有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

家族だけの在宅介護で悩まず、介護職の手を借りて~介護福祉士 卜部監督2|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

6月20日

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

家族だけの在宅介護で悩まず、介護職の手を借りて~介護福祉士 卜部監督2

2016年9月20日

介護をテーマにした、映画『まなざし』を製作した卜部敦史さん。実際にグループホームや訪問介護事業所での勤務を体験し、今に至ります。介護業界への知識が全くない状態で飛び込んだ業界で見たものは、尊い高齢者の姿であり、また厳しい現実でもあったようです。ホームの問題点から、「良い老人ホーム」について語っていただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目(前回)4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
卜部敦史(うらべ・あつし)さん 映画監督・介護福祉士
image0011981年オーストラリア生まれ。映画の助監督、テレビ局の報道取材部勤務を経て、自ら映画を製作するためにフリーに。2010年、初長編作品『scope』を監督。渋谷アップリンクで、インディーズとして異例の3カ月のロングランを記録した。長編2本目となる『まなざし』は、介護現場で自ら働きながら取材を繰り返し、製作。受刑者であり、その存在自体が自分を苦しめた父を家で介護することになった中年女性を描いている。8月27日より渋谷アップリンクで上映される。また同作は2015年11月の第13回バンコク世界映画祭や、2016年5月のドイツ・ニッポンコネクションにも正式出品。現在は介護福祉士として訪問介護の介護職を続けながら次の映画製作の準備中。

 

介護職が、家族介護を助ける存在に

――卜部さんが製作した映画では、父親の在宅介護をする娘の葛藤が描かれています。やはり、在宅での介護は大変だと考えますか?

過去に罪を犯した父親を、娘は葛藤を抱えながら介護する 卜部さん監督作品『まなざし』

過去に罪を犯した父親を、娘は葛藤を抱えながら介護する 卜部さん監督作品『まなざし』

介護はきれいごとではありませんよね。人の生活を支えることはとても大変ですし、まして、寝たきりの人を支えることは、排せつ介助も含め、並大抵なことではないと思います。私たち介護職は給料をいただいて、家族ではない人を介護しているわけですが、それは短い時間での部分的な関わりです。

 

しかし、在宅での家族介護は24時間ですし、関わり方の重さが違います。親子や夫婦という、それまでの関係性を考えてもとても厳しい。大好きな親であれば、その親が変わり果てたことを受け入れるのがつらいでしょうし、映画のように確執のある家族なら、その人のために自分の人生や身体を犠牲にしてまで介護するのがつらいですよね。

 

――卜部さんは、介護職としてそんな介護をするご家族をみてきて、どんなことを感じましたか?
自分の場合、一人っ子で、両親は70歳を過ぎているので、いずれ自分が介護する者として考えると、身につまされる部分もあります。厳しい現実はたくさんありますが、そんな中でも介護に携わっていると、驚くようなこともしばしばあります。

 

寝たきりで声を出すことも難しくなった終末期のある利用者様からは、亡くなる直前に、「人生は少しずつ良くなっていくものだよ」と、とても前向きな言葉を頂きました。介護に関わっていると、生きる上でとても大切なものを学べることがあります。寄り添うこと、責任を負うことの厳しさと喜びを教わり、また死生観も学ばせていただきました。もし、介護の仕事をしておらず、ある日突然両親の在宅介護に直面することになったら、きっと戸惑うことも多かったと思います。

 

グループホームでの勤務の中で、そんなことを思うようになり、2年目からは訪問介護に携わるようになりました。家族だけで在宅介護をし続けるのは、大変だと思います。だれか手助けをする人がいて、人との関わりがある中で介護をしたほうがいい。それが訪問介護の役割だと思っています。僕も少しでも在宅介護の役に立てればと思っています。

 

老人ホームの職員の専門性をもっと高めたい

――老人ホームもまた、家族の介護を救う場でもありますね。

現在、訪問介護士として勤務するソラストにて事務作業中の卜部さん(左)、利用者さん宅へは自転車で(右)

現在、訪問介護士として勤務するソラストにて事務作業中の卜部さん(左)、利用者さん宅へは自転車で(右)

そうですね。ご家族の在宅介護では、食事介助時は「誤嚥は大丈夫か」に気をつけたり、入浴介助時も「転倒しないように」と細心の注意を払ったりと、命の危険に関わる緊張感のあるケースが多々あります。しかし、そういったプレッシャーの中で働きながらも、在宅介護の仕事は世間からなかなか評価されにくく、大変さが理解されにくいことが多いです。

 

評価されにくいという点では、老人ホームで働く介護職にも同じことが言えます。例えば食事、排泄、入浴などのやるべき介護以外のプラスアルファをしたとき。利用者さんに話しかけたり、悩みを真剣に聞いたりしたことで、利用者さんが安心したり笑顔が増えたとしても、だから「何点アップ」という評価がされにくい。外出支援をして生活改善ができ、ご本人が前向きな気分になったとしても、それも点数では評価できません。

 

看護や医療、リハビリなどでは、「病気が治る」「骨折したが手術をして改善」「手すりにつかまって20歩歩けるようになる」など、顕在化、数値化しやすい。その点介護は、対外的には何が改善しているのかわかりにくい分、医療・看護・理学療法より下に見られてしまうことがあるのかもしれません。

 

介護の仕事も専門性が高いということを世間にわかってもらうためには、さまざまなハードルがあります。介護業界側にも、改善点があると思います。初めて老人ホームで働き始めた友人は、自分と同じように介護の資格もなく、まったく介護について無知でした。それでも採用してもらい、入職したその日から、介護職として仕事をしたそうです。研修も十分ではなく、先輩の見様見真似だった部分もあったと聞きました。
介護のスキルや意識が身についていない人でもいきなり現場に出してしまう。こうした現場の環境は、介護の専門性を育てにくくしていると思います。人手不足なのはわかるのですが、採用した以上は人材を育成する視点を、企業にももっと持ってもらいたいところです。

 

ご家族が安心して任せられ、家庭で介護するよりもはるかに利用者さんの心身の状態が改善するようなスキルや意識を、老人ホームなどの介護職はもっと適切に身につけなくてはならないと思っています。
そして、老人ホームを選ぶ際には、介護の資格保有者がどの程度在籍しているかや、職員の離職率をホームに聞くのも、チェックポイントになるでしょう。透明性があり、きちんと人材を大切に考えている施設であるかを見抜くことが重要であると思います。

 

<今回のまとめ>

卜部さんが考える「良い老人ホームの介護職員」とは

 

・家族介護を助ける存在である
・介護の専門性が高く、家族や利用者が安心できる
・スキルアップのために、常に向上心を持つ

 

次回は「良い老人ホーム」について、じっくり語っていただきます。

 

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

 

*このインタビューの1回目2回目3回目(前回)4回目(最終回)はこちら

*卜部敦史監督の映画『まなざし』を、映画紹介記事で詳しくご紹介しています。

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

こんなホームはNG

ホーム見学のポイント

入居までの流れ

 

 

 

 

logo_categ0では、あなたの条件にあった老人ホームを探せます。掲載ホーム数は日本最大級!
写真満載、日常の過ごし方、働くスタッフのコメントも紹介。「住んだ後がイメージできる」サイトです。
老人ホームを検索する

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す