有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

多くの人に送られる、老人ホームでの看取り~アナウンサー 町亞聖さん3|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

多くの人に送られる、老人ホームでの看取り~アナウンサー 町亞聖さん3

2016年7月5日

18歳からお母様の在宅介護を10年も続けた経験から、介護や医療に深く関わり、取材や勉強を重ねてきた町 亞聖さん。老人ホームの見学や取材も数多く、実態を踏まえた意見はとても参考になります。今回は、町さん自身の大きなテーマでもある「看取り」を中心に、老人ホームを語っていただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
image001町 亞聖(まち・あせい)さん フリーアナウンサー
1971年、埼玉県出身。立教大学卒。1995年、日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、報道記者、番組アシスタントプロデューサーを経験。2011年、フリーアナウンサーに転身。自身の経験から医療や介護を生涯のテーマに、取材を続ける。TOKYO MXなどの番組でMCとして出演中。関東一円で展開する在宅医療クリニック・悠翔会が主宰する勉強会「在宅医療カレッジ」学長も務める。著書に自身の介護体験をつづった『十年介護』(小学館文庫)がある。

 

 

家族だけでなく、介護職にも求められる看取りの“覚悟”

――老人ホームでも、看取りをするところが増えてきましたね。

『ビートたけしのTVタックル』では、認知症のテーマで激論

『ビートたけしのTVタックル』では、認知症のテーマで激論

特に、特別養護老人ホーム(特養)は、「終の棲家」と言われていて、いわば、最期を迎えることが前提です。ですが、現実的には、最期を看取ることをせず、利用者さんを病院に搬送しまうところもたくさんあります。

 

特養に入居できるのは要介護度3以上の人という条件が付けられましたが、待機者の人数は未だに52万人いると言われています。家族介護には限界がありますので、これからもニーズが増えることはあっても、減ることはありません。そんな中で、看取りができる施設とできない施設の差はどこにあるのでしょうか。

 

「看取ります」と言いながら、実際に看取れていないのは、担当の医師に看取りの経験が少ないことや24時間対応していないこと、また夜勤の看護師がいないなどの理由もあると思います。また、家族が容態の急変に不安を抱き病院への搬送を希望するケースも少なくありません。

 

診療報酬は2年に一度、介護報酬は3年に一度改定が行われます。国の方針で在宅に報酬が多くつくようになっているので、それを理由に、在宅医療、訪問医療を手掛ける人が増えていますが、全ての施設で質の高い診療が行なわれているかは疑問です。

 

前回でも触れましたが、認知症などの高齢者に必要なのは「病気を治す」視点の医療ではありません。または、肺炎などで入退院を繰り返す方が、たとえ病気が治って施設に戻れても、全身状態が悪くなり寝たきりになってしまうということが、残念ながらあります。そういった方々の生活の質を向上させるための栄養管理や口腔ケア、身体機能の維持で力を発揮するのは、実は医師ではなく看護師、歯科医、介護士、栄養士などの専門職です。

 

特養での看取りの教育を全国各地で実施している看護師さんは、「ここで最期まで過ごしたいという利用者の想いを叶えるためには、本人や家族と施設のスタッフとの間の信頼関係が重要」と話していました。そのため、入居する時にきちんと「看取り」について説明をして、より良い関係を構築しながら意思疎通を綿密にしているそうです。

 

施設で最期まで過ごすためには、医師のバックアップ、介護職員の看取り教育、そして家族の協力が必要となるのです。看取りは息を引き取る瞬間だけに立ち会うことではありません。母の場合は末期がんと診断された時から、私達家族の看取りは始まっていました。そう考えると、“終の住処”である特養に入居した時から、その人の看取りは始まっているのです。介護職には、これまで以上に看取りに立ち会う覚悟が求められ、また家族も介護職と信頼関係を築くために、お互いにきちんとコミュニケーションをとることが必要なのです。

 

看取りから学ぶ“最期まで人はどう生きるか”

――町さんの場合は、在宅介護を続け、最期もご自宅で看取りました。老人ホームでの看取りについてはどんな意見を持っていますか?

町さんは、看取りをテーマにした講演も数多く行っている

町さんは、看取りをテーマにした講演も数多く行っている

母は自宅でしたが、父は病院のICUで妹と2人で10日ほど泊まり込んで、最期を看取りました。父の時も看取りを担当する看護師さんがいてくれて、大変心強かったです。ただ、病院だと、どうしても裏口からの見送りになってしまいます。ですが、私の知っている老人ホームでは、それまで一緒に過ごした介護スタッフや利用者さんたちみんなに囲まれて最期を迎えることができます。もちろん、家族も一緒です。

 

故人が住み馴れた施設で開かれるお別れ会では、ケアをしていた介護職から、家族も知らなかったその人の思い出が披露されることもあるそうです。こんな風に送られたら幸せだろうなと思いました。

 

亡くなった後に、介護スタッフが家族と一緒に全身を清拭し、好きだった洋服を着せ、薄化粧を施すという、エンゼルケアをしているところもありました。私達家族も息を引き取った母に、お気に入りの服を着せ、ベッドの回りを母の好きなもので囲んであげました。エンゼルケアは単なる死後の処置ではなく、残された家族が心を整理し、悲しみを癒すためのお別れの儀式でありグリーフケア(身近な人との死別で喪失感を持つ人へのケア)にも繋がります。

 

これからは、施設ではもっと多くの看取りと向き合うことになります。介護は単なるお世話ではなく、利用者さんの人生に最期まで寄り添うという責任がある仕事です。末期がんの母も肺炎、敗血症、腸閉塞など何があってもおかしくない状況でした。大きな不安を抱えた家族だけでは受け止めきれなかったと思いますが、訪問看護師さんの支えがあったからこそ実現できた看取りでした。看取りには、場所に関係なく、より専門的なケアや医療と介護の切れ目のない連携が求められます。

 

家族でさえ戸惑うのですから、若い介護職は尚更だと思います。ただ、私は母の看取りと向き合ったことで「最期まで人はどう生きるか」ということを学ぶことができました。看取りから学び、経験を積み重ねたスタッフが増えて欲しいと思います。

 

看取りで大切なのは場所ではなく「誰」がそばにいてくれるかなんだと思います。「ここにいて良かった」「貴方にそばにいて欲しい」そう思える施設、医療職や介護職に全ての人が出逢えるよう願っています。

 

<今回のまとめ>

町さんが考える「老人ホームでの良い看取り」とは

 

・入居の時から看取りが始まっていると認識できている
・医療、看護、介護、そして家族が切れ目なく連携できている
・看取りから学ぶことができている

 

最終回の次回は、良い老人ホームの在り方について、意見を伺います。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

*町 亞聖さんの著書『十年介護』を、書籍紹介記事で詳しくご紹介しています。

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

こんなホームはNG

ホーム見学のポイント

入居までの流れ

 

 

 

 

logo_categ0では、あなたの条件にあった老人ホームを探せます。掲載ホーム数は日本最大級!
写真満載、日常の過ごし方、働くスタッフのコメントも紹介。「住んだ後がイメージできる」サイトです。
老人ホームを検索する

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す