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介護は「悩み、考え、人として成長できる機会」くさか里樹さん(2)

2015年7月28日

心の熱い介護職を描きながら、良い介護のあり方を伝える漫画『ヘルプマン!!』。作者であるくさか里樹さんは、日本全国のさまざまな介護現場を見学し、1000人もの介護関係者に話を聴いて描いているといいます。そんな中で感じた「良い介護」を、私生活にどう活かそうと思っているのでしょうか。今回はくさかさんの家族と介護について、伺ってみました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
くさか里樹 (くさか りき)さん 漫画家
2_1 1958年高知県生まれ。1980年『別冊少女コミック』(小学館)にて『ひとつちがいのさしすせそ』でデビュー。ほかに、『ケイリン野郎』、『クマーラジーヴァ』などがある。2003年『イブニング』(講談社)にて『ヘルプマン!』連載開始。2011年5月同作品が第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞。2014年末、『週刊朝日』に発表の場を移し、『ヘルプマン!!』を連載開始。2015年5月に単行本としての一巻目『ヘルプマン!! ~介護蘇生編』(朝日新聞出版)を刊行。私生活では1982年漫画家・大石倉人さんと結婚、3児の母となり、現在は孫も5人。高知県在住。

 

くさか里樹 公式サイト

 

きめつけないで、そのときの心境をよく聞く

――くさかさんのご両親は、80代で、おふたりともお元気だそうですね。
はい。母はもともと元気な人で、若い頃は土木作業、私が大きくなってからは療養病床の「付き添い介護人」をしていました。患者さん個人と契約して病院に泊まり込み、病気の方に寄り添って体を拭いたり、お話し相手になったりする仕事です。今は、看護師がすべての看護を行うので、こうした付き添いが不要になって辞めましたけどね。

 

その母も、ここ2年ぐらい、ちょっとボケてますかね(笑)。本人もわかっていて、大事な用事のときは「あんた来て」って頼まれます。昔から忘れん坊だったんですが、私から見ても、その忘れん坊の延長線上に居るというのとは、ちょっと違うような気がしますよ。でもあまり進行していないようなので様子を見ています。

 

父も幸いなことに健在で、ふたりはいつもケンカしていますよ。ふたりとも「コイツと一緒になったばっかりに……」って思ってるらしいです(笑)。
だから私自身は、まだ介護をしたことがないんですよね。

 

――ご両親は、老後のことは考えていらっしゃいますか?
2_2母は、『ヘルプマン!!』主人公の百太郎のばあちゃんみたいに、「早く死にたい」って言っていますね。人の世話にはなりたくない、「なんかあったらすぐ老人ホームに入れろ」って。

 

在宅で、家族や訪問介護の人たちに世話をしてもらうより、ホームのほうが気丈に頑張れると思っている節もありますね。

 

でも、そのときそのときの精神状態で違うんだろうなって思います。元気な今はそう思っているかもしれないけれど、体が弱くなったら「助けてほしい」と思うかもしれない。死がリアルになってきたら、また複雑なんだろうなと思いますし。
「ホームに入れろっていうのだから、それがいい」と思い込んでしまうのではなくて、そのときそのときの様子を見ながら、声を聞いていきたいですね。間違っても、自分の思い込みで「あなたのためよ、こうしたらいいのよ」っていうのだけはしたくないなって思います。

 

父は……難しいですね。絶対家にいたいと思うタイプでしょう、それは、いくら聞いてみても変わらない気がします。そもそも男の人で、「老人ホームに行きたい」と思う人は少ないのかもしれません。というか、「俺はホームに入るほど弱らない」って思おうとしてるんでしょうね(笑)。だから、介護サービスを使いながら在宅で最期を迎えるのかな、と思います。
父はずっと母とケンカをしていたので、体が弱ったら、もっと穏やかに暮らしたいかもしれない。やさしいヘルパーさんに来てもらうと、いいのかもしれませんね(笑)。

 

介護保険に頼りすぎない介護を考えて

――日本の介護は、介護保険制度の上に成り立っています。くさかさんは、介護保険をどう使おうと思っていますか?
うーん、介護保険は、制度そのものにも、利用するほうにも問題があると思います。どっちもどっち、ですよね。
国はビジョンを持って制度を作っていないし、作ったあとにいじくりすぎて、にっちもさっちもいかなくなっている。でも、利用するほうも、「介護は無料」と思って育ってきたから、必要じゃない人まで湯水のごとく介護保険を使いすぎていると思います。それで結局、自分たちの首も締めてないですか?

 

このままでは、受けたい介護も受けられなくなるんじゃないでしょうか。また、国も何も考えず事業所をどんどん増やしてお金をばらまいて。とっくに財政は逼迫していますよね。困るのは、子ども世代です。よくない傾向ですね。

 

国費でだれもかれも幸せにするなんて、できることじゃないです。そもそも介護は、地域全体で支えあってはじめて、実現するものですから。

 

介護保険を使わない介護というものを、今すぐにでも考えて行くべきだと思いますね。みなさん長生きで元気ですし、高齢の当事者を含めて、介護に関わることもできるのではないかと思います。
たしかに、介護保険制度は「あれじゃ、どうしようもない」ものだと思いますけれど(笑)、単純に「制度が悪い」と批判して変わるのを待っているのではなくて、自らが動くことも考えないと。

 

――くさかさんご自身は、将来介護が必要になったら、どんな介護を受けるつもりですか?

HLP154 (1)

漫画の中では、父親の介護に悩む娘の思いも赤裸々に描かれる。『ヘルプマン!!~介護蘇生編より』 (画像クリックで拡大)

私は子どもに、親孝行させてあげたいと思うんですよ。だから、子どもの世話になります。介護をしながら、悩む、考える、そして人として成長する…絶対、そういう機会はあったほうがいいと思うんですよ。
潰れるまでさせるのは問題だから、最後の最後は老人ホームでもいいんですけれど。とりあえず、介護の機会を与えたいし、かなりのところまで苦労させて(笑)。人生最後の置き土産みたいなものですね。

 

――在宅で介護をするのは、大変な部分もありますよね。介護する人に包容力がないと……。
そこ、大きいですね。介護って、自分が「ちっちぇえ」みたいなところを見せつけられる。人間は自尊心の動物だから、それを見たくないというのもあるでしょうけれど。でもね、人間はみんなちっちゃいのよ、それがあたりまえよっていうところが、自分で受け入れられれば、どんなにか楽って思うじゃないですか。それは、介護だけじゃないんですよね。自分の小ささを自覚することで、その先に何かがある。介護は、人を育ててくれます。私はそれを、子どもたちに経験させたいんですね。

 

ただ、知識がないと怖いし、逃げてしまいたくなります。だから、知識や情報はきちんと集めておいて欲しいと思いますね。

 

<今回のまとめ>

くさかさんが考える「良い介護」とは

 

・老人ホームに入りたいかどうかの気持ちは、本人の状態によって繊細に変わる。希望をおもんばかって考える
・介護保険制度に頼りすぎず、地域の力を活用する。自らも行動する
・介護に悩むことを恐れない。自分の「小ささ」を知り成長できる機会だと考える
・介護を怖がらずにいられるよう、きちんと知識や情報を得る

 

次回は、くさかさんに「良いホームとは」を語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

漫画『ヘルプマン!!』については、オアシスナビ書籍紹介記事で詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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