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良い老人ホームとは…「適度な距離を保つことの大切さ」ぺコロスさん(4)

2015年4月21日

若い頃、父との関係に苦労する母親を置いて上京してきてしまった、という思いがあった岡野さん。認知症の母親のエピソードを漫画にしながらも、グループホームに入居させたことがよかったのかどうか、迷いもあったといいます。しかし、亡くなってみて、ホームのよさを再確認する面もたくさんあるといいます。最終回の今回は、そんな「老人ホームでの介護」について、改めて語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

岡野雄一(おかの ゆういち)さん <愛称ぺコロス> 漫画家
4prof1950年、長崎県生まれ。漫画家。20歳で上京し、漫画雑誌の編集長を務めた後、離婚して長男とともに実家に戻り、父母と暮らす。父が亡くなった後、認知症となりさらに脳梗塞を患った母みつえさんの介護を考えた末に、グループホームへの入居を決める。週に3度は面会に行く利用者家族として、みつえさんの死までを見守る。認知症の母を描いた第一弾『ペコロスの母に会いにいく』(西日本新聞社)は25万部のベストセラーに。昨年10月には、いわばその続編となる『ペコロスの母の玉手箱』(朝日新聞出版)を刊行。他の著書に、『「ペコロスの母」に学ぶボケて幸せな生き方』(小学館新書)。現在も長崎県に在住し、週刊朝日の連載などを続けている。2013年 、日本漫画家協会賞優秀賞。

 

最初は「親不孝」に抵抗があった

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『ぺコロスの母の玉手箱』より

――岡野さん自身は、当初、お母様を老人ホームに入居させたことについて、迷いもあったのですよね。
うちの場合、父が、昔、酒癖が悪くて、幻聴や幻覚もあったんです。家で飲むと、最初のほろ酔いのときはいいのですが、酔うほどに危なくなってきて、お膳をひっくり返したり、包丁を振り回すことすらありました。

 

母に「俺といっしょに死んでくれ!」と言って刃を向けたときには、僕は父を羽交い締めにしながら、こんな家に居たくない、と思う反面、自分にも父と同じ血が流れている、ということにすごい恐怖を覚えて。このまま家にいたら発狂するんじゃないかと、20歳で逃げるように上京したんです。

 

いろいろあって、40歳で息子を連れて実家に戻っているんですが、自分の中では、「母を捨ててきた」という思いがずっとあったんですね。
東京に逃げるっていうことを選択した親不孝者だ、という思いがあった分、今回は最後まで、自分が母ちゃんの面倒を見ないと、と。

 

しかし、石段の途中の路地奥に家があり、デイサービスの車が入っていけないようなところだったので、老人ホームへ入居させるしかなかった。
今は、実家のあったような不便な場所にも、デイサービスの車はどんどん入ってきますからね。もし10年前に今みたいな状況がすでにできていたら、グループホームには入居させなかったかもしれません。僕と女房は昼間は働いていましたが、デイサービスとか制度を上手に利用すればなんとかなりそうですしね。

 

――老人ホームへの入居を検討していた時に、周囲の人たちとも相談しましたか?
弟とは、折に触れ、いろいろと相談しましたね。弟は、僕が上京してから1年間は、父と母との関係をひとりで背負ってきました。そこでまたいろいろあったはずなので……、だから、たぶん、弟のほうが母思いだと思いますし、母を思う気持ちに共通するところはたくさんありますから。

 

親戚は……、「そうなんだ、(親を)捨てるんだ」っていう雰囲気でした。今だったらそんなことを言う人は少ないと思いますが、10年前は「老人ホームで介護をする」ということが、あまりポピュラーではなかったですしね。

 

介護する人とされる人との「距離」が大事

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『ぺコロスの母の玉手箱』より

――では、最期は自宅で、という気持ちはありましたか?
実は、入院先からそのままグループホームに入居したんですが、それ以降、骨になるまで、一度も母を自宅に連れて帰っていないんです。存命のとき、気候のいいときに、連れて帰ろうって、何度も準備したのですが、風邪をひいたりして、一度も実現しませんでした。それが悔やまれますね。

 

ただ、病院の相談員さんは、「老人ホームに入るときは、入院先からそのまま行ったほうがいい」って言ってましたね。

 

一度家に帰ってしまうと、老人ホームへの入居にすごく抵抗を感じてしまう人が多いそうです。逆に、病院から老人ホームへの移動であれば、認知症ですから、「入院している病院の部屋が変わった」ぐらいに受け止めてくれることが多いらしいですよ。

 

――改めて今、お母様がグループホームに入居したことをどう思いますか?
在宅でもっとできたかもしれない、と思う一方で、正解だったという気持ちもあります。プロの手で、専門の設備の中できちんとみてもらいましたから。

 

それに、結果的にですけれど、適度な距離が、すごく大事だということもわかりました。母がいたグループホームは、車で15分ぐらいの距離だったんですけれど、その距離が、僕にとっては、ほどよかったんだろうと思いますね。気持ちの面でいっても、介護のことを忘れて解放される時間は、絶対に必要なことだとも思うんですね。

 

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最新作 『ぺコロスの母の玉手箱』

――いろいろな経験をされてきた岡野さんですが、今、介護している人に何かメッセージを送るとしたら?
プチ親不孝でいいんじゃないですか? よくいいますけれど、介護を恋愛にたとえるとわかりやすいんですよね。抱きしめているばかりでは共倒れする。手を伸ばした時にぬくもりがある、というぐらいのほうが、長続きする、と。

 

介護は続かないと意味がないから。親孝行な人ほど24時間、ひとりで介護しようとして、先に倒れてしまう。そうした意味でも、介護する人とされる人は、いい距離を保ったほうがいいんですよね。

 

――上手に気分転換をすることも、大事ですね。
僕の場合は、漫画で介護のことを書いていましたから、母が何かしでかすと、それが漫画のネタになった。

 

だから、「もう!またこんなことをして!」みたいにイライラするというより、「母ちゃん、もっとエピソードくれよ」みたいな気持ちでした(笑)。それが、介護にポジティブになれた理由でもあります。

 

漫画を描かない人でも、ブログを書くことなんかでもいいと思うんですよ。「吐き出す」ことができますし。反応してくれて励ましてくれる人も出てくるでしょう? あと、介護者の会に出るのもいいですよね。同じ思いの人同士、吐き出すことができます。

 

上手に息抜きをして、長く続けていってほしいですね。

 

<今回のまとめ>

岡野さんが思う「老人ホームで介護をしてもらうことのよさ」とは

 

・プロの手による介護が受けられる
・適度な距離があることで、気持ちを切り替えることができる
・介護を忘れて解放される時間を持つことは絶対に必要

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

岡野さんの最新作『ぺコロスの母の玉手箱』については、こちらで詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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【2015/04/23】
ペコロスさんの漫画、大好きです。背景を知ってもっと好きになりました。
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