有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

良い老人ホームとは…「認知症を肯定的にとらえるために」ぺコロスさん(3)|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

6月20日

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

良い老人ホームとは…「認知症を肯定的にとらえるために」ぺコロスさん(3)

2015年4月14日

認知症で脳梗塞のある母親を描くベストセラーの漫画『ペコロスの母に会いに行く』に続き、『ペコロスの母の玉手箱』を昨年刊行。作者の岡野雄一さんは、母親の介護を通して、認知症をとても肯定的にとらえています。グループホームで10年間過ごしたその年月を振り返り、身近な人のエピソードも交えながら、認知症について、さまざまな角度で語っていただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

岡野雄一(おかの ゆういち)さん <愛称ぺコロス> 漫画家
3prof1950年、長崎県生まれ。漫画家。20歳で上京し、漫画雑誌の編集長を務めた後、離婚して長男とともに実家に戻り、父母と暮らす。父が亡くなった後、認知症となりさらに脳梗塞を患った母みつえさんの介護を考えた末に、グループホームへの入居を決める。週に3度は面会に行く利用者家族として、みつえさんの死までを見守る。認知症の母を描いた第一弾『ペコロスの母に会いにいく』(西日本新聞社)は25万部のベストセラーに。昨年10月には、いわばその続編となる『ペコロスの母の玉手箱』(朝日新聞出版)を刊行。他の著書に、『「ペコロスの母」に学ぶボケて幸せな生き方』(小学館新書)。現在も長崎県に在住し、週刊朝日の連載などを続けている。2013年 、日本漫画家協会賞優秀賞。

 

認知症は「ほどけていく」こと

3_1

『ぺコロスの母の玉手箱』より

――お母様のみつえさんは、お父様が亡くなってから、少しずつ認知症の症状が出てきて、亡くなる少し前は、ご自分の少女時代や結婚当時のことが今に重なるような感じで、過ごしていました。そんなお母様の認知症について、岡野さんは「困った」とか「いやだ」というふうに見ていなかったですよね。
そうですね。認知症にもいろんなパターンがあって、暴力的になる人もいるようですけれど、母の場合は比較的穏やかだったというのもありますが。

 

母の場合は、しっかり者の長女のまま家庭を持って、親父との生活の中で苦労をして。そういう苦労をもうしなくていいのが、認知症になってからだと思うんです。僕がよく使う表現なんですけれど、「ほどけていく」という感じですよね。

 

日本は長寿国ですし、長く生きていればこういう人が増えるのは当然だし、自然です。だから僕は、認知症を、すごく肯定的に受け止めますね。僕もそうなるだろうし(笑)。

 

――よく「ピンピンコロリが一番いい」といいますね。
僕は、それはあまり希望しません。亡くなる前に「ほどける」時間を持つことは、いい意味での人生のクッションになるんじゃないかと思うんです。

 

母の場合は、思い出すことが、いい時代のことばかりなんですよね。母が思い出す父といえば、酒を飲むと荒れて大変だった時代の父ではなくて、酒をやめて穏やかになった頃の父なんです。辛いことはすべて忘れて浄化しているような感じです。そういう意味では、忘れることは、いいことでもある。町永俊雄さん(介護福祉ジャーナリスト。元NHKアナウンサー)も言っていますけれど、認知症は「多幸症」の一面もあると思います。

 

生きる意味を教えてくれることも

3_2――でも、忘れてしまうことをマイナスに考える人のほうが多いですよね。
もちろん、僕の母も不穏で泣き叫ぶときもありましたし、自分のことを忘れられてしまうのは悲しいというのもありましたが……。

 

僕の飲み仲間で、お母さんが認知症になった人がいるんです。それでもずいぶん長いこと、家で暮らしていたのですが、最期の1年はグループホームに入居しました。

 

するとそのお母さん、ホームに入ったとたん、家族のことを忘れてしまって。息子のこともわからなくなってしまったんですよね。そうなると悲しいし、何を話していいかもわからなくて。面会してもつらくなるだけだからと、だんだん行かなくなってしまったと言うんですね。結局、次に面会に行ったのは、お母さんがグループホームで亡くなったときでした。

 

部屋に入ると、グループホームの入居者が枕元に何人もついていて、みんな泣いているそうなんです。ほかのスタッフの人たちも、入れ代わり立ち代わり部屋に来て、泣くんですって。どうしてこんなボケてしまった母親なのに泣いてくれるんだろうって思ったら、「ホームにいるだけで癒される人でした」と。そういう存在の方だったらしいんですね。

 

友達はすごくショックを受けていました。認知症になったから、会っても意味がない、なんて思っていたのは大間違いだったと。母が最後の最後に、「生きる意味」を教えてくれていたというのに、ホームの人にはそれがわかっていたのに、なぜ訪ねていかなかったんだろう、もう遅いんだ、と。

 

――忘れてしまったらマイナス、というわけではないですよね。
ひとりで介護をしていてはわからなかったことも、他の人が関わってくることで気付いたり、教えてもらえるという意味では、ホームに入居する意味があったのですね。

そうですね。ひとりで考えられること、できることには限界がある。
同郷の人で、東大を出て、東京でエリートサラリーマンをしていた人がいるんです。海外出張ばかりしているような、忙しい人で。それが、お母さんが認知症になったということで、仕事をすっぱりやめて長崎に戻り、24時間、自分が介護するんだ、とがんばった。そうしたら、介護が忙しいあまり、自分の健康を気遣う時間もなくて、気がついたら末期のガンになっていて、お母さんより先に亡くなってしまった…。

 

“倒れずに持続する介護”を実現するためにも、周囲の人の手を借りることは大事だと思います。

 

<今回のまとめ>

岡野さんが思う「認知症」とは

 

・亡くなる前に「ほどける」時間。いい意味での人生のクッションになる
・家族が認知症になったからこそ、気づけること・学べることがある
・ひとりでや家族だけで背負わず、グループホームなどでプロの手を借りることが重要
・その人が生きている意味をきちんととらえること

 

岡野さんの最終回は、「ホームに入居することの効用」について、語っていただきます。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

岡野さんの最新作『ぺコロスの母の玉手箱』については、こちらで詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

こんなホームはNG

ホーム見学のポイント

入居までの流れ 

 

 

logo_categ0では、あなたの条件にあった老人ホームを探せます。掲載ホーム数は日本最大級!
写真満載、日常の過ごし方、働くスタッフのコメントも紹介。「住んだ後がイメージできる」サイトです。
老人ホームを検索する

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す