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デザインや言葉の工夫で、認知症の人は安心できる~デザイナー・山崎さん1

2017年2月21日

工業デザイナーでありながら、母親の認知症介護をきっかけに、「介護環境」の研究を開始した山崎正人さん。実際に認知症高齢者グループホームに勤務し、デザインを変えれば、認知症の人の言動に、介護者がスムーズに対応できることを実証しました。また、利用者さんやほかの職員と実際に接する中で見つけた、「良い老人ホームとは」のヒントもリアルに示唆してくれます。
老人ホームをデザインの広い視点から考えることの大切さ、そして介護される側にとっての本当に良い介護の在り方を、4回に分けてお伝えします。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
image001山崎 正人(やまざき・まさと)さん デザイナー・東海大学講師
スタジオ代(ダイ)代表。東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程非常勤講師、健康科学部社会福祉学科、東海大学医療技術短期大学(看護)の兼担講師。1990年スタジオ代設立、韓国家電メーカー嘱託(日韓のライフスタイル研究)、音響機器、医療機器などのデザインを行う。1997年、母親が認知症になったのをきっかけに介護者となり、受診先の主治医の助言により、「認知症における在宅介護環境の研究」など、認知症とデザインの関連性について研究を始める。介護歴は12.7年。また、5年前から認知症高齢者グループホームの非常勤職員として勤務する。

 

認知症の母のために、必要なことを可視化する

――山崎さんが、介護環境のデザインに着目したのは、お母様の介護がきっかけだったのですね。その前は、どんな仕事をしていたのですか?

image003大学を卒業してデザイン事務所に入り、独立してからも、一貫して工業デザインに携わっていました。携帯電話や内視鏡、レーザーメス、麻酔機などのデザインを請け負っていました。まちづくりのデザインなども手がけましたね。

 

母が認知症になったと思ったのは、1997年頃です。何度も同じ質問をするので、家族は困ってしまって。
明日の予定を何度も聞かれたときには、「明日は出かけないよ、家にいましょう」とメモを渡したりするのですが、それをポケットやタンスにしまうので、また忘れてしまう。しかたなく、テーブルに貼ったのですが、母はとても几帳面な主婦だったので、テーブルに何か貼ってあるのがいやなのです。それに、「こんなものを貼る人がいる、だれか知らない人が家に入ってくる」と妄想が始まってしまう。そこで、メモの余白に「このメモは正人が書きました」と書いておくと安心するんです。

 

こんなふうに試行錯誤するうち、工夫をすれば認知症の人も落ち着くのだな、とわかってきました。記憶障害が起きても、表示物で視覚に訴えれば、次に何をしたらいいのか、すぐわかります。そうすれば、失敗がないのですね。

 

日々繰り返し聞かれる答については、A4くらいの紙に大きな文字を書いたものをラミネートで加工して置いておきました。濡れてもラミネート加工がしてあるから、何度でも使えます。たとえしまい込んでも、大きなものだから探しやすい。
ちなみに、ラミネート加工をする機械は安価なものなら2~3千円程度で購入できますので、一般家庭でも気軽に購入できます。

 

言葉を書くときには、母の生活歴の中にある言葉を使うようにしました。たとえば「トイレ」というとわかりやすい人と、「お便所」「ご不浄」のほうがわかる人がいます。その人が普段使っていた言葉で書かないと、ピンと来てくれませんよね。

 

母が通院している神経内科の先生にそんな話をしたら、とても興味を持ってくださり、「それはぜひ、研究課題にするといい。ほかの人はやっていない研究ですよ」と言われ、では、やってみようか、と思ったのです。それで、「認知症の介護環境」と「認知症を可視化する」という研究をはじめました。

 

「認知症の介護環境」「認知症を可視化」の研究が評価された

――これらの研究は、周りの人たちの興味を引きましたか?

山崎さんはご自分のプロフィールも可視化させている<クリックで拡大>

山崎さんはご自分のプロフィールも可視化させている<クリックで拡大>

母の介護期間中に行った工夫とその効果は、常にメモ書きしておきました。具体的な例をあげると、認知症の人は使い慣れた家電製品でもボタンの押し間違があります。それを防ぐために、必要なボタンは色をつけるなどして目立たせ、反対に使わないボタンは隠すなどの工夫をし、失敗を防ぎました。これは、自立支援と自信を保つことにつながります。

 

2004年10月には、国際アルツハイマー病協会主催の第20回国際会議・京都2004があり、そこで自分が母のために試みたデザインの工夫を、ポスター発表したのです。大きな反響がありました。朝日新聞からも取材を受け、掲載したいとの依頼を受けましたが、まだ効果のメモにすぎなかったので、半年かけて分析をしました。その分析について取材を受けて、「認知症向け 住まいの工夫」という記事を掲載してもらいました。

 

以後、日本認知症ケア学会や日本デザイン学会、その他で研究発表や論文発表、研修会講師などを続け、認知症の可視化の効果を伝えています。

 

――大学で講師もされているんですよね。

大学では、3つの学科で指導しています。
芸術学科のデザイン学では、ユニバーサルデザイン論の講義をしたり、実際にスペースデザインの実技の学びを提供しています。社会福祉学科では、さまざまな障害を想定しながら、どうやって障害のある人と造形活動をするか、その対人援助までを含めて指導しています。東海大学の医療技術短期大学(看護)では、デザインの社会問題を解決するという役割やユニバーサルデザインの背景にあるデザイナーの観察法を通して、看護に必要な気づきの幅を広げる授業をしています。

 

 

 

<今回のまとめ>

山崎さんが考える「良い認知症介護」とは

 

・「わかりやすい大きなメモ書きをする」などの工夫で安心してもらう
・その人が普段使っている言葉や生活暦にある言葉で話し、書く

 

次回は、「認知症の人への声かけ」について、具体的に語っていただきます。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

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ホーム見学のポイント

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