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祖母が暮らす特養の介護職に感動。介護映画を製作~介護福祉士 卜部監督1

2016年9月13日

映画のテーマを介護に見出し、グループホームや訪問介護事業所で働きながら、映画『まなざし』を製作・上映した卜部敦史さん。完成した作品は、命を守ることの厳しさと辛さ、そしてこの上ない尊さをリアルに教えてくれるものでした。今回は、映画監督として、そして介護現場の職員としての両面から、「良い介護」「良い老人ホーム」を4回に分けて語っていただきます。

*このインタビューの1回目2回目3回目(前回)4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
卜部敦史(うらべ・あつし)さん 映画監督・介護福祉士
image0011981年オーストラリア生まれ。映画の助監督、テレビ局の報道取材部勤務を経て、自ら映画を製作するためにフリーに。2010年、初長編作品『scope』を監督。渋谷アップリンクで、インディーズとして異例の3カ月のロングランを記録した。長編2本目となる『まなざし』は、介護現場で自ら働きながら取材を繰り返し、製作。受刑者であり、その存在自体が自分を苦しめた父を家で介護することになった中年女性を描いている。8月27日より渋谷アップリンクで上映。また同作は2015年11月の第13回バンコク世界映画祭や、2016年5月のドイツ・ニッポンコネクションにも正式出品。現在は介護福祉士として訪問介護の介護職を続けながら次の映画製作の準備中。

 

介護職の所作の美しさはアーティストのよう

――卜部さんはなぜ、介護をテーマにした映画を製作しようと思ったのですか?

特養に入居中のおばあさまと。100歳の誕生日のお祝いに

特養に入居中のおばあさまと。100歳の誕生日のお祝いに

祖母がいる特別養護老人ホーム(特養)を訪ねたことがきっかけでした。面会に訪れ話しているときに、祖母が「トイレに行きたい」と言ったのです。トイレまで車椅子で連れて行ったものの、祖母は立ち上がることもできません。どう介助したらいいのかわからずに困ってしまいました。すると、女性ヘルパーさんが颯爽と現れ、祖母に優しく声をかけました。そして、手際よく体を抱えて手すりにつかまらせ、流れるような動きでズボンや紙オムツを下げ、スッと便座に座らせたのです。それから慣れた手つきで祖母の排泄介助を済ませ、ただ立ち尽くすしかなかった私に、「ごゆっくり」と笑顔で再び祖母を預けてくださったんですね。

 

その一部始終を見て、まるでアーティストのようだ、と思いました。洗練された無駄のない介助の動きにすっかり魅了されてしまって。祖母は介護職の方々のおかげでスムーズに生活できているんだと実感して、心から感動したんです。

 

それまで僕は、介護の仕事、そして「老い」に携わることにはネガティブなイメージを持っていました。けれど、僕がトイレで見たその光景は、人が人とともに生きていく上で、とても大切な事であると感じたのです。僕はもともと、「人の内面」を描きたくて映画をつくってきました。介護こそが、人を描く大切なテーマだと瞬時に直感しました。

 

老人ホームは、「死生観」を学べるかけがえのない場

――そこで、ただ介護の映画をつくるだけでなく、実際に介護現場で働き、介護福祉士の資格をとるまでになったところがすごいですね。

卜部さんの監督作品『まなざし』HP

卜部さんの監督作品『まなざし』HP

介護業界で働いてみないとわからないと思ったんです。それで、家の近くのグループホームに勤務し始めました。実際、利用者さんの支援をすると同時に、話したり、暮らしぶりを見せていただいたりすることで、映画の構成やコンセプトが見えてきたんです。

 

グループホームでは、看取りも体験しました。余命あとわずか、90代の利用者さんと夜勤のときに一晩過ごしました。もうほとんど会話もできないぐらいだったのですが、ふとその方のベッドサイドで「人生とはどういうものですか?」と聞いてみたのです。すると、その方はハッキリとした声で「そうね、人生って少しずつよくなっていくものね」とおっしゃったのです。

 

こんな大変な状況でも、「人生は少しずつよくなっていくもの」と思っている。そのことにとても感動しました。そして、「死」はそれほど恐ろしいものではない、もしかしたら、残された者に優しく温かな“何か”を与えることができるのかもしれない、と考えられるようになってきました。その数日後、その方はとても穏やかな表情をしながら、眠るように息を引き取りました。

 

介護はキツイ、汚いなどと言われますが、人生を考えさせられるようなこんな出来事に出会えることがあるのです。死生観を学べる、数少ない職場だと思っています。自分は介護業界で働き、人として成長できたと思いますし、自分はどう生きてどう死んでいくのか、そのことを真剣に考えるようになりました。

 

実際に介護の仕事をしてみなければわからなかったこうしたことを、もっとみなさんに知ってもらいたい。そのためにも、僕の映画を観てほしいと思いますね。

 

<今回のまとめ>

卜部さんが考える「介護」とは

 

・死生観や人生観を学べる機会
・老いていく本人にとっても、マイナス面ばかりではない
・人生を考えさせられ、人として成長できる

 

次回は、老人ホームでの介護職員の専門性などについて伺います。

<三輪 泉(ライター・社会福祉士)>

*このインタビューの1回目2回目3回目(前回)4回目(最終回)はこちら


*卜部敦史監督の映画『まなざし』を、映画紹介記事で詳しくご紹介しています。

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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