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良い老人ホームとは「ひとり一人の使い勝手に合わせた設計」間瀬さん(1)

2015年8月18日

今回は「良いホーム」を、ホームの設計や設備を中心に、専門家に語っていただきます。間瀬樹省さんは、老人ホームなど介護施設のデザインを行う設計事務所の代表。建物全体の建築設計や既存ホームの改修などに携わり、快適な住環境を実現しています。「豪華に見える」ホームではなく、利用者さんにとって、本当に住みやすい環境を創り出すことを旨とする間瀬さん。その言葉には、「良いホームってなんだろう?」の真実が凝縮されています。第1回は、居室を中心に語っていただきます。

 

*居室とは…入居者が主に過ごす場所。有料老人ホームなどでは個室の場合がほとんど。(特養や古めの施設では大部屋の場合もある)

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
間瀬 樹省 (ませ・たつよし)さん 介護環境デザイナー
1_1老人ホームなどの介護施設のデザインを行う一級建築士設計事務所・ケアスタディ㈱の代表。筑波大学芸術専門学群建築デザイン専攻卒業。㈱内田洋行にデザイナーとして入社し、環境デザイン研究所で設計業務を担当。その後、研究所初の介護施設専任デザイナーに。2010年に退職しケアスタディ㈱を設立。老人ホームの建築設計やリフォーム、高齢者用の食事椅子の開発、調査研究活動、学会発表なども行いながら、介護施設の居住環境の向上を図っている。一級建築士、福祉住環境コーディネーター1級、ホームヘルパー2級などの資格を所有。

 

ケアスタディ株式会社

 

利用者さんに合わせて和室の居室にしても

――間瀬さんは、もともと家具のコーディネートやインテリアデザインに興味があったんですよね。介護施設専門の設計事務所を開設されたのは、なぜですか?

1_2

前職のときに、老人ホームなどの設計を行う部署に配属されまして、その設計やデザインにハマったといいますか(笑)、すごく興味を持ったんです。
どんな利用者さんが住み、どんな体の状態なのか?それを理解した上で、設計やデザインをすれば、すごく使いやすくなります。それまでご本人がうまく使えなかった設備も、デザインを変更することで使えるようになり、身体機能が上がることさえあります。

 

企業の事務所や店舗設計では、働く人は長時間そこにいるとしても、暮らしているわけではありませんし、事務所や店舗の設計が、働く人の人生を変えるほどではないですよね。でも、介護施設の設計をするということは、利用者さんの人生に大きく関わります。それだけに、責任は重いですが、やりがいがあります。

 

――特に、利用者さんの暮らしに大きく関わるのは居室の設計やデザインですね。どういう居室が良い居室だと考えていますか?
なかなか難しい質問ですね(笑)。お住まいになる方はさまざまです。それぞれの方によって、良い居室の定義は異なります。大事なのは、それぞれの人にとってベストであること、ですよね。
たとえば、長い間、椅子やテーブルを使うのではなくて、畳にすわって過ごしてきた方なら、本当は老人ホームの居室も畳の部屋のほうがいいですよね。

 

――しかし、老人ホームの居室はフローリングやビニール素材の床がほとんどですね。
そして、介護用ベッドと椅子とクロゼットが備え付けられている、というのが一般的ですね。

ユニット内に数室設けられた畳の居室(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

ユニット内に数室設けられた畳の居室(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

介護ベッドは、ベッドを使い慣れていない人にとって、使い勝手が悪い可能性があります。転落もありますね。自宅にいたときには畳に布団を敷いていた、という方だと、夜中にトイレに起きたとき、ベッドに寝ていることを忘れて起き上がり、転落してしまう。そんなケースをよく聞きます。
そうした意味でも、畳の部屋になじみが深い方なら、居室も畳の部屋のほうがいいのではないかと思いますね。

 

 

 

その方に合わせた高さの洗面台も必要

――なるほど。ただ、介護用ベッドは様々な機能があり、立ち上がりなどが難しくなった人には便利ですよね。介護する側もケアがしやすい、というメリットがありそうです。
そうですね。でも、いわゆる介護用ベッドが必要な方が、どれぐらいいるのかな…という気がします。ものすごく多機能なものもありますが、高機能になるにつれて、家具っぽくなくなり、「機械」のようになっていきます。
もちろん、介護用ベッドの機能が必要な方はいらっしゃいますが、かなりの期間、本当は家具でいけるのではないかなと、思うんです。
環境の整備が進んでいなくて自立が損なわれるのはよくありません。でも逆に、機械に任せすぎてしまって自立が損なわれることもあるのではないでしょうか。たとえば、工夫をし、時間をかければひとりで起き上がれる方でも、介護用ベッドの背を上げてしまっているかもしれません。

 

もちろん、家具風のベッドを使う場合も、安全であることは必須。すわったときに足が床につくかどうかは重要で、高さが調節できることは大切です。でも、組み立てによって、ネジを止める位置を変えて、高さを調節するような家具調のベッドでもいいのではないでしょうか? 寝たり起きたりするたびにベッドの高さを変えなくてはいけない方はそう多くないと思うのです。

 

――高さで言うと、身長の違いによって、適した洗面台の高さも本来は異なりますよね。個室であれば、ほとんどの場合、居室に洗面台がありますが。

住む人の身長や使い方に合わせ、高さ調整ができる洗面台(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

住む人の身長や使い方に合わせ、高さ調整ができる洗面台(東中野キングス・ガーデン/設計・監理:ケアスタディ)

洗面台の高さって、どんなものでも、たいてい同じなんですよね。でも、居室の洗面台は、特定の方が使うわけですから、居室を使う方に合わせた高さであってほしい。歩ける方が使う場合と、車椅子で使う場合とでも、高さはまったく変わってきます。つかまるところや手すりなども含めて、その部屋に住む方ごとにカスタマイズできるのが一番良いと思っています。

 

しかし、現実には、実現しているところは非常に少ないです。先日、設計させていただいたグループホームは、そうした使い勝手を大切に考えてくれるところで、設計当時から費用を組み込んで、高さ調節ができる洗面台を設備してくれました。洗面台の数は居室の数だけあり、1台の費用が1万円高くなれば、居室の数×1万円がかかるわけで、コストに響いてくる部分です。そこを、「利用者さんのためにぜひ必要」と考え、効果の高さも想定してくださるところですと、いっしょに仕事をしていてうれしく思いますね。

 

<今回のまとめ>

間瀬さんが考える老人ホームの「良い居室」とは

 

・その居室で暮らす利用者さんにとって、本当に暮らしやすいデザインである
・たとえば、入居前が畳の生活だったのであれば、畳の居室も検討できる
・たとえば、だれにでも介護用ベッドを設備するのではなく、家具のベッドの設備も検討する
・たとえば、洗面台の高さがその人の身長や使い方にカスタマイズされている

 

次回の第2回は、トイレと浴室のデザインについて語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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