有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

良い老人ホームとは…「在宅も介護つきに」西田ちゆきさん(4)|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

6月20日

どうなる?一人暮らしの認知症ばーちゃんの今後~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

良い老人ホームとは…「在宅も介護つきに」西田ちゆきさん(4)

2015年3月24日

成年後見人として13年間活動するほか、研究者、教育者としても活躍の場を広げる西田さん。国内の老人ホームの問題点を抽出すると同時に、海外の地域福祉・介護についても研究や視察を重ねています。海外事例やヨーロッパの福祉の歴史を基礎に、日本のホームと海外のホームを比較しながら、将来のホームのあり方について語っていただきました。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

○●○ プロフィール ○●○

4prof西田ちゆき(にしだ ちゆき)さん 成年後見人 大学非常勤講師
兵庫県生まれ。社会福祉士。関西学院大学で福祉を学び、老人保健施設の相談員として就職。以後、拠点を首都圏に移し、日本社会事業大学、武蔵野大学などで非常勤講師、社会人が学ぶ練馬区の「地域福祉パワーアップカレッジねりま」の担任など、福祉教育を担う。福祉のライフワークとしては一貫して成年後見の研究・実践を行い、社会福祉士会の支部活動、法人後見事務所理事も務める。ルーテル学院大学にて博士号取得。博士論文は「英国コミュニティワークの史的展開 ―コミュニティケアおよび地域再生政策の視点から―」

 

 

老人ホームの外のサービス利用も視野に入れる

――成年後見人として活動する中で、良い老人ホームを見つけられず、妥協したホームに入居せざるをえないケースもありますよね。もどかしいところだと思うのですが……。
本当にそうですね。ただ、現場の職員の方々は、精一杯やっていらっしゃると思うのです。今はとにかく職員が忙しい。介護報酬は引き下げられるのに、社会から要求されることが多くなっています。

 

特別養護老人ホームなどの夜勤の方は、ひとりで20人を見るわけです。利用者さんの家族は「20人にひとりなんて、ケアが悪すぎる」と思うかもしれませんが、20人を見ている介護職員さん側に立ってみれば、これは、緊張感と決意を持ってする、大変な仕事なわけです。夜中に起き出す利用者さんをなだめ、トイレに起きる人の介助をするなど、ひとりでは相当に困難なことを、日々職務として与えられている。

 

教育者でもある私は、矛盾を感じますね。介護業界を目指す学生には「当事者主義」「個別ケア」などと介護の基本を強く伝えるのですが、実践できないことを教えているようで、この溝をどう埋めるべきかを、私自身も悩んでいます。

 

――老人ホームのサービスだけでは足りないと思うときは、どうしたらいいですか?
私が成年後見人等として被後見人の支援をするとき、もし、被後見人に金銭的な余裕があれば、外部サービスを入れることも考えます。被後見人の方の家に、お花の先生を呼んだり、ホームで音楽を楽しむ会を開催しましょうと提案したり。月に1度のイベントで本人の心が豊かになるのであれば、多少のお金を惜しむ必要はないと思います。お金は残ってもあの世に持って行けませんし、月に2000~3000円程度でできることなら、使ったほうがいい。もちろん、ご本人の意向があってのことですけれどね。

 

このほか、お墓参りに行きたいとか、旅行に行きたいという願いを叶えるために、移動支援の介護タクシーや外出サービスをお願いすることもできます。最近では介護保険外の、高齢者向けの自費サービスが増えています。何もかもをホームに期待しても気の毒だし、現実問題として不可能。外部の手を借りるのも、ひとつの案だと思います。

 

――老人ホームに100%を求めるのは、なかなか難しいですよね。ならば、よく言うように介護は在宅ですべきでしょうか? そこを悩んでいる読者の方も多いと思うのです。
政府は「在宅介護を中心に」という舵取りをしていますね。そのために24時間巡回型訪問介護とか、夜間対応型訪問介護、そして訪問・デイサービス・宿泊をフレキシブルに利用できる小規模多機能型居宅介護と、かつてに比べれば、非常にきめこまかなサービスを提供しています。

 

しかしこれらは同時に、家族という、強力で無料の介護をあてにしている、とも言えるわけです。訪問介護を毎日入れ、夜間の対応があったとしても、昨今のサービスは20分、30分の単位であることも多いです。朝晩それぞれ30分来てくれても、残りの23時間は家族がいれば、家族が見守ることになりますよね。排泄で大変なときなども、介護職員が来るのを待っているわけにはいかず、家族がすぐに対応をするわけですし、介護サービスをどう組み合わせても、同居の家族は休まる時間は少ないと思います。

 

まして、独居の方であれば、いくらケアマネジャーがついていても、サービスの選択や手続きの面で困難があります。そこで我々のような成年後見人等が必要になってくるわけですが、それでも、独居の方に在宅で看取りまでサポートしていくには、たくさんの困難があるように思います。

 

 

1

10年ほど前にイギリスのグループホームを視察したときの利用者とのショット

――「社会的介護」という意味で、老人ホームの必要性が語られてきたのに、今は「在宅」というキーワードが強く打ち出されている。利用者や家族も混乱しそうですね。
高齢者が、住み慣れた自宅で自立できるのはいいことですが、コストもかかり、国の財政も、個人の資産もおびやかすようにも思います。いい方法はないのでしょうか?

