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良い老人ホームとは「家族より、入居者ご本人の意見を尊重」間瀬さん(4)

2015年9月8日

老人ホームの設計やデザインを専門に行う介護環境デザイナーという仕事柄、たくさんのホームを見学してきた間瀬樹省さん。デザインの視点からも、運営の視点からも、「暮らしやすいホーム」とそうでないところとの差異は、やはりあるようです。最終回の今回は、良い介護環境の原点に触れ、老人ホームをどのような視点で見学すればいいかを伺いました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
間瀬 樹省 (ませ・たつよし)さん 介護環境デザイナー
2_1老人ホームなどの介護施設のデザインを行う一級建築士設計事務所・ケアスタディ㈱の代表。筑波大学芸術専門学群建築デザイン専攻卒業。㈱内田洋行にデザイナーとして入社し、環境デザイン研究所で設計業務を担当。その後、研究所初の介護施設専任デザイナーに。2010年に退職しケアスタディ㈱を設立。老人ホームの建築設計やリフォーム、高齢者用の食事椅子の開発、調査研究活動、学会発表なども行いながら、介護施設の居住環境の向上を図っている。一級建築士、福祉住環境コーディネーター1級、ホームヘルパー2級などの資格を所有。

 

ケアスタディ株式会社

 

入居する方の視点で建物を見ると…

――老人ホームを見学すると、最初にエントランスに目が行きます。エントランスが豪華だと、なんだか「ステキなホーム」と思ってしまいますが。
4_2私自身は、老人ホームの豪華さを演出する設計には重きを置いていません。大切なのは、入居されている方にとってどうか、という視点だと思います。
住まうことになるお年寄りの視点で、どう使いやすいのか。案内表示ひとつにしても、立っている元気な人の目線の高さにするのか、腰が曲がって少し身長が低くなっている方や、車椅子の方の目線にするのか。また、歩行の状態があまりよくない方でも通り抜けやすいのかなど、考えるべきことはたくさんあります。

 

老人ホームの設計は、とかく働く人の動きやすさが優先されがちなんです。住む人のための場所なのに、働く人のための場所になってしまっている感じです。でも、働く人には、むしろ、「お年寄りが住んでいる暮らしの場にサポートに来ている」、という感覚でいていただきたいと思いますね。

 

老人ホームにお伺いして残念なのは、たいてい、玄関横に事務所があって、中を覗くとすぐに、スチールの事務机がずらっと並んでいるのが見えることです。暮らしの場であるのに、そこだけ”事務所”なんですね。事務所らしくないデザインにするか、事務スペースは少し隠れたところにするか。配慮が欲しいと思います。

 

――たしかに老人ホームは、働く人の動きやすさや、効率を意識して設計されている部分が多いですね。

地域交流スペースに面して散策路を設置。地域交流スペースと連携した活用を可能にした(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

地域交流スペースに面して散策路を設置。地域交流スペースと連携した活用を可能にした(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

もちろん、デザインさえよければいいわけでもありません。もし造りが悪くても、それを補う運営がされていればいいんです。しかし、逆に言えば、利用者さんを主体に考えて運営されているところは、働く人の都合を優先にしたデザインではないはずです。

 

ホームのあり方は、見た目に表現されている部分も大きいと思いますよ。

 

――庭の設計については、どうでしょうか?
庭の存在は、老人ホームにはとても大切です。入居すると、どうしてもご自分の部屋と食堂だけを行ったり来たりする日々になりがちですよね。

 

それ以外にも快適な庭や談話コーナーなどがあること、行きたい場を選んで行けることが、生活に変化をつけるのだと思います。

 

 

 

写真撮影はご本人さえよければ

――老人ホームへの入居を検討し、見学するとき、どういうところを見ればいいでしょうか?

介護施設の設計や施工などの情報を、個人のブログでも発信

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そもそも見学をお願いして、なかなかOKしてくれないところは、私はイマイチだと思っています。私のような立場で「設計やデザインを見たい」と言ったときには、躊躇されることが時々あるんです。
入居を考えている一般の方なら、老人ホームにとってはお客様。見学をOKしないということはあまりないと思います。でも、いつでもどうぞ、どこでも見てください、と言ってくれるホームは少ないように思います。見学を受け入れる側の都合もあるのでしょうが、いつでもどこでも見せてくれるようなところの方がいいと思います。
「ここから先はお見せできません」というところが多いのは、問題です。自信があるのであれば、見学者が見たいというところは、すべて見せてくれるはずだと思いますから。

 

――お風呂などは見せてもらえないケースも多いですよね。他の方が入浴中、などの理由で。
そうですね。他の方が入浴されている真っ最中なら、やむを得ないですね。ただ、「他の入居者さんのプライバシーが…」というのを断り文句に、見せたくない場所は何でも断ってくるようなホームもありますね。

 

例えば「写真を撮影してもいいですか?」と聞くと、たいていのところは、「いいですけれど、利用者さんのお顔は写さないでください」と言います。プライバシーの観点を持つことは必要ですので、それが普通だとは思います。けれど、中には、「それはご本人に聞いてみてください。ご本人の判断でいいとおっしゃるなら撮影も大丈夫です」というホームもありますね。
「利用者さんのお顔は写さないでください」という老人ホームが、悪いとは言いません。ただ、自分の顔が写真に写るのが嫌かどうかを決めるのは本来、ホーム側ではありません。ご本人を撮影していいかどうかは、ご本人が決めることだ、と思うんです。もちろん、自分で判断すること自体が難しい方もいるとは思いますが。

 

そんな風に、細かいことでもご本人の意思を尊重するホームは、他のことにおいても利用者さん本人の意思を尊重しているように思います。
ホームを選ぶ時には選ぶ主体となる人、つまりご家族の視点から見てしまうことが多いですが、あくまでも利用者さんの視点で考えたいですよね。

 

また、訪れる老人ホームがご本人に合っているかどうかは、短時間の見学ではわからないと思います。でも、長い時間そこにいれば、どんな介護が行われ、他の人がどんな風に生活しているかわかってきます。
「この老人ホームはいいかも」と思ったら、老人ホーム側に「まる1日見学していてもいいですか?」とお願いしてみたり、体験入居をするのもいいですね。入居される方の視点で、じっくり老人ホームを観察してから、入居を決めて欲しいと思います。

 

<今回のまとめ>

間瀬さんが考える「良い老人ホーム」とは

 

・契約決定をする家族や、働くスタッフよりも、入居者ご本人の意見を尊重する
・たとえば、案内表示なども利用者さんの目線に合わせて設計されている
・たとえば、入居者があまり利用しないエントランスより、普段使う場所にしっかりこだわっている
・たとえば、庭や談話コーナーなど、入居者が快適に過ごせるための工夫がある
・見学者をすぐに受け入れ、いつでもどこでも見せてくれる

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

こんなホームはNG

ホーム見学のポイント

入居までの流れ

 

 

 

 
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