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良いホームとは「自己選択ができ、過保護にしない」くさか里樹さん(3)

2015年8月4日

介護の現状や、あるべき姿を教えてくれる漫画『ヘルプマン!!』。老人ホームの実態について描かれるエピソードも多々あります。くさかさんにとって、良いホームとは? そこでの良い介護とは? 今回は、くさかさんの思う「良い老人ホーム」について、じっくり聞いてみました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
くさか里樹 (くさか りき)さん 漫画家
1_1 1958年高知県生まれ。1980年『別冊少女コミック』(小学館)にて『ひとつちがいのさしすせそ』でデビュー。ほかに、『ケイリン野郎』、『クマーラジーヴァ』などがある。2003年『イブニング』(講談社)にて『ヘルプマン!』連載開始。2011年5月同作品が第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞。2014年末、『週刊朝日』に発表の場を移し、『ヘルプマン!!』を連載開始。2015年5月に単行本としての一巻目『ヘルプマン!! ~介護蘇生編』(朝日新聞出版)を刊行。私生活では1982年漫画家・大石倉人さんと結婚、3児の母となり、現在は孫も5人。高知県在住。

 

くさか里樹 公式サイト

 

自己選択できるホームがいい

3_2――くさかさんの作品では、家族が在宅で高齢者をみるのか、老人ホームで面倒をみてもらうのかで悩み苦しむことが多いように思います。ご自身は、ホームでの介護をどう考えますか?
私は、どちらでもいいんじゃないの? って思います。老人ホームだろうが家だろうが関係なく、そこで「どういう人に囲まれて暮らしているか」が、一番大事だから。たくさんの人に囲まれていなくても、心を開ける人がたったひとりでもいればいい。

 

 

もっと究極言えば、もしそのひとりもいなかったとしたら、それは自分の責任でもある。「今までの生き方の責任を、今、自分でとっている」と、折り合いをつけてばいいんだと思いますね。

 

幸せかどうかは、個人の問題。年齢を重ねても支えてくれる人がいて、うれしいことがいっぱいあったほうがいいに決まっているけれど、一人静かに暮らすことが、別に悪いことでもないと思います。

 

HLP197

すべての事に無反応だったおじいちゃんが、徐々に反応を示し…『ヘルプマン!!~介護蘇生編』より (画像クリックで拡大)

まあ、あくまで自分個人の話として、私にとっての「良いホーム」を言うなら、自己選択ができるところがいいですね。それに尽きるかな。全員、同じ時間に起きなさい、同じ時間に食卓に行きなさい、お風呂に入りなさいっていうのは、窮屈です。いや、老人ホームの気持ちもわかるから、なるべく協力はしますけれどね(笑)。でも、少しは好きにさせてって思ってしまう。自分の好きなものが食べたいし、見たいときにテレビが見たい。そういう選択ができるところを選びたいです。

 

利用者が比較的自由にできるホームもありますよね。食事がバイキング方式になっていたり。家族の了解を得た上で、「今日は出前を取りたい気分だから、出前で丼ものを食べる」というのを承諾するようなホーム。その分、出してくれる食事が無駄になるし、出前の分の出費もあるけれど、利用者さんの自己選択を大事にするわけです。

 

そういうことは有料老人ホームならできるけど…とよく言われますが、特別養護老人ホームだって、利用者さんの自己選択を大事にしているところはいっぱいあります。前例がないことをやるのは大変ですが、ホーム側が本当にやる気になりさえすれば、けっこう大丈夫だと思いますよ。

 

自然治癒力的な人間の可能性を信じる介護を

――では、くさかさんにとって、「良い介護」とはなんでしょうか。
うーん、良い介護とは、介護しないことかな、みたいな(笑)。手をださずにガマンする介護。
ある老人ホームでは、50名が利用していた機械浴の機材を思い切って処分してしまった。そしたら、これまで普通のお風呂には入れないと思っていた50人全員が、みんな普通のお風呂に入れたという事例があります。
あるいは、帰宅願望が強く、夕方になると「家に帰る」と言ってきかない利用者さんについても、何もしない。そうすると、そのうち、自分がそのホームにいなきゃいけないっていう物語を、自分でつくるらしいですよ。昔、レストランに勤めていた人は、「私はみんなに食事を配る責任がある」って、役割を感じたり。
経過観察はしっかりするけれど、できるだけ手を出さない。普通は早くなじむためにいろいろするけれど。人間には、身体だけでなく、心にも自然治癒力みたいな、生きていく知恵を大事にするところがあるみたいですね。おもしろいなあって思います。

 

――老人ホームは、効率化に加え、利用者さんの自由度を高くすると危険性も高くなると考えて、いろいろとルールを作りがちですね。たとえば、窒息事故防止のために、食堂でみんなが一同に会して食事をする、なるべくやわらかい食事を作り、介護職員が利用者さんの口に食べ物を入れる……。

HLP176

医者に止められている口からの食事摂取。家族は必死でそれを守ろうとする『ヘルプマン!!~介護蘇生編』より (画像クリックで拡大)

 

でも、私、個人的には、好きなものを食べてのどに詰まらせて死んでもいいです。だれのせいでもないんですから。

 

ホームに多くは求めません。人手不足だし、お風呂からトイレから食事から、何から何まで、全部やってもらおうとすると大変でしょう? その上、安全面をぴしっとやろうとしたら、それは大変ですから。忙しいですしね。

 

少し考え方を変えられればいいな、と思いますね。入居者3人に対し、介護者1人という基準を、いつも満たさなくてもいい。手が足りなければ、利用者さんで元気な人に手伝ってもらってもいい、というふうに。
入居している本人が、もっと自分らしく生きていくことに重きを置くホームがあっていいんじゃないですか?

 

 
 
 
 
 
 

<今回のまとめ>

くさかさんが考える「良いホーム」とは

 

・食事の時間やお風呂に入る時間など、自己選択ができるところ
・過保護にしすぎない、手を出さずにガマンする介護をしてくれるところ
・ルールや安全面にこだわりすぎず、臨機応変に対応する力を持っているところ

 

次回は、くさかさんに、ヘルプマン!!の最新刊でとりあげている「胃ろう」について語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

漫画『ヘルプマン!!』については、オアシスナビ書籍紹介記事で詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

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