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「食べられる街づくり」で見えた、心のケアの重要性~歯科医師 五島さん3

2016年8月2日

地域連携によって、地元新宿区で「口から食べる」をよりよい実践にしていった歯科医の五島朋幸さん。新宿食支援研究会(新食研)という連携グループも作りました。その輪はどんどん広がり、地域のモデルケースとして全国に知られるようになります。そうした中で患者さんと接し、「在宅ケアネットワーク」を突き詰めていくと、そこに見えて来る本当のケアの形があったといいます。今回は、その真髄を伺ってみました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
五島 朋幸(ごとう・ともゆき)さん 歯科医師
image0011965年広島県生まれ。ふれあい歯科ごとう(東京都新宿区)代表。新宿食支援研究会代表。日本歯科大学卒業後、1997年より訪問歯科診療に積極的に取り組み、2003年、ふれあい歯科ごとうを開設。地域ケアを自身のテーマとし、理想のケアの形を追求している。歯科医師として、また地域住民の一人として、多職種と連携し地域の方々に「食べること」を中心とした支援を行う。2003年よりラジオ番組「ドクターごとうの熱血訪問クリニック」パーソナリティー。日本歯科大学生命歯学部臨床准教授であり、複数の大学で教鞭をとるほか、執筆活動も。『愛は自転車に乗って 歯医者とスルメと情熱と』(新装版/大隅書店)などの著書がある。

 

「最期まで口から食べられる街」を目指した、新食研のワーキンググループ

――今、新宿食支援研究会には、何人ぐらいの専門家がいるのですか?

新食研には、現在21のワーキンググループがある

新食研には、現在21のワーキンググループがある

6月中旬現在、23職種103人のプロフェッショナルがいます。歯科医、医師、栄養士、理学療法士、ケアマネネジャー……。人数が増え、研修や実践の内容も充実してきています。

 

新食研には、知識や経験の深いケアマネジャーが所属していて、食支援が必要な高齢者がいらっしゃった場合には適切な専門家に声をかけます。その場合は、介護保険サービスを受けて在宅で生活していらっしゃる高齢者の方のお宅に、私は歯科診療として伺い、身体介護・生活支援サービスはヘルパーが、また食べる姿勢については理学療法士が。そして、栄養のアドバイスは栄養士が、食支援の用具は福祉用具の専門家が、というように、多職種が関わります。そうすると、その方の「口から食べる」があらゆる方向から実現されていきます。トータルで支えられるわけです。

 

地域の中にこれほど多くの能力が詰まっているのだ、と思うと、うれしく思いますね。「多職種がいれば、他職種と地域連携ができる」というのを、まさにこの地域で内容濃く実践しているのです。

 

また、新宿区にはかつて長屋があり、その長屋が壊されて高層マンションになっています。少し高級なマンションもあれば、古いアパートもある。そして、若い人もいますが、高齢者も多く、孤独死も起きています。コミュニティーの複雑な問題がからみ、町内会もなかなか活発になりません。どこの地域も同じような問題をかかえているかもしれませんが、場所柄、より複雑な気がします。

 

そんな個別の問題をひとつひとつ確認しながら、在宅ケアを連携しながら実現していくことは、難しいことでもありますが、やりがいもあります。メンバーもとても熱心で、21ものワーキンググループがあります。特に栄養士たちのグループは元気がいいですよ。

 

ちょうど今日も、うちの診療所の部屋で、栄養士たちが夜遅くまでミーティングをします。咀嚼や飲み込みの力が衰えてきても食べやすく、そして食べたくなる介護食を開発して、栄養士同士で「介護食対決」をし、そのレシピや工夫を公開しよう、と考えているワーキンググループです。対決相手も、自分たちで見つけて来るようですよ。

 

もちろんワーキンググループの内容に、しばりはありません。子どもの食支援をしてもいいし、認知症の人の食支援を専門的にやるチームがあってもいい。

 

新食研のメンバーは、だれが統括しているわけでもなく、自主的にワーキンググループを作って活動をしています。その意欲が誇らしいですね。とはいえ、そもそも、一緒にランニングをする趣味の仲間が20人も集まっていますから、気心も知れています。そんな仲間が、在宅ケアをトータルに実現しています。

 

在宅ケアとは「『生きる』を支える」こと

――在宅ケアを連携していくにあたって、重要なことは何ですか?

image005もっとも重要なことは「生きることを支える」ということです。私は歯科という専門性を生かしていますが、訪問歯科という分野には、マニュアルはない、と思っています。また他の分野も、それぞれに専門的な技術はあっても、患者さんそれぞれをみて、それぞれの現場で、人間と人間のかかわりの中でベストなプランを考えて作り上げていくものです。

 

「口から食べる」を実現する活動を通して、在宅ケアネットワークの一員として、歯科や医療というものを少し客観的に見られるようになってきました。すると、今の医療の問題点が見えてきます。

 

大病院では次々に最先端技術が導入され、人間はどんどん「生かされる」時代になりました。早朝から病人が長蛇の列を作り、半日がかりで診察の順番を待ち、3分ほどの診療で山のように薬をもらって帰るという現実があります。一方、入院が長期に渡ると家族が呼び出され、病人の体調とは関係なく、「そろそろ別の病院へ移ってもらえないか」という話をされます。

 

また、あまりにも細分化された医学は、プロフェッショナルを作り出してきた反面、「人間」を対象にするのではなく、「臓器」を対象にする医者を作り上げてしまいました。

 

「人間の身体を治す技術」だけでは「人間を癒すことは出来ない」と思うのです。これからの医療は、間違いなく「心のケア」だと思います。その心のケアを、専門家や一般市民が連携しながら支えていける町を、僕はこの新宿、そして全国に広がるよう目指しています。

 

<今回のまとめ>

五島さんが考える「地域での連携の真髄」とは

 

・「臓器」「歯」のみをみる診療ではなく、「人間」を対象にすること
・在宅ケアの真髄は、「心のケア」
・「食べること」は「生きること」を支えるケアである

 

次回は、いよいよ「良い老人ホーム」について伺います。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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