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良い介護とは「プライドを守り、できることを取り上げない」岩佐さん(2)

2015年9月22日

認知症の方と接していると、常識はずれに思えて、つい怒ってしまうことも多いようです。しかし、岩佐まりさんは、若年性アルツハイマーのお母様のことを、できるだけ「怒鳴らない」「諭さない」介護を続けてきました。お母様が怒鳴っていたら、まりさんは落ち着いて、お母さんの気分を変えてあげる。「回路を変える」ことを、心がけているといいます。
まさに、本物の「良い介護」です。どうやったら、まりさんのように冷静に対処できるのでしょうか。今回は彼女のそのテクニックや、介護の姿勢についてうかがいます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
岩佐まり (いわさ・まり)さん フリーアナウンサー
2_11983 年、大阪府生まれ。フリーアナウンサー。ケーブルテレビのキャスター&レポーターや、ネットチャンネルの司会などを務める。2003年から物忘れが始まった母を、2009年一時介護、そして2013年から本格的にシングル介護を始める。2009年に、介護の様子や気持ちを綴ったブログ「若年性アルツハイマーの母と生きる」を開設し、介護で苦しむ人をはじめ、これまで介護に縁のなかった人にも感動を与える。2014年以降、数々のテレビ番組でも紹介され話題に。2015年6月にブログと同タイトル『若年性アルツハイマーの母と生きる』(KADOKAWA)の著書も刊行。

 

ブログ『若年性アルツハイマーの母と生きる』

 

「病気」だと思えば腹も立たない

――お母様はご自分の感情をストレートに出しますし、「バカヤロー!」「コノヤロー!」など、叫ぶことが多いのですね。そんなとき、まりさんはどうして怒らずにすむのですか?

息遣い荒く、部屋の中をうろうろとする早朝の不穏タイムの母

息遣い荒く、部屋の中をうろうろとする早朝の不穏タイムの母

病気だと思っているからですね。アルツハイマーという病気が脳の調子を悪くしていて、その現象として激しい言葉が出ているのですから。病気が叫ばせるのだと思えば、腹も立ちません。

 

たとえば、ガンだったら、みなさん、患者さんに同情しますよね。手術して入院して、気の毒だ。たとえ痛くて叫んだとしても。着替えを持っていったり、送り迎えしたり、黙ってお世話してあげますよね。アルツハイマーも、同じですよ。なのに、どうして「汚い」って言うの? どうしてアルツハイマーだということを隠すの? どうして理解できないと思うの? 病気だという点ではガンと変わりがないのですから。

 

母の本質的な性格だって変わっていないんです。ただ、今まで「恥ずかしいから」とか「カッコよく見せたいから」と隠していた部分をむき出しにしてしまうので、前よりずっとわかりやすい性格になっているというか(笑)。

 

――お母さんが怒っているときに「回路を変える」というのは、具体的にどういうことですか?

お母さんがお風呂から出てこないときなどは、大好きなお菓子を見せるというまりさん「よっしゃ出るよ~」といっぺんに機嫌が治るそう

お母さんがお風呂から出てこないときなどは、大好きなお菓子を見せるというまりさん「よっしゃ出るよ~」といっぺんに機嫌が治るそう

私がやっているのは、まず笑顔になること。こっちがつられて怒ってしまっては、回路を変えられませんから。そして、うちの場合は、母が好きな単語を言うと、効果があります。

 

母は演歌歌手の宮史郎さんが大好きなんですよ。だから、怒って暴言を吐いているときでも、私がニコニコして、「宮史郎です」って言うと、ちょっとうれしそうな顔になって、「あ、宮史郎?」って(笑)。単純なことなんですけれどね(笑)

 

ひとつうまくいくと、私も「やったぁ!」とうれしくなりますし、母が怒っても、「今度はどうやってなだめようか」と面白くなってくるんですね。怒りにつられないことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

プライドを守り、できることは取り上げない

――では、まりさんが考える「良い介護」とはどういう介護ですか?
そうですね、あくまで個人的な意見なので、それが正しいかどうかはわかりませんけれど……。
まず、母のプライドを守ることですね。
認知症になると、日常的なこともできなくなりがちです。歯磨きも、磨き残しが多いので、母が磨いたあとに、私が仕上げをするのですが、母にしてみたら、娘に歯を磨かれるのはやりきれない気持ちだと思うんです。
そんなとき、「口アーンして」みたいな赤ちゃん言葉を使われると、ますます落ち込むと思うんですね。ですから、「歯の間になにか挟まっているみたいだから、ちょっと取らせて」みたいな言い方をします。言い方ひとつかな、と思うんですね。
体を洗うときも同じですね。裸の体を人に洗ってもらう、まして娘に洗ってもらうのはプライドが傷つくと思うんです。それなので、できるだけ自分でやってもらい、手が届かないところや、洗い残しているところをさりげなく補うようにしています。

 

それと、自分でできるところを取り上げない、というのも「良い介護」のひとつでしょうか。
たどたどしかったり、乱暴だったりして、きちんとできないので、つい先に手を出してしまいますが、そうすると、自分でできる部分もあるのに、やらなくなってしまいます。だから、母ができることには手をつけず、時間をかけてやってもらいます。

 

「自分で生活しているんだ」と思えるようにサポートしていきたいと思っています。

 

――でも、まりさんが時間的にも気持ち的にも余裕がないときは、ついイライラしてしまうことはありませんか?

著書『若年性アルツハイマーの母と生きる』の表紙。お母さんのあふれんばかりの笑顔がまぶしい

著書『若年性アルツハイマーの母と生きる』の表紙。お母さんのあふれんばかりの笑顔がまぶしい

そういうときも、ないわけじゃないです。100回のうち、全部やれと言われたら無理かもしれない。でも、98回ならできます(笑)。最近は、本当にイライラすることも少なくなりました。

 

以前、母とケンカばかりしていた頃は、精神的にもいっぱいいっぱいで。これは技術も知識もないからだ、と思って、介護職員初任者研修(かつてのヘルパー2級相当)の講習を受けたんです。プロの介護士になるための研修なので、プロの目線を知ってから、変わりました。もっと楽になりましたよ。母の機嫌がものすごく悪いときは、「介護士のまり」、というぐらいの気持ちで、母と接していることもあります。

 

母に幸せになってもらいたいし、笑顔になってもらいたい。母が求めていることを満たしてあげたいという気持ちがあって介護しているのだから、よけいなことに惑わされずにやっていこうと、腹が座りました。

 

――そして、お母様はまりさんのことが大好きなんですね。著書にも、まりさんが迎えに行くと、顔を輝かせて喜ぶエピソードが出てきます。
そうなんですよ。うちは代々、母と子が仲が良い家系のようで、母とおばあちゃんもとても仲が良かったんです。母はパートが終わると、必ずおばあちゃんのところに寄っていたし、しょっちゅう電話もしていました。女同士の絆が深いんですね。そういう姿を見て、私も母と密接な関係を築いているのかもしれません。

 

<今回のまとめ>

岩佐さんが考える「良い介護」とは

 

・相手のプライドを傷つけない
・できることを取り上げず、自分でやる喜びを味わってもらう
・怒らず、いつも笑顔

 

第3回の次回は、岩佐さんが考える「良いホーム」の基本を語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

*岩佐まりさんの著書『若年性アルツハイマーの母と生きる』は、オアシスナビ書籍紹介記事で詳しくご紹介しています。

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

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