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良い老人ホームにいれば自分らしく生きられる~アナウンサー 町亞聖さん4

2016年7月12日

過去の取材経験や、介護・医療の先端を走る方々との交流で、在宅介護、老人ホームでの介護の両方に知見を深めている町 亞聖さん。最終回は、いよいよ「良い老人ホーム」について伺います。施設のハード面などではなく、介護の本質に着目して語る「良いホームとは?」の視点を、ぜひホーム選びの参考にしてください。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
image001町 亞聖(まち・あせい)さん フリーアナウンサー
1971年、埼玉県出身。立教大学卒。1995年、日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、報道記者、番組アシスタントプロデューサーを経験。2011年、フリーアナウンサーに転身。自身の経験から医療や介護を生涯のテーマに、取材を続ける。TOKYO MXなどの番組でMCとして出演中。関東一円で展開する在宅医療クリニック・悠翔会が主宰する勉強会「在宅医療カレッジ」学長も務める。著書に自身の介護体験をつづった『十年介護』(小学館文庫)がある。

 

 

老人ホームも地域の中にある“我が家”と考える

――数々の老人ホームを見てきた町さんですが、町さんが考える「良いホーム」とは?

介護・医療、ご自身の近況が語られている町さんのブログ

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老人ホームに一度入ってしまうと、もう自宅に帰れないと思ってしまう方が多いかと思います。意欲的な経営者の方にお会いしたときに、「家に戻りたい人は戻れる、ホームで過ごしたいときには過ごせる。そんな流動的な場所になれたらいい」というようなお話を伺ったんです。そういう柔軟性があるのはすごくいいな、と思いました。実際、老老介護や独居の高齢者など、在宅で暮らし続けるのは大変です。地域の中で、状況によって家とホームを使い分け、まさに切れ目なく連携できるように過ごせるのはすばらしいですよね。

 

老人ホームに入るのか、それとも自宅で暮らすのかと、単純な選択肢に分けてしまいがちですが、老人ホームも住んでいる人にとっては「我が家」であるわけです。我が家で過ごしていた時と同じように自分らしく生活をすることができる自然な場所であることが、良いホームなのではないでしょうか。

 

老人ホームのなかには「サービスで勝負」というところがあります。特に、有料老人ホームは、サービスをホテルのような「おもてなし」と捉えているところが多い印象です。過剰な介護は利用者の方が自分で出来ることの可能性を奪うことにも繋がります。

 

我が家でも、母には麻痺のない左手で出来る家事は何でもやってもらいました。茶碗を洗ったり、洗濯物を畳んだり、掃除も。障害があっても母が母親であることに変わりはありません。朝一番の母の仕事は私達子供を起こすことから始まりました。

 

そして、最後は末期がんで寝たきりになりましたが、毎日訪問してくれる看護師さんへの労いや感謝の気持ちを、言語障害があり言葉で伝えられない代わりに、枕もとに用意した飴やガムを渡すことで母は表現していました。本当に小さいことでしたが、母にできる役割を最後まできちんと果たしていたと思います。

 

――もし町さんご自身が老人ホームに入るとしたら、どんなところがいいですか?

母には娘の私がいましたが、私自身は独身ですので、私には私がいません。将来、誰が私を介護してくれるのかと考えると、他人事ではありません。もし老後を過ごすなら、我が家に近いようなグループホームやサービス付き高齢者向け住宅に住みたいな、と思いますね。

 

人間、最期まで人の役に立ち、自分らしく暮らせることが大事だと、私は思います。「ご利用者さまはお客様で、何もしなくてもよくて、お世話をされる人」というふうに扱われて、はたして幸せなのかと、疑問を感じます。

 

最近では介護現場にも若いリーダーが増えてきています。グループホームや小規模多機能を運営している40代の知り合いが「施設の中で掃除をするのは自立支援ですが、地域に出て同じことをしたら社会貢献になるんです」と話していました。なるほどと思いましたね。

 

お世話する側、される側ではなく、施設で暮らしていても共に支えあって暮らす地域の住民であることに変わりないのです。お世話をすることが介護ではなく、その人らしく生きていくことを、サポートするのが介護なんです。

 

くも膜下出血で倒れた母も病院から自宅に戻ってからが本当のリハビリのスタートでした。
先ほどお話したように、厳しい娘でしたので(笑)、母が嫌がっても何でも挑戦させて、生活の中でできることを増やしていくことがリハビリになり、母の状態も徐々に良くなっていきました。危ないから、時間がかかるからと母に何もさせなかったら、いつまでも自立できなかったのではと思います。