 

私は、研究者として在宅介護について、さまざまな視点で学び、研究をしてきました。福祉国家と言われるスウェーデンや、福祉の基本を作ったとも言えるイギリスへは、何度か視察に行きました。

 

スウェーデンでは、「多くの高齢者は自宅で暮らす」と言いますが、その自宅とは、日本でいうサービス付き高齢者向け住宅のようなものであることが多いです。介護棟と一般棟に別れ、住む人の心身の状態によって、どちらの棟に住むかが決まっていく。一定のケアがある中で、高齢者がある程度まとまって暮らしているからこその安全性があり、家族の介護をあてにしていないことが特徴的です。20年前ぐらいからそういう方向にあり、16年前に視察したときにも、すでに確立されていました。

 

ヨーロッパの歴史をひもといても、親と同居する習慣はあまりないですね。福祉の原点を築いたイギリスにも、同居の習慣はありません。だからこそ、同居の家族が介護を担うのではなく、「社会的介護」が確立してきた、ということでもあります。

 

一方で、アジア各国は、親世代と同居する歴史が根強くあります。日本にも家制度があり、家をもらうために、お嫁さんがお姑さんやお舅さんを介護する役割を担うという流れがありますね。しかし、それも現在は過渡期にあるのではないでしょうか。

 

そもそも土地は、大都市周辺でない限り、価値を失ってきています。土地を相続でもらっても、地価が安く、税金は高く、持っている意味があまりない、という現実が各所で見られます。そうなると、嫁はどう生きていくのか、家族とはどうあるべきなのか。若い世代の価値観は変わりつつありますし、変わって当然だと思います。

 

 

2

イギリスのグループホームは堅牢な建物

――ならば、高齢者は、そして高齢者を介護する家族はどう決意すべきでしょうか。
老人ホームの種類はさまざまあり、最期まで在宅という選択もあります。介護を支える周辺のサービスも増えている。どれを利用するのが正解ということはありません。介護する人とされる人が話し合い、それぞれの立場で選択すればいいと思います。

 

ただし、最前の選択をするには選択肢を正しく知る必要があります。介護施設や介護サービス、介護保険制度に関して、他人まかせにせず自分で調べていく気持ちが必要ですね。

 

また、一定の資金は必要なので、これから介護世代に入る人たちは、できるだけ余裕のある資金計画で老後の生き方を決めてくださればと、思います。貯蓄も必要ですね(笑)。

 

<今回のまとめ>

西田ちゆきさんの考える「入るべきホーム」とは…

 

・外部サービスを導入しやすい、オープンなところがよい
・サービス付き高齢者向け住宅など、在宅でもゆるやかに共同で住まう部分があるとよい
・介護に正解はない。それぞれの事情や資金に応じて選びたい

 

次回からは、漫画家のぺコロスこと岡野雄一さんをインタビュー。
老人ホームで暮らす認知症の母を週に2度、3度と見舞い、その様子を漫画で描き続けた岡野さん。著書『ペコロスの母に会いに行く』の “会いに行く” とは、“岡野さんが “老人ホームにいる母親に会いに行く” という意味です。作品の印象どおり、ほのぼのとやさしく、そして真摯な思いで語ってくださったインタビューを4回にわたってご紹介します。

 

*このインタビューの1回目2回目3回目4回目(最終回)はこちら

 

 

老人ホームを検討される方は・・・【初めての老人ホーム探しガイド】

現在老人ホームや高齢者向け住宅を検討中の方は、こちらのページも、ぜひ参考にしてみてください。

 

●さまざまな老人ホームを取材リポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●本人と家族にぴったりの老人ホームを探すには→ 老人ホームの「見つけ方・選び方」

 

老人ホームの種類とは

費用条件の見比べ方

こんなホームはNG

ホーム見学のポイント

入居までの流れ 

 

 

logo_categ0では、あなたの条件にあった老人ホームを探せます。掲載ホーム数は日本最大級!
写真満載、日常の過ごし方、働くスタッフのコメントも紹介。「住んだ後がイメージできる」サイトです。
老人ホームを検索する

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内
この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す