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良い老人ホームとは…「人間関係が良好なところを」ぺコロスさん(2)

2015年4月7日

認知症の母親を描く漫画家の岡野雄一さん。『ペコロスの母に会いに行く』はベストセラーになりました。作品の中には、認知症高齢者グループホームに入居している母親の様子も数々出てきます。介護職員や他の利用者とのやりとりにクスッと笑わされますが、その中に、考えさせられる部分もたくさんありました。岡野さんにとって、ホームの人間関係とはどんなものがよいのか。今回はその「人間関係」をテーマにお話しを伺いました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

岡野雄一(おかの ゆういち)さん <愛称ぺコロス> 漫画家
2prof1950年、長崎県生まれ。漫画家。20歳で上京し、漫画雑誌の編集長を務めた後、離婚して長男とともに実家に戻り、父母と暮らす。父が亡くなった後、認知症となりさらに脳梗塞を患った母みつえさんの介護を考えた末に、グループホームへの入居を決める。週に3度は面会に行く利用者家族として、みつえさんの死までを見守る。認知症の母を描いた第一弾『ペコロスの母に会いにいく』(西日本新聞社)は25万部のベストセラーに。昨年10月には、いわばその続編となる『ペコロスの母の玉手箱』(朝日新聞出版)を刊行。他の著書に、『「ペコロスの母」に学ぶボケて幸せな生き方』(小学館新書)。現在も長崎県に在住し、週刊朝日の連載などを続けている。2013年 、日本漫画家協会賞優秀賞。

 

高齢者同士でもバトルはある?

――認知症に対応するグループホームは、1ユニット9人のこぢんまりしたスペースのところが多いですよね。お母様が入居したのも、そのようなところですか?
そうですね。家庭的な雰囲気ですよね。だから、ほかの利用者さんと会話することも多いですよ。向こうからいろいろ話しかけてきますしね。

 

――作品の中には、岡野さんを見るたびに「アメちょうだい」という女性も描かれていますね。
はい。でも、グループホームの職員の人からは、「あげないでくださいね」と言われていたので、あげたことはないんです(笑)。きりがなくなりますし、もらえないときにトラブルが起きてしまうかもしれないから、と。ホームには、その「ゆりさん」をはじめ、いろいろな個性の利用者さんがいましたよ。

 

中には、ズケズケとものを言いすぎる人もいましたね。特に、新しい人が入ってくると、意地悪するというか。認知症であっても、人間関係の優劣には敏感で、自分のほうが古くから入居しているから、新参者には冷たくするというような。びっくりするような言葉の暴力もありましたよ。ケンカになることもありましたね。でもその都度スタッフの方の対応は見事でした。

 

2_1

『ぺコロスの母の玉手箱』より

 

――お母様はそんなとき、どうしていたんですか?
母は、共同生活をうまくやれるタイプだったみたいで、みんなに好かれていたようでした。母は子だくさんの家庭の長女で、いつも背中に妹とか弟を背負って、人の世話をしていたような人なんです。近所の人たちの相談役にもなっていました。そんな性格は、認知症になっても、変わらないのかもしれませんね。
母の場合は、それほど人間関係で苦労をしていなかったようですけれど、ちょっと過激な人や、意地悪な人がいると、見ていて苦しくなりますね。

 

職員に言うべきことはきちんと言いたい

2_2

『ぺコロスの母の玉手箱』より

――岡野さんは、職員の方ともよくコミュニケーションをとっていましたよね。
母によく会いに行っていましたので、いろいろとよく話をしました。穏やかでよく働く人たちばかりだったので、安心して任せられました。
まあ、入居期間が長かったので、ときどき「あれ?」と思うような方もいましたが、おおむね、よく接していただいていたと思います。

 

――それは、岡野さんが職員さんに対して厳しすぎず、おおらかな心で受け止めていたからでは? 
利用者の家族が介護職員のやることなすことに厳しいと、職員は萎縮してしまいますよね。

僕は、業界のこともよくわからないし、みなさんよくやってくださっている、という思いでしたから。

 

ただ、車いすを変えることになったときは、意見をしました。背中をまっすぐに立てるタイプの車いすだと姿勢が保てなくなった、ということで、リクライニング式のものに変えます、と言われて使っていました。でも、体を常に斜めにしていたせいか、どうも顎が伸びてしまうような感じがして。
寝かせる姿勢に近いのでぼんやりしてしまうこともあって、「以前のものに変えてください」とお願いをしました。姿勢が崩れるのでベルトが必要だけれど、それが身体拘束にあたるからダメだ、と言われていたのですが、役所にも問い合わせるなどして、なんとか以前のものに戻してもらいました。

 

「どうしてもこれだけは」という思いがあるときは、きちんと話をする必要はあると思いますね。

 

――お母様はグループホームで息をひきとられたのですね。
突然亡くなってしまいました。その日、ホームから「みつえさんがお亡くなりになりました」というシンプルな電話があって、駆けつけました。体にはまだ温かみがありましたが、徐々に冷たくなっていって…。職員の方々も枕元に集まってくださっていて。

 

そんなときに、同じホームの入居仲間が部屋に入ってきたんです。彼女は母のことが好きで「みつえさん、かわいかねえ」なんてよく言ってくれていたのですが、母が死んだことを理解できないんですね。外に救急車が来ているのも、これから病院に入院すると思っているんです。スタッフに止められても母に触って、「みつえさん、早くようなって、もどってこんばよ(もどってきてよ)」って。これには泣けました。今思い出しても涙が出ます。
こんなふうに言ってもらえて、母も幸せでしたね。

 

<今回のまとめ>

岡野さんの思う「良い老人ホーム」とは

 

・個性的な利用者を職員が理解して包み込むこと
・入居者の家族と職員が、気軽にコミュニケーションをとれること
・必要なときには、職員に率直に意見を言うことができ、思いを共有できること

 

次回は、「認知症をどうとらえるか」について、岡野さんの意見をお伝えします。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

岡野さんの最新作『ぺコロスの母の玉手箱』については、こちらで詳しくご紹介しています

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

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