 

また、病院では病気を悪化させたり、寿命を縮める危険のあるリスクはどうしても避けざるを得ません。ですが、老人ホームを生活の場だと考えると、本人が優先させたいことがあれば、その願いを実現させるためにはどうしたらいいのかを考え、最善を尽くすことができるはずです。

 

介護業界に入ってくる若い人の中には、実はコミュニケーションが苦手、という人が多いと聞きます。ただ、コミュニケーションの手段は言葉だけではありません。「その人らしさ」を考えて接することができれば、言葉はなくても想いは必ず伝わります。「そばにいてくれるだけで安心できる」そんな職員がいるホームに私もお世話になりたいと思います。

 

介護の精神的負担を軽くするためにも「発想の転換」を

――これからは「ホームか在宅か」ではなくて、「ホームも在宅も」の時代でしょうか?

小学校で6年生にトークショー。経験を交えながら「自分の未来を変えるためにはいま努力を」

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現在、住み馴れた地域や我が家で最期まで過ごせるようにするために、医療と介護が連携する「地域包括ケア」を充実させるための試みが各地で行われています。最初にお話ししたように「ホーム」か「在宅」かではなく、我が家と同じ地域にある老人ホームも“住み馴れた地域の一部”だということです。老人ホームは、決して閉ざされた施設ではなく、そこに入居する人も、働く職員も、地域の一員なのです。

 

全国各地で講演をしていますが、ご家族から老人ホームを選択したことを悔やんでいるというお話を伺います。ですが、介護は私達が保険料を納めて、自分達でサービスを選択していく制度であり、サービスを利用するのは当たり前のことなのです。介護をプロに任せたのであれば、いつまでも後ろめたく思わずに、家族にしかできないことを積み重ねてください。

 

母の介護の中で私が実践していたのは、「出来ないことではなく出来ることを数える」ということでした。月に1回しか面会に行けないとしても「毎日行けず申し訳ない」と罪悪感を持つのではなく、その1回をどれだけ充実したものにするかに力を使って欲しいと思います。

 

ご本人の歩んできた人生がどんなものだったのかを、一番知っているのは家族です。例えば、面会の度に「その人らしさ」をホームのスタッフに語ってみてはいかがでしょうか。若い頃の写真を持っていっても良いと思います。介護は「その人を知る」ことから始まるとも言われています。家族による語りはスタッフがより良いケアをするための大切な道標になると思います。

 

また、家族への想いが深いほど「自分がやらなければ」と、介護を1人で抱え込んでしまいがちです。実は、介護サービスを使うということは、介護する家族も社会とつながるということになるのです。「人の手は借りない」と思っていると、どんどん孤立してしまいます。デイサービスやショートステイを利用することは本人のためだけでなく、家族が介護職とつながり、地域とつながるチャンスだと考えてみて下さい。発想の転換をし、考え方を柔軟にしていくことは、介護による精神的な負担を軽くするためにとても大切なことだと思います。

 

2000年に介護保険制度がスタートする時に、埼玉にあるグループホームを取材したことがありました。縁側のある昔ながらの佇まいの古民家を利用したグループホームで、目の前には中学校があり子供の声も聞こえてくる、まさに地域の中で認知症の人達が普通の生活を営んでいました。

 

「同じ方向を向いていたら家族なのよ」その時に伺ったこの言葉が私の介護の原点です。母を在宅で看取った直後のことでしたが、大切なのは場所ではなく「人」なんだと思った瞬間でもありました。

 

地域の繋がりが希薄になったと言われて長い時間が経ちました。介護はその失われた地域の繋がりや絆を取り戻すための、私達に与えられた最後の機会だと思います。これからの老人ホームに求められるのは「地域に開かれた場所」であること。高齢者を中心に様々な医療職と介護職が連携し、家族、地域住民が力を合わせて共に同じ目標に向かって集える場所…。

 

住み馴れた地域や我が家で最期まで自分らしく暮らせる社会は誰かが作ってくれるものではなく、私達自身の手で作り上げていくものなのだと思います。

 

<今回のまとめ>

町さんが考える「良い老人ホーム」とは

 

・在宅か老人ホームかという二者択一ではなく柔軟性のある選択ができる
・お世話する側、される側ではなく共に支え合える関係を作れる
・地域に開かれた老人ホームである

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

*町 亞聖さんの著書『十年介護』を、書籍紹介記事で詳しくご紹介しています。

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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