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良い認知症ケアは「専門性の高いプロの手を借りて」関口 祐加さん(4)

2015年7月14日

認知症の実母を介護しながら、実母を主人公にしたドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』シリーズを製作する関口監督。その中で認知症ケアについても深く学び、海外へも視察や勉強に行きます。
最終回は、そんな中で、日本の老人ホームのために必要な「認知症介護の専門家の育成」について考察。介護中の読者へのメッセージもいただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
関口 祐加(せきぐち・ゆか)さん 映画監督
4_1横浜生まれ。大学卒業後、オーストラリアに渡って映画を学び映画監督に。1989年『戦場の女たち』で監督デビュー、数々の賞を受賞。オーストラリアでは結婚、出産、離婚を経験。2009年、自身のダイエットを記録した映画『THE ダイエット!』が日本で劇場公開。2011年1月、母の介護をしようと決意し帰国。以来、母宏子さんと二人暮らし。2012年、宏子さんを主人公に撮影しYou Tubeにアップした動画が注目を集め、『毎日がアルツハイマー』として映画化。2014年1月『毎日がアルツハイマー2〜関口監督、イギリスへ行く編』も上映。現在は『毎アル』の最終劇場公開版を製作中。著書に『ボケたっていいじゃない』(飛鳥新社刊)など。

 

毎日がアルツハイマー2 公式サイト

 

国立の認知症ケアアカデミーを設立すべき

――関口さんは、「認知症介護は専門性が高く、プロが担うのが理想」と考えています。

『毎アル2』では、本場イギリスのパーソン・センタード・ケアが実施されている医療施設の様子を取材。

『毎アル2』では、本場イギリスのパーソン・センタード・ケアが実施されている医療施設の様子を取材。

そうです。映画が公開されてから、映画といっしょに全国各地で認知症に関する講演をする機会も増えたのですが、そんなときに家族の方々とお話すると、家族だけで認知症の人を介護するのは、本当に大変だと感じます。

 

介護の苦労が大きいため、介護そのものから家族が逃げているケースもありますし、逆に認知症の人を追い詰めている場合もあります。もちろん、中には認知症の人を上手に受け止めているケースもありますよ。

 

ただ、共通して言えることは、どんな立場でも介護の負担は大きいということです。私は、家族の介護に期待しすぎず、プロの育成に重きを置くことの方が大事なのではないかと考えています。

 

 

 

 

――どのようにプロの介護士を育てたらいいんでしょうね? 現状でも、介護を学べる大学や専門学校は多いですし、介護のプロを養成する国家試験制度もありますが。
確かに個々には育成をしていますが、「認知症の人を中心にみる、パーソン・センタード・ケアの理念」はまだまだ浸透していないと感じています。バラつきが多い。私は、国立の認知症ケアアカデミーを作って、しっかりと理念と実践を教え、認知症ケアの真のプロを育ててほしいと考えています。海外からも講師を呼んで、教えてもらう。専門性の高い認知症の介護士を育成してほしいです。特に、今後は団塊の世代が認知症になる時代がやってきます。全共闘世代で学生運動をしてきたような人たちですから、認知症になったら介護は大変ですよ(笑)。

 

介護の理想は、家族ができるところまでやって、これ以上無理と思った段階で、ギブアップ出来るといいですよね。あるいは、最初から無理だと分かって介護をしない方が、大変さを背負って、泣きながらする介護よりずっといい。何よりも介護をされている認知症の人にとって最悪な環境だと思うんです。何度も強調しますが、受け皿になる認知症専門の介護施設の増設と、真のプロの認知症ケア介護士の育成が急務です。

 

政府は、介護にお金がかかるから、「在宅介護を」と、家族に介護を押し付けているんではないでしょうか。冗談じゃないですよね。もっと「介護のプロ育成」に、お金も力も注ぐべきだと思います。

 

――その理想の国立のケアアカデミーは、具体的にはどのように作ったらいいのでしょうか?
パーソン・センタード・ケアを認知症ケアの中心に据えた教育システムを、医師を上手く巻き込みながらつくるよう、国に働きかけることでしょうか。それには、いろいろな人たちとつながっていくことですね。私もその一翼を担うことができれば、と思っています。

 

オランダの認知症ヴィレッジを取材する

――関口さんのお話をうかがっていると、認知症の介護は、「家庭でするか、老人ホームでするか」という二者択一ではなく、「プロの介護士の手を上手に借りて、本当の意味での本人主体の介護をする」というところに意義があるように思います。

イギリス人看護師長パットさんと家族の介護について笑顔で語り合う。『毎日がアルツハイマー2』より

イギリス人看護師長パットさんと家族の介護について笑顔で語り合う。『毎日がアルツハイマー2』より

今、『毎日がアルツハイマー』の三作目、”最終劇場公開版”を撮影中なのですが、今回は、オランダに行きたいと思っています。オランダには、認知症ヴィレッジがあります。これはアムステルダムの、ある認知症専門の老人ホームの施設長だった人が作ったんです。

 

きっかけは、ご自分の母親が認知症になった時に自分のホームには入れたくないと思ったところからだったそうです。

 

最終的には、オランダ政府を動かして、最終ステージの認知症患者さん専門の介護の村を作ってしまったんです。アムステルダム郊外の5000坪の敷地にある文字通り、小さな村ですよ。

 

そこの敷地内では、認知症の人たちがそれぞれ7つのグループホームに分かれて暮らしています。介護する人とされる人、在宅とホーム、すべての垣根をとっぱらった、まあすごい村を作っちゃったんですよ。やはり、認知症ケアのあり方はアメリカよりヨーロッパに学ぶところが大きいと考えています。私自身も、オランダのこの認知症ヴィレッジをよく見てきて、勉強し、映画の中でみなさんと共有したいと思っています。

 

――では、最後に、今、介護に奮闘している家族の方々にエールとメッセージをお願いします。
4_4認知症の介護で一番大事なのは実は、イマジネーション、想像力なんです。介護のルールを作ることでも、ルールに従うことでもない。介護されている人の状況に臨機応変に対応できるかどうかの一点だけなんです。
そして、家族だけで最後まで介護をするのはとても大変なこと。決してひとりで背負わず、もう出来ないと正直にカミングアウトしてください。そして、そんな自分に罪悪感を持たずに介護サービスを上手に利用したり、時には、老人ホームに入ることも考えてください。

 

ただし、在宅でもホームでも、一番大切なのは、介護されている本人の気持ちです。「認知症だからわからないだろう」という態度ではなくて、必ず本人の気持ちを聴いたり、相談したりする姿勢が大切だと思います。

 

また、介護で困ったり煮詰まったりしたら、自分の従来の考え方に縛られず、発想を転換して、”プランB(2つ目のプラン)を考え、どう実行したらいいか考えてください。それが、認知症の人の気持ちを穏やかにし、幸せにする道だと思いますよ。

 

<今回のまとめ>

関口さんが考える「専門性の高い認知症介護」とは

 

・お世話をする介護ではなく、認知症の人の人間性をしっかりみる、パーソン・センタード・ケアの理念を持ち、本人の気持ちを第一に考え行動する
・イマジネーションを大事にして、自由に、臨機応変に対応する
・介護する人とされる人、在宅とホームという垣根を取り払う、柔軟な考えを持つ

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

長編動画『毎日がアルツハイマー』と『毎日がアルツハイマー2』については、オアシスナビ映画紹介記事で詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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