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良い介護とは「十人十色に対応すること」関口 祐加さん(2)

2015年6月30日

オーストラリアでの29年間のキャリアを中断し、認知症の実母を介護するために日本に住むことにした関口さん。ご本人の性格や状況を考えながら、デイサービスやお泊りデイも活用しています。
介護サービスを利用する中で、「母にとっての良い老人ホームとは? 良いケアとは?」を考える機会も多いよう。常識にとらわれない広い視野で介護や人生を考えている関口さん。今回は、日本の介護サービスや老人ホームでのケアの特徴や、あるべき姿などを語っていただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○
関口 祐加(せきぐち・ゆか)さん 映画監督
2_1横浜生まれ。大学卒業後、オーストラリアに渡って映画を学び映画監督に。1989年『戦場の女たち』で監督デビュー、数々の賞を受賞。オーストラリアでは結婚、出産、離婚を経験。2009年、自身のダイエットを記録した映画『THE ダイエット!』が日本で劇場公開。2011年1月、母の介護をしようと決意し帰国。以来、母宏子さんと二人暮らし。2012年、宏子さんを主人公に撮影しYou Tubeにアップした動画が注目を集め、『毎日がアルツハイマー』として映画化。2014年1月『毎日がアルツハイマー2〜関口監督、イギリスへ行く編』も上映。現在は『毎アル』の最終劇場公開版を製作中。著書に『ボケたっていいじゃない』(飛鳥新社刊)など。

 

毎日がアルツハイマー2 公式サイト

 

「脳を刺激する」ことに終始するのは疑問

――お母様は、2年半ぐらい、自宅に閉じこもっていらっしゃったと聞きます。当初はデイサービスなどには行かなかったんですか?

現在、自宅で気ままな2人暮らし。宏子さんは3年半入浴しなかったが絶対に無理強いはしない。『毎日がアルツハイマー2』より

現在、自宅で気ままな2人暮らし。宏子さんは3年半入浴しなかったが絶対に無理強いはしない。『毎日がアルツハイマー2』より

2年半は、まずほとんど家から出ませんでしたね。医者に連れていくのも大変で。医師やケアマネさんは、「外に出た方がいい」と言いましたが、難しかったですよ。
だからまず訪問看護師さんをお願いして、慣れた頃、再度デイサービスにチャレンジしようということになり、あちこち見に行きました。家から近いとかいう理由ではなくて母にとってどこがいいのかという視点で探しました。

 

 

 

――それで見つけたのが、認知症専門のデイサービスですね。
「認知症専門だから」というより「イケメン介護士がいる」という点だったんです。それなら、イケメン好きな母も喜んで行ってくれるんじゃないかと(笑)。
介護士さんも、熱心に家に来て、上手く促してくれて、見事、デイサービスに通えるようになりました。当初は週3回、今はちょっと身体的に弱ってきたので、週1回、通っています。

 

――デイサービスの認知症ケアに触れて、認知症ケアをどう思いましたか?
日本の認知症ケアって、一般論で言うと、ひたすら脳の刺激をすることがいいと思っているような印象があります。アメリカからの影響ではないでしょうか。アメリカは、脳の研究にものすごくお金を使っている。脳が働かなくなった人間はよくない、みたいに思っているんではないですか。日本もアメリカに準じているところがあると思います。
2_3

母が通っている認知症対応型デイでは、たとえばトランプでもなんでも、競争させるんですよね。勝った人にはメダルをあげるとか。勝てるうち、元気なうちはいいかもしれないけど、そのうち誰でも衰えてくる。あるいは、認知症が進行する。母も最初はカルタの女王として君臨し楽しんでいたけど、負けるようになってショックが大きい。負けず嫌いな性格なので、すごい敗北感なんですよ。

 

忙しく次から次へと脳を動かすレクリエーションに終始しないで、もっと心のケアをしてほしいと切に思います。それも、ひとりひとりの個別の心のケアですよね。それを実現するには、パーソン・センタード・ケアの勉強が必要になってきますよね。

 

 

 

日本の全体教育が介護にも影響を

――なぜ、個別の心のケアができないのでしょうか?
そもそも日本の教育が、個別の教育ではなくて、全体教育だというのが大きいんじゃないでしょうか? 十人十色の個別性に対応できていない。カリキュラムを決めてそのとおりにする。決めたとおりにできない子どもは落ちこぼれ。介護現場だったら、理由も探らずあばれたら縛り付けてしまうところもありますよね。保育もそう、学校もそう。政治もそうです。根っこの考え方はみんな同じです。

 

もう一つ言うと、日本のケアは「お世話」なんですよね。私、昨年、両股関節の手術をする決心をし、合計で7週間家をあけなければいけなくなった。それで、母を一人にしておけないとケアマネさんに相談したんです。でも、ケアマネさんは、「宏子さんにはショートステイは合わないんじゃないか」と。スケジュールがきっちり決められている。全部世話をされて、日中はやることがない。そんな状態で数週間過ごすと、帰宅した時にトイレの場所や、それどころか家の場所も忘れてしまうかもしれない。一気に認知症がすすんでしまうんじゃないかと言うんです。ビックリしました。認知症対応型デイの介護士さんたちも一生懸命にやってくれてはいるけれど、私が求めている介護とは、大きくかけ離れています。本人が持っている能力を上手に引き出すという介護ではないですからね。

 

――それで、その7週間をどう過ごしたのですか?
結局、ショートステイはやめました。昼間はデイサービスの機能があって、夜も泊まれるお泊りデイを利用したんです。でも、期間が長かったので介護保険の範囲を大きく超えてしまって…、要介護4で7週間使うと、自己負担額が20万円近くですよ!これで日本の介護サービスを誇れますかね?

 

イギリスの認知症ケアを学ぼうと、現地に飛んだ関口監督。『毎日がアルツハイマー2』より

イギリスの認知症ケアを学ぼうと、現地に飛んだ関口監督。『毎日がアルツハイマー2』より

私は、母との介護生活を『毎日がアルツハイマー』シリーズの映画にしました。そのことで、いろいろと深く認知症のことを勉強できる機会に恵まれたと思います。『毎アル2』では、イギリスまで行って、グループホームも見に行きましたが、まったく日本と違いました。生活の場の匂いがキチンとして、十人十色にもしっかりと対応していましたからね。

 

 

 

<今回のまとめ>

関口さんが考える「良くない介護」とは

 

・認知症の人の心を考えていない。ひとりひとりのケアがおろそかになっている
・脳の刺激にばかりとらわれて、レクリエーションも競争が中心になっている
・「お世話型」で、なんでもやってあげてしまい、本人が日中することがない状態にしてしまう

 

次回は、関口さんがイギリスで見てきた「理想的な介護のあり方」について語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

長編動画『毎日がアルツハイマー』と『毎日がアルツハイマー2』については、オアシスナビ映画紹介記事で詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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