと思っています。

 

次回は、老人ホームの種類による医療の違いなどについて伺います。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

